2022/4/28(木) 七ツ石山と七ツ石神社 ― 2022年04月28日 00:00
静脈瘤手術(⇒ 4/11 続々・静脈瘤)後の運動制限もほぼ解けたので足慣らし。2018年に再建された七ツ石神社にはオオカミ狛犬があるので拝みに行こう。
鴨沢から七ツ石山に上がり石尾根で奥多摩駅に下りるルートは一日行程としてはやや長く、鷹ノ巣山避難小屋泊りで計画したが、余裕があれば泊まらずに済ませてしまおう。
奥多摩駅8:45のバスで鴨沢へ。平日だというのに中高年登山者で満員だったが、ほとんどは奥多摩湖までに降りた。鴨沢を9時半に出発。曇り。
引き返す方向の側道に入って折り返すところに一連の「平将門 迷走ルート」解説板の一枚目があった。コンクリ舗装から山道になり、再び舗装路に出る地点の村営登山者駐車場には10台以上が停まっていた。トイレも設置されており、丹波山村は登山者に親切だ。ここまで同じ道を上がってきた二人を見掛けたが、以後、登って行く人間には会わなかった。舗装路を少し進むと左側に登山道入口。杉の植林に自然林が混じる道をゆるゆる登っていくと廃屋があり、その先には明治7年の大山祇・埴山彦・埴山姫命の碑。廃屋の傍らの電信柱に特に古びた感はなかったが、いつ頃までここでの生活があったのだろう。
またゆるゆると30分ほど行くと水場。木に付けられた「↑水」の札に従って一段上がると、鉄パイプから流れる水を鍋で受けている。喉を潤して休憩。昭文社の山と高原地図の水マークより若干上、赤指山の真西辺りだ。
将門迷走ルートを茶煮場(ちゃにっば)、風呂岩(すいほろいわ)、堂所(どうどころ)、紫久保と進む。足元に桜の花びらが散っており、時折斜面に花をつけた木が見える。堂所には馬酔木(あせび)。下ってくる人達は雲取小屋あたりからか。
それほど登った気がしない(それでも鴨沢バス停との標高差は1000m近い)うちに前方の稜線が近くなり、七ツ石小屋下の分岐。小屋には寄らずに進むとすぐに水場で、ここで2.5L汲んだ。ザックに入れてきた水とポカリ各0.5Lにはここまで手を付けていない。
水場から右に左に折れて登り、石尾根縦走路に突き当たる。ガスが掛かって肌寒い中を七ツ石山頂に向けて少し進むと七ツ石神社だった。将門迷走ルートの説明書きによると将門の影武者七人衆の藁人形が岩に変じたと謂う。その岩の列を祀る位置に神社があり、社殿の裏、岩の根元には小さな鉄剣が供えられていた。
オオカミ狛犬は社殿に収められてじっくり見られないのが残念だが、表面はひび割れ、風雨に晒されれば崩壊してしまうだろうからやむを得ない。造形としては臼杵山(⇒ 2017/5/20 市道山~臼杵山)のものに近い印象で、江戸時代と推測するネット記事もあった。丹波山村郷土民俗資料館か道の駅たばやまにレプリカがあるらしい(⇒ トリアド工房/七ツ石神社の狛犬レプリカ)ので、今度行ってみよう。
12:40、七ツ石山(1757.3m)に登頂。ここには過去3回(⇒ 2007/11/24~25 雲取山~三峰山カモシカ、2010/6/25~27 金峰山~奥多摩、2016/1/3 野陣尾根~七ツ石尾根)も来ている。ガスで眺望もないので早々に退散し、もう一度神社に挨拶してから石尾根をどんどん歩く。千本ツツジにはまだ早く、奥多摩湖方面の眺望が開けても陽光が無いので色彩がパッとしない。鹿が登山道を横切る。
14時過ぎに鷹ノ巣山避難小屋に到着。きれいな小屋で居心地良さそうだが、この時間なら奥多摩駅まで無理なく下りられるだろう。
七ツ石山で汲んだ水2Lを捨て、先へ進む。鷹ノ巣山(1736.6m)を踏み、将門馬場を経て分岐から六ツ石山(1478.8m)を往復。六ツ石山頂には山桜が咲いていた。
下りで左膝が痛み出したのは、やはり手術で多少動きが悪くなっているのか。
三ノ木戸山(さぬきどやま)分岐からは絹笠山経由のルートを取って林道に出た。あとは林道やショートカットを通って18時前に奥多摩駅に到着。GPSデータによると25kmを8.5時間で歩いた。適当な店が開いていればビールでもと思っていたが、駅前の食堂も既に閉まっており、大人しく次の電車に乗った。
■今回のルート
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