2016/7/16(土) ヤモリ2016年07月16日 00:00

今年も7月に入ってから見かけるようになったのを写真に撮った。
ヤモリ
これより小さいのもいるし、どうやら雨戸の戸袋に巣があるらしい。築40年以上の古家なので、いろいろと生き物の潜り込む余地があって楽しい。

2016/7/18(月・祝) 金鑚神社~宝登山2016年07月18日 00:00

海の日に何故かバイクを走らせて神社巡り。
まず、埼玉県児玉郡神川町に鎮座する金鑚(かなさな)神社。本殿を持たず、山をご神体とする神社の古い形を伝えているとのことで、見てみたかったもの。
金鑚神社
拝殿では子供の名付けのご祈祷を挙げているところだったが、なるほど、その裏の中門は直接山を拝むようになっている。神体山は御室山(御室ヶ獄)というのだが地形図には表記がなく、神社の南西に当たる御嶽山(みたけやま、343.5m)の尾根の一部のようだ。御嶽山の方は木曽御嶽の流れとすると、古来からの御室山の信仰に御嶽教が被さってきたのか、興味深い。
御嶽山に登る途中に国指定特別天然記念物<御嶽の鏡岩>(http://www.town.kamikawa.saitama.jp/kanko_bunka_sports/bunka_rekishi/kunishitei/1183.html)がある。断層の滑り面で赤褐色の岩面が光沢を帯びている。写真でも空と雲の色を映しているのが分かる。
御嶽の鏡岩

児玉から秩父に走り、次は宝登山。長瀞駅からすぐの立派な神社は以前にお参りしたので、今回の目的は山の上の奥宮。里宮の狛犬はありきたりのものだが、奥宮には秩父を中心に分布する狼の狛犬があると聞いている。宝登山には登山道もあるのだが、死ぬほど暑いので今回はパスして宝登山ロープウェイ往復\820を使った。
行ってみると、鳥居は馬鹿に大きいが、神社のたたずまいは神さびて好ましい。傍らの売店のおばさんがつま弾く三味線も味があった。
そこに目的の狛犬がいた。昭和6年とそれほど古いものではないが良い顔をしている。足の造形なども力強い。吽(うん)の方はオスだな、ハッキリと。
宝登山の狛犬
宝登山の狛犬

2016/7/24(日) 笹子峠~旭山/糞虫の謎2016年07月24日 00:00

相変わらずの五十肩で、今回も中央線沿線の低山歩き。 歩行時間に比してタクシーを贅沢に使ってしまった。

甲斐大和駅で下車。タクシーを捉まえるつもりだったが駅前にいた2台は予約車で、無人駅のため常駐はしていないとのこと。電話で呼んで、笹子隧道の手前側まで3420円。今ネット検索して知ったが、このトンネル、心霊スポットなのか。
身支度して、9:15歩き始め。トンネル右側のスロープから上がってみると、左側に道がついていた。トンネルの上にある天神祠にお参りし、4月に下ってきた道で笹子峠からカヤノキビラノ頭(1411m)へ。ここで10:20、悪くないペースだ。曇り空で、それほど暑くないので助かる。

ここから前回のルートを離れ、昭文社の山と高原地図の破線ルートを西へ。地図には「京戸山からカヤノキビラ頭の間、ヤブはほとんどなく歩きやすいが、読図力が要求される」とある。入ってすぐ、地図に注意のある崩壊地は細く残った道に木の根が出ており、躓(つまづ)いて独りで転げ落ちたくはないので慎重に通過。続けて道迷いマークで「北側の尾根を降り過ぎない」とあるが、意識せずに通過。その他は特に読図することもなく、京戸山の手前分岐の道標に11:05。京戸山には山頂標があるだろうと思っていたら何もなく、四等三角点のあるナットウ箱山(1412.4m)に着いてしまった。

ナットウ箱山から下る斜面で足元を見ると、イノシシが餌を探したものだろうか、地面に直径10cmほどの穴が2つ3つ開いている。そのひとつにベチャっとした黒っぽいものが詰まっているのは、どうやら糞のようだ。そこにカナブンのような虫が2、3匹潜り込んでいる。動物が糞をするのにわざわざ穴を掘るとは思えないが何だろう?と思いながら、先へ進む。
立沢バス停への分岐を経て達沢山(たつざわやま、1358m)に11:30。バス停と山の名前は対応しているのだろうか。

京戸山~達沢山は実線ルートだが達沢山からは再び破線となり、達沢山の先で分岐して、一方は北西の神領山へ、もう一方は西の旭山を経てももの里温泉へ向かう。どちらも「ヤブはほとんどなく歩きやすいが、読図力が要求される」ルートだが、今回は下山後の温泉目当てで後者を選択。
コンパスを合わせて達沢山から歩き出すと、さっそく方向が違う。歩きやすい広い尾根ではなく、山頂標の裏の急斜面を下りるのが正解。その斜面の途中、左手の谷沿いに赤テープが連打されている。ルートは斜面を下りて平坦になってから尾根が西に分岐していくはずだとやり過ごし、実際それで正しいのだが、テープは林業の目印らしくもなかったし、谷ルートもあるのだろうか。

分岐でコンパスを振って正しい尾根を下りていくと、またもや穴に詰まった糞を発見。今度は少し乾いた感じで湿った黒土と見えないこともない。やはり甲虫が集まっており、1匹を小枝で摘み出して見るとセンチコガネのようだ。センチは大きさではなく、元は雪隠(セッチン)、つまりトイレで、要は糞を食料とする昆虫。表面にいるのは動きが鈍く、死にかけもいる。元気な奴は中に潜り込んでいるのかもしれないが、そこまでは確認しなかった。センチコガネが食事を穴に運び込むことはないだろうし、いよいよ謎。(*1)
糞の詰まった穴
センチコガネ

さて尾根は1145mの小ピークを越え、980.7mの三角点の方に引き込まれないように方角を変えて旭山へと向かう。その後はずっと尾根を辿ればいいと油断しているとフっと踏み跡が薄くなり方角もコンパスとずれだして修正したり。京戸山までと違って確かに読図力が要求される。昭文社地図では破線と言っても道は踏み跡やテープを見ればたいてい判るのだが、ここはきちんと地形図で現在位置を把握しながら歩かないと危なそうだ。
旭山(842m)に12:50。ここには何もなく、その先の809.4m三角点の傍らに山頂標がある。昭文社地図も842mを旭山として三角点に「旭山の標識あり」と記載しているのは、暗に「標識が間違っている」と言っているのだろう。
次の蚕影山(こかげさん、625.5m)は山頂というふうでもない、草の茂った平坦地に山名を刻んだ石碑があり、しめ縄が掛けてある。石碑の前にワインが一本供えてあった。おそらく里に蚕影神社https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9A%95%E5%BD%B1%E7%A5%9E%E7%A4%BEがあり、その奥社の位置づけなのだろう。
蚕影山
ここまで来ると里山の雰囲気だが、草が茂って却って隠れたりする道を踏み分けて行くと、鹿除けらしい粗い金網に取り付けた扉に出た。時刻は13:40、歩行時間4.5hと思ったより短かった。

10分ほど歩くと市営ももの里温泉。ホームページから印刷しておいた割引券を使って\520で入浴。空いていて露天風呂が気持ち良い。上がってから受付で聞くと、月~土は送迎バスがあるが、日曜はタクシーを呼ぶか、1.2kmほど歩いて普通のバスを使うしかないとのこと。次のバスは15:10というので、休憩室でビールを飲む。
で、時間通りに教わったバス停まで行ってみると次は1時間後。親切に教えてくれたが時間を間違えたのか。そんなに待っていられないので、結局タクシーで石和温泉へ。次の上り普通列車に間があるので、駅前の土産物屋でモモを3個買った。タクシー運転手の話では、今年の梅雨は少雨で日照が多かった分、甘くなっているとのこと。夕食のデザートに一つ、美味。

■今回のルート
笹子峠~旭山ルート

*1:センチコガネも糞を運ぶ(引きずる)ことはあるらしい(http://ikimono8000.blog36.fc2.com/blog-entry-424.html)が、穴にきれいに収めて共同の食事場を作るわけではないだろう。ちなみに、日本で唯一のフンコロガシは体長2mmほどのマメダルマコガネだそうである。これ(https://www.youtube.com/watch?v=u7tDb45a63c)などはもっと大きく見えるが。もう一つの可能性として、昆虫採集のために誰かが穴に糞を詰めたことが考えられるが、穴は天然、糞は野生動物のものに見えたし、やっぱり分からない。

Google
wwwを検索 このブログを検索