2005/5/28(土) 赤城山を歩く2005年05月28日 00:00

月に一度は山を歩こうと決めているのだが、今月はうかうかしているうちに最後の週末になってしまった(この前の燕岳は4/30-5/1の1泊だったので5月分に数えるか微妙なところ ⇒ https://marukoba.asablo.jp/blog/2005/04/30/9526928)。
で、手元にある地図の中から手軽に行けてかつ登ったことのない山ということで赤城山を選抜。

赤城山(1828m)と言ってもそういう名前の山がある訳ではない。深田久弥はその著『日本百名山』に「赤城は、登山というより逍遥という言葉のあたる、大きなプレイ・グラウンドであって、その中心は、山上の火山湖の大沼(おの)である。それをめぐって、黒桧(くろび)山、地蔵岳、鈴ヶ岳の三つが、鼎の形に立っている。黒桧山が最高と言っても、湖畔から二時間とかからずその頂上に立つことが出来る」と記している。

という訳で、早起きしてバイクで出発(結局プラグの清掃でOKだったのだ)、まずは麓の赤城神社にお参り。拝殿前の柵(って言うか?)に菊の御紋章を配した作り。その境内の一角に「宮城村指定重要文化財 神代文字の碑」がある。神代文字による神文と普通の碑文が刻まれた明治3年のもの。文化財指定は昭和53年。いいなぁ、この文化財指定のセンス。碑本体の写真は文字がほとんど読めないが、上部の枠内に解説版の神代文字が刻まれている。
神代文字の碑

更にバイクで高度を上げて行くとガスが出てきたが、駐車場に入る頃には雲の多い晴れといった天気に持ち直した。

8:45歩き始め。
まず駒ヶ岳経由で黒檜山(『百名山』では桧の字を使っているが、地図や現地の表記は檜)へ。階段が多くてやや味気ない。10時丁度に山頂着。
黒檜山大神
そこから少し行ったビューポイントで大沼を眺めながら早い昼食。ビールを買ってこなかったことを悔やむ。下りは一直線の下降だが、こちらを登ってくるパーティ多し。

いったん車道に降りて次は陣笠山。ここから先、鈴ヶ岳の山頂下までまったく人に会わなかった。周囲の山の緑が美しく、車道から離れるので騒音も聞こえず快適。鈴ヶ岳の山頂部は岩稜でちょっと楽しい。
鈴ヶ岳山頂
鍬柄(くわがら)山を経由して再び車道に降りる手前、道の分岐した場所の樹幹にペンキで「←幼児出口」「勇者出口→」とある。どんな危険と困難が待ち受けているかと期待して勇者に突っ込むが、すぐに幼児コースと合流してしまった。詰まらん。

総合観光案内所(エネルギー資料館)の売店でサントリーモルツを買う。確認しなかったが当然赤城山系の水であろう。売店の人が試供品をおつまみにどうぞと言ってくれるのでレーズンを少しもらい、一気に飲む。ビールに飢えていたこともあり実に美味い。

ここで14:30。燃料補給もしたことだし、最後に地蔵岳に登ることにする。山頂には国土交通省やNHK、各民放のアンテナが林立。
地蔵岳アンテナ群
お地蔵様を拝んだ後、「大洞(だいどう)下山口」の案内板を見つけて入るが、道の痕跡だけで完全に藪こぎである。地図でロープウェイ(休止)の東側に付いている道だと思うのだが。引き返して「大沼下山口」を辿る。急降下で岩がゴロゴロ、しかも土が湿っていて滑りやすい。さらにクマザサの根っこが足を引っ掛けようと企む。今日一番の難所。

16:00、元の駐車場に帰着。大沼の周りの山をぐるりと約15km歩いた。逍遥という言葉のあたるプレイ・グラウンドも、これだけ歩けば満腹である。

■今回のルート(山行時のGPSトラックデータ+2022/10時点の地形図)
赤城山ルート

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