2023/5/16(火)~5/17(水) 雲取山~三峰山(カモシカ下見)2023年05月16日 00:00

6月初めに無名山塾のカモシカ(夜を徹して行動する)山行のリーダーを務めることになっているので、晴天を選んで自分一人で同じルート、時間帯を歩いた。雲取山~三峰山はだいぶ以前にもっと長く、奥多摩駅から歩き通したことがある(https://marukoba.asablo.jp/blog/2007/11/24/9585379)のだが、その頃と比べてどれほどの体力が残っていることか...
結果、まあまあ無事に終わり、これといった危険個所も無いことを確認できた。三峯神社表参道の麓側にオオカミ狛犬を発見したのは思わぬオマケ。

奥多摩駅から丹波山村役場行きの終バスで鴨沢まで。18時に歩き始め。ここから七ツ石山までは、七ツ石神社のオオカミ狛犬を拝むために昨年登っており(https://marukoba.asablo.jp/blog/2022/04/28/9485983)、様子は分かっている。登山道に出ていて躓(つまず)きそうな枝などを蹴り落としながら登り、19時過ぎにヘッドランプ点灯。灯火使用では視野が狭くなるため、茶煮場(ちゃにっば)手前の水場(道より高いところにある)は見落としてしまった。今回、水はペットボトル2本を用意。七ツ石小屋の上の水場で手を付けた1本に注ぎ足した。
水場から西へ向かう巻きルートを暫く辿ってみると、岩の押し出した細い道の左側が急傾斜で落ちている箇所があり、暗い中を行列で通過するのは危険かもしれない。水場から稜線に直登する方が安全だ。七ツ石神社には21:10到着。可愛いオオカミ狛犬がガラスの向こうに収まっている。
七ツ石神社
暗い中の樹林歩きは少しばかり気が塞ぐが、稜線に出ると星や街灯りも見えて楽しい。歩きやすい稜線で、奥多摩小屋跡に22時。ここの水場は結構下りるのでカモシカでは使いづらい。ヨモギの頭(1813m)の巻道が合流する付近と思われる辺りで踏み跡に誘われヤブに迷い込んだが、すぐ上が本道だった。
小雲取山(1937m)を踏んで雲取山頂避難小屋に22:50。外トイレが使用可能。雲取山頂(2017.1m)では遠い街灯りが懐かしい。雲取山荘に向かう途中、「富田仙人レリーフ前」「10M下側」の案内板に従って道を外れてみると、岩に嵌めこまれたレリーフがあった。そのまま進んで道に戻ることもできそうだが、足元が不確かなので案内板まで戻った。雲取山荘で再び水を補給。立派な外トイレは土足厳禁だ。
大ダワへは女坂で巻き、前回行き悩んだ芋木ノドッケ(1946m)もパス。「大ダワから白岩山 悪場あり」の看板があるが、本当に悪い箇所は階段などで整備されている。手を使って登るような箇所もあるが、困難は無い。白岩山(しらいわやま、1921.3m)に0:40。前回、宿泊者を驚かさないよう気を遣った白岩小屋は廃屋になっていた。帰宅後に確認したところ2005年頃まで営業とのことで、前回時点で既に閉まっていたのか? ここの水場もやや遠く、暗いと危ないので使わない。
白岩小屋
霧藻ヶ峰の休憩舎は戸締まりがしてあるが、少し離れたトイレは利用可能。
今回、三峯神社奥の院の妙法ヶ岳は巻く。神社まで2km足らずまでくると、木立の奥から「ホホー、ホッホッホッホゥ」と聞こえてきた。1羽か、2羽が鳴き交わしているのか、野生のフクロウは初めて聞いた気がする。
奥の院からの道が神社に出る手前に、表参道の指導標あり。下山路はいったん見送って神社に参拝。前回は妙な方向から入って警報ベルを鳴らしてしまったが、今回は本殿を拝む背後でライトが点滅して警戒を伝えてくる。参拝を終えて先ほどの指導標から表参道に入ってみると、あまり頼りにならない踏み跡が先刻参拝のために通った道と並行に続くのみ。結局、表参道へは奥宮遥拝所への階段を上がったところから入れば良いのだった。
表参道を下りる途中でヘッドランプ消灯、やがて夜が明けた。一人手ぶらで登ってきた人は神社の神職だろうか。足のサイズが変わって靴が窮屈になり、長い下りに爪先が痛む。5:10 山道を下り切った。
あとはレンガ舗装の道になり、以前見に行った神庭(かにわ)洞窟(https://marukoba.asablo.jp/blog/2022/10/21/9534901)からの道が合流する。やはり参道には参拝碑や寄進碑が並んでいると思っていると、出口近くの灯篭に隠れるようにオオカミ狛犬が! 少し高い所にいるのを見上げると、なかなか精悍な顔立ちだ。それほど古いものではなさそうだが、台座などかなり苔むしている。あまり世話をする人もないと見えるが、涎掛けは何時のものだろうか。
表参道
表参道のオオカミ狛犬
他にいないかと見回すと、荒川の橋の袂の斜面に建つ碑の陰に一対。横から上がっていくと、こちらはノーブルというか、目は切れ長で鼻ずらがスッと伸び、牙も強調されていない。涎掛けの他にエプロン(?)を掛け、ハチマキまでしている。
表参道のオオカミ狛犬
表参道のオオカミ狛犬
表参道のオオカミ狛犬
あとは橋を渡って国道に出る手前、これは参道の左右に堂々と控えている。
表参道のオオカミ狛犬
表参道のオオカミ狛犬

大輪でバス時刻を確認(西武バスの他に秩父市営もあった。ただ、土休日は夕方2本のみ)し、公衆トイレに立ち寄り。ここから三峰口駅まで、前回は国道を歩いたが、今回は旧三峰街道を辿る。入口を探したところ、大輪バス停から少し進んだ竈三柱神社(和田神社)横の道を入って突き当たりを左(山側)に行けば、小道に大達原(おおだはら)への指導標が立っている。山道から舗装路に出て大達原から再び山道へ。以前に神庭洞窟とセットで訪ねた素掘りトンネルを潜ってハイキングルートを進む。いったん舗装路に出て再度山道に入ると、間もなく国道に出た。自動車の普及(国道の開通)前、三峯神社の参詣者はこの道を辿ったのだな。馬頭尊が祀られているから馬を牽く人もいたことだろう。国道からもう一度、強石(こわいし)方面への遊歩道に入れるが、こちらは短くて、わざわざ辿るほどのこともなかった。
国道から下り、発電所を見下ろす万年橋を渡って三峰口駅へ。少々慌ただしかったが、7:43発に乗車できた。

■今回のルート
雲取山~三峰山ルート(1)
        (1)七ツ石山~白岩山
雲取山~三峰山ルート(2)
        (2)白岩山~三峰口駅

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