2006/10/14(土)~10/15(日) 赤岩尾根2006年10月14日 00:00

無名山塾の講習で西上州の赤岩尾根へ。19単位目。
K藤講師にCUとしてT口・H氏、講習生はK室・H氏、S木・Y氏(女性)、S藤・H氏、Y永・H氏、K森・K氏(女性)、K村・H氏と自分の計7名。ただしK室氏は14日の講習後に合流。

赤岩尾根といってもエアリア(昭文社の山と高原地図)には名前が出ていない。両神山の八丁峠から西の赤岩岳、赤岩峠に向かっている尾根だ。エアリアには「熟達者向要ザイル」とある。

●10/14(土)
西武秩父駅に集合、列車組は自家用車組に乗せてもらって赤岩橋近くの日窒の駐車スペースへ。鉱山は操業しているのかどうか、荒れ果ててはいないが人もいない。
11時歩き始め。ガスっぽいが、登っていると暑い。紅葉が始まっているが、まだ黄色い樹がポツポツといったところ。12時過ぎに赤岩峠に到着。埼玉-群馬の県境を西へ辿って1493m地点に至り、ここから大ナゲシへ向かう。
鎖の付いた岩場もあるが、それほどの苦労もなく13時半過ぎに1532m大ナゲシに到着。三角点に立てかけた岩に「大ナゲシ」と黄色のテープで文字を作ってある。ガスで周囲は何も見えず。
大ナゲシ
頂を少し下ったところから懸垂下降。急傾斜を楽に下りられるので歩くよりいい。下りたところで降ってきたので雨具の上だけ着用するが本降りにはならなかった。
あとは来た道を戻って、16時過ぎに駐車スペースに帰着。

車で八丁トンネルを抜けたところの駐車場へ移動。ここでK室氏合流。
この駐車場にはあづまやとトイレ(手入れされてなくて汚い)があるが水はない。K藤講師が車でトンネルの向こうまで引き返して沢水を汲んできた。
講師の用意してくれたテント2張を建てるが、小さい方は結局使わず。S木氏が食当を買って出てくれていて鍋になる。いつもご馳走さま。他は例によって各自持ち寄りの命の水(つまり酒)とつまみ。
他に泊まる人間もいないので、食事道具など出したままで就寝。テントはS木氏、S藤氏、Y永氏、自分。K森さん&K村氏は二人で別テントを張っている。他は各自の車にて。

・本日のルート
大ナゲシルート

●10/15(日)
夜は風も吹かずに静かだった。雨が降ったそうだが、自分は気づかず。夜が明けると上天気で眼下に雲海。
各自に朝食を摂り、車で上落合橋まで移動、そこから徒歩で再び赤岩橋へ。
7:50に昨日と同じルートに入り、赤岩峠へ向かう。昨日は黄色がポツポツだった紅葉が一晩で進んで紅が目立つようだ。9時に赤岩峠着、ここからは昨日と逆に東の八丁峠を目指す。
K室氏が印刷してきた東工大ワンダーフォーゲル部の概念図がよく出来ていて、時々見せてもらうことになる。
赤岩尾根概念図
(2024/1/15追記:山行当時は同部HPのgifファイルをリンクしていたが、リンク切れのため、画像として上に掲載)

ガレたルンゼを赤岩岳北稜に上がると、ルートは右だが左手に小高い展望台あり。3人ほどルートを先行したが、展望台に上がったK森氏の「すごく綺麗よ」の声につられて自分らは寄り道。上がってみると紅葉が美しい。まだ数は少ないが昨日より確かに紅くなっている。先行組も風景の一部だ。
赤岩尾根
昨日の大ナゲシの険しさにもちょっと驚く。いや、晴れてよかった。
大ナゲシ
進んで10時に赤岩岳(*1)。潅木のため眺望はよくないが、細長い山頂の西側は開けている。立ち木に黄色テープの「赤岩岳」は大ナゲシと同一人物の手に成るものだろう。なかなか上手いデザインで器用だなと思う。
一休みの後、先行組3人を追う。赤岩岳の隣のピークからテープと踏み跡に従って下りようとすると、後ろから「そっちじゃない」と講師の声。迷い尾根に入るところだった。先行組はそこを下りてしまい、トラバースしてルートに戻ってきた。

1583m峰手前の岩場はK室氏リード、S木氏ビレイでロープを張り、中間はプルージックを掛けて通過。
11時半、1583m峰を眺める。講師が岩を直登するルートを示しK室氏がちょっと考えるが、登山靴では不安で断念。いったん南側に下る部分は岩が張り出していて嫌らしいが、トラロープがあって助かった。そこから少し巻いた後、岩の斜面を講師が先に登ってロープを張り、プルージックを掛ける。断続的にトラロープが下がっており掴むのに手頃な木もあるので難しくはないが、もし落ちたら大怪我だろう。赤岩尾根のここが核心らしい。
12時過ぎ1583m峰、最低鞍部を経てP4~P3、14時にP2。

P1の1589m峰は巻く予定だったが、近づいてみると岩を掴んで登れそう。講師も「先で待ってるから行きたい人は行っていいよ」ということで、K室氏、S木氏、Y永氏、自分の4人がよじ登った。14時半登頂、記念撮影、眺めサイコー・・・と思ったら、目の先にもう少し高いピークがある。そちらには岩に「八丁岳」とペンキ書きがあったので改めて記念撮影。両神山がよく見えた。
八丁岳
下りは東側の土の急斜面。濡れていたら立っていられそうにない。つくづく晴れてよかった。

15時に八丁峠。今下ってきたルートには立入禁止の標識がある。前回ここに来たのは一人で両神山を歩いた2年前(⇒ 2004/10/23 両神山)。その時には立入禁止の先は自分には無縁の世界だと思っていたなぁ。
集合写真を撮って装備を外し、16時前に上落合橋に帰着、ここで解散。講師の車で寄居まで送ってもらった。

・本日のルート
赤岩尾根ルート

*1:東工大の概念図では標高1520m。1/25000図では周囲が崖マークで読み取りづらいが1520mか1570mと思う。Web検索してみると1570mとしているページあり。GPSの記録では1590mだが、これは少し高めと思われる。

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