2023/4/4(火) 茅ヶ岳2023年04月04日 00:00

晴天日を選び、かねてより山行帰りのあずさ車中で気になっていた「ニセ八ヶ岳」こと茅ヶ岳へ。

韮崎市民バス(穂坂線)で終点の深田記念公園に9:45。
バス停(駐車場)から入ってT字路の左が記念公園、右が茅ヶ岳。せっかくなので記念公園を覗くと、記念碑と東屋があった。傍らの丘には太陽光発電パネルが設置されていて風情が無い。
深田記念公園
登山道は最初、松林の中のゆるゆるの登り。林道を横切って女岩経由のルートに入り、雑木林に巨岩を見ると足元にも岩が多くなり傾斜も強まるが、道はまだ広く歩きやすい。TVカメラを提げたパーティを追い越したが、何かの撮影だろうか。連れていた小学生女子はごく普通の子だったが。
女岩手前50m地点(標高1320m付近)にトラロープが張られており「女岩付近、落石多く立入禁止」。ロープに沿ってゴロゴロした大岩の間を登る。女岩そのものの案内は無く、どんな岩なのか確認し損なった。
女岩手前
一頻(ひとしき)り登って落葉の降り積もった道に戻ると、樹の幹に「山頂1km」とペンキ書きされていた。
樹林から抜け出て尾根に上がると、金峰山を背にして「深田久弥先生終焉之地」の碑があった(1590m)。記念公園にあった解説板によると「頂上まで十数分ほどの稜線を歩いていたとき、突然脳出血で倒れた。仲間の『この辺りはイワカガミが咲いて、きれいです』との言葉に、すっかり喜び『そうですか』とうなずいたのが最後だったという」。
深田久弥先生終焉之地
11:20 茅ヶ岳(1704.0m)登頂。360度眺望絶佳。まず、ドンと甲斐駒~仙丈、鳳凰。春霞に少し薄いが富士山。隣の金ヶ岳の横から顔を出す八ヶ岳。北東には金峰から瑞牆と秩父の山々。ここまで思った以上に簡単に登ってしまったが、これだけ見えれば大満足だ。
甲斐駒~仙丈
富士山
八ヶ岳
金峰から瑞牆
先に休憩していた4~5人は記念公園に駐車して来たのだろう、そちらに下りて行った(カップラーメンを食べていた単独の若者が残ったが)。
山頂で20分ほど過ごして金ヶ岳へ向かう。鞍部から登りに掛かる箇所にある石門は、溶岩が崩落して表層部が残った形か。
石門
岩がちの斜面を登ったピークは観音峠への分岐がある南峰で、もう少し進んで金ヶ岳(1764m)へ。こちらも多少の眺望はあるが樹木が邪魔だ。暖かく風も無く、キタテハも日向ぼっこをしていた。
キタテハ
まだ12時過ぎで、予定よりずいぶん早い。今回はずっとスマホ圏内なのでバス時刻を調べてみると、次は15:20だ。のんびり下りることにする。
下りはしばらく岩がちの細い尾根で少しだけ注意を要する。山と高原地図の<!>マークはこの辺りか。
サルオガセの岩場
それを過ぎると松の間の歩きやすい道になり、やがて舗装路に出た。左(敷島町大明神方向)へ進み、ゲートの閉まった林道で明野ふれあいの里へ。
緩い下りの舗装路を行くと、東大宇宙線研究所明野観測所の桜が良く咲いていた。14時前に茅ヶ岳・金ヶ岳登山道入口バス停に到着。広域農道との交差点で、少し離れて飲料自販機がポツンとあるのみ。バス停の傍らに据えてある細長い岩はベンチのつもりなのか腰を下ろすのに丁度良い。大人しくバスを待った。

バスに乗って気付いたが、バス停から徒歩10分足らずのハイジの村クララ館で日帰り入浴しても良かった。

■今回のルート
茅ヶ岳ルート

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