2025/3/30(日)~4/1(火) ヒマラヤトレッキング(1)【ネパール入国編】2025年03月30日 00:00

エベレストに登ろうとは思わないがベースキャンプまでのトレッキングには行ってみたいと以前から考え、また周囲に話すこともあったのだが、いよいよ自分と同じく定年退職の身となったT中・H氏から誘いが掛かって、二人で旅行社のツアーに参加することした。
 ⇒ 西遊旅行エベレスト大展望 カラパタール登頂とエベレストB.C.トレッキング
事前に山行履歴や健康診断結果の提出を求められ、健康体でそれなりに歩けることが参加条件になる。近所のクリニックで健診を受けたところ脈拍が基準値以下(洞性徐脈)だと指摘されもしたが、旅行社の審査は無事に通った。旅行代金714,580円。
最近買って履き馴らしをしていたトレッキングシューズ(⇒ 2024/11/30記事)は、この旅行のためだったのだ。地図はNational GeographicのADVENTURE TRAVEL MAP「Everest Base Camp」を買っておいたのだが、その後に旅行社からほぼ同様(ただし紙質は悪い)のものを旅のしおりと共に送ってきた。他にもスーツケースや不足する衣類、自分で背負う荷物(雨具、防寒具、行動食、飲料、他)を入れる30リットルザックやらを買いこみ、出発日を迎えた。

■3/30(日)
風呂に入り、食事して、18時半にタクシー。最寄り駅から羽田空港まで電車移動。
トラベレックス第3ターミナル駅店で予約しておいた150US$を両替(JCBカード利用)し、22時に羽田空港国際線旅客ターミナルに、ツアーメンバ(参加者)11名、添乗員1名(S水・K氏、女性)が集合。24:20のタイ国際航空便(エコノミークラス)で飛び立った。

■3/31(月)
バンコクのスワンナプーム国際空港でトランジット。広大な空港の中で集合場所を決めていったん自由行動となるが、早朝6時前(現地時間、日本との時差-2時間)とあって特にやることもなく、売店で缶ビールを買ってT中氏とベンチで出発祝い。出発ゲート近くに移動して、また待機。とりあえず見られるタイらしいものと言えば神話を象(かたど)った像で、「乳海攪拌の彫刻」と日本語の説明も付いている。
スワンナプーム空港・乳海攪拌の彫刻
10:15便に搭乗。カトマンズへの着陸前、窓から山並みが見えた。
カトマンズ着陸前の窓
空港手前で旋回していたのは着陸の順番待ちだったのか、12:50(日本との時差-3時間15分)にトリブバン国際空港に着陸した。
カトマンズの現地ガイド(サンタさんという。原始仏典を伝えるパーリ語で「寂静」が santa , santi だそうであるが、そういった名付けなのだろうか)と合流すると、歓迎のカタを掛けてくれた。マイクロバスでホテルへ向かう。
空港近くで橋を渡るバグマティ川は流れ流れてガンジス川に繋がり、橋から見える寺院では遺体を焼いて川に流すという。街中の道路は酷い混雑で、四輪車の間をバイクがすり抜け、たまにある信号も点いていなかったりとカオス状態。よくもまあ事故を起こさずに動いているものだ。電柱に電線がゴチャゴチャと掛かっているのは、断線したら次々に新しい線を架けるばかりで古いものを整理しないためだそうだ(下の写真は4/14以降、カトマンズに戻ってからのもの。街中の交通量はこんなものではなく、クルマとバイクが隙間もなく犇(ひし)めき合う有様)。
カトマンズ市街
14時半、ホテル・アンバサダー(⇒ Googleマップ)に投宿。いったん部屋に入り、トレッキング中に自分で持ち歩くものと運んでもらうものとを仕分けする。後者は西遊旅行から貸与されるダッフルバッグに詰め、空いたスーツケースはこのホテルに預けていくことになる。
その後、集合してタメル地区をざっと案内してもらった。途中で円をネパールルピーに両替。為替相場は1円がほぼ1ルピー(両替手数料は別)で、自分は12000円を替えた。店先や道端にイヌをよく見かけるが、ほとんどがグターッと寝転がっている。土産物屋を軽く冷やかしたり酒屋で缶ビールを買ったりして一回りすると、排気ガスで目が痛い。大きな道路をガイド無しで横断できるとも思えない。
ホテルに戻り、9階のテラス付きレストランで揃って夕食。各自の自己紹介を聞くと、予想に反して自分とT中氏以外は皆単独での参加だ(部屋はツインを利用する組もある)。部屋でくつろいでいると、メガネのテンプルが外れてしまった。以前にも外れたことがあるのでヒンジのビスを締めるためのドライバーを用意してあったのだが、ビス自体がなくなってしまったのではどうしようもない。まあ、トレッキング中に近眼メガネが必要になることもないだろう。部屋は、ツアー内容から想像していたよりも広くて快適。

■4/1(火)
カトマンズからトレッキングの出発地であるルクラへの直行便は本数が少なく、このツアーではラメチャップ空港(⇒ Googleマップ)まで移動してからのフライトとなる。
深夜1時過ぎにマイクロバスで出発。サーダー(シェルパ頭)を務めるニマさん、コックのナルさんも一緒だ。しばらく走っても道路沿いにホテルやクラブが見えていた(ネパールには鉄道が無いため、都市の中核に施設が集中しないのか?)が、それも尽きると時折未舗装となりガタガタと揺れる。ホテルで渡された朝食弁当はグラノーラ+ヨーグルト、御握り、ゆで卵など、日本人の口に合わせたようだ。尾根からラメチャップ空港へと下りていく道はいっそう荒れて凄まじい。その道で前を行くクルマにクラクションを鳴らして追い抜いていくが、路肩を踏み外したら全員お陀仏ではあるまいか。標高1330mのカトマンズから474mまでの降下、約5時間の道程だった。
ラメチャップからのフライトは8時予定から1時間早い便に変更されたが、余裕をもって到着。機内持込(手荷物+預け荷物)の計量はグループ単位となるものの一人あたり15kgまでなので、極力軽量化すべく飲料水やトレッキングポールなどは身に着ける扱いで荷物から除けるようにして、空港前のカフェで休憩。
ところが、昨日の運行時間短縮による積み残しがあるとかで空港前の人混みは膨らむばかり、いっこうにお呼びが掛からない。暇なので滑走路近くで飛行機を眺めたりして時間を潰す。10時時点で気温28℃もあるが、湿度が低いためかそれほどとは感じない。春霞で近くの尾根も白っぽく見える。
ラメチャップ空港
唐突に順番が来て、簡単な手荷物検査を通り、11時半にようやくフライト!
中断したフライト
しかし、すぐに「ずいぶん低く飛ぶな」と思ううち、10分足らずの飛行で着陸したのは元のラメチャップ空港だった。ルクラの空港が強風のため閉鎖されたのだとか。
出発ロビーで再び待機。ベンチが並ぶただの待合室だが、Wi-Fiが使えるので適当に暇を潰したり居眠りしたり。昼過ぎには簡単な昼食(ケーキ生地のように甘いパンのサンドイッチとパクチーの効いたチョウメン=焼きそば)が供された。が、待った挙句に本日の運行は中止。明日は我々が最初のフライト、ということで当地に一泊することとなった。こういった予定外の事態への対応をお任せにできるのがツアー旅行の良い処だ。
空港から少し歩いて、Khari Dhunga hotel and lodge(⇒ Googleマップ)へ。近所でニワトリを放し飼いしたり、路上を山羊が歩いていたりする。ロッジで缶ビール(500ml、500ルピー)やリンゴ風味の焼酎(300ml、100ルピー)を買い求めて飲む。夕食はダルバート。メンバのY本・K氏は今日が誕生日ということでお祝い。通りに面した食事フロアではWi-Fiの利用が無料で、割り当てられた部屋にトイレ、シャワーが付いているのも上等。シーリングファン(天井の大型扇風機)を回すと案外と涼しく、使わずに寝た。
ラメチャップの宿


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