2018/6/2(土) 外秩父・笠山2018年06月02日 00:00

踝(くるぶし)が当たる夏靴の履き慣らし続き。前回は靴に付属の中敷を使用して、多少は当たるが痛みは無しというところだった。今回はそこに踵部分だけの薄いものを足して改善するかの確認。結果は特に変わらず。SCARPAは悪い靴ではないが、自分の現在の足には型が合わないということか。

歩いたのは手近な外秩父の笠山。毎年恒例の七峰縦走の3つ目であるが、今回は単独で、小川町の切通しBSから入る。ここからのルートは以前に2~3回歩いているが、少なくとも15年は前で記憶も曖昧だ。手持ちの地図は昭文社の山と高原地図「奥武蔵・秩父」の2014年版。ハイキングルートを辿るだけなので地形図も持たない。

今回は切通しBSを7:20に出発。川沿いの道を行くと、地図よりも手前の分岐で指導標が「笠山歩道/山頂まで42丁」と右を示していた。足元には「左笠山」と刻んだ古い石の道標があるのに。
笠山への道標
新しいルートはおそらく林業用に整備されたのだろう。しかし、立派なその道から外れていく踏み跡に「←住吉神社」の案内が付いていて、行ってみると文政、安永年代の変わった形の庚申塔や「十丁目」の丁目石のあるお社なのだから、やはり古くからの道には違いない。
庚申塔
元の道に戻り(帰宅してからGPSログを見ると、社は314mピークを回り込んだ箇所。全体としては、屈曲する道路を辿る従来のルートより短縮されている)、いったん道路に絡む。これを左に行くと従来の集落経由のルート、直進する山道には「境界尾根コース」とある。山道の方が面白いのでそちらに入ったが、素直に道を辿ると道路に下りてしまった。帰宅後にGPSログを見ると道路から入ってそのまま登っていくのが「境界尾根」なのだが、地形図がないので判らなかった。登る様子がないのを不審に思い、分岐を見逃したかと引き返してルートを探っても見えなかったのだから、踏み跡があったとしても薄いものだったのだろう。
道なりに集落を過ぎ、そのまま道路を辿ってもいいのだが、沢の傍らに「笠山参道」の石碑があるので左岸の荒れた道に入ってみる。すぐに沢を渡り(今にも折れそうな朽ちかけた丸木が数本掛けてあった)踏み跡を辿ると、笠山神社下社で登山道と合流。あとは普通のハイキングルートで、笠山神社に9:40に登りついた。

一休みして、七重峠に下る。今回はここから慈光寺方面に向かう。地図には峠から林道をショートカットする破線が付いているのだが、入り口が判らない。林道を歩き出すともうショートカットできる箇所はなく、そのまま舗装路歩きとなった。林道の曲がり角、地図で破線の末端になっている箇所を確認すると、踏み跡と見えなくもない。が、踏み込むと草のトゲに引っ掻かれ、すぐに踏み跡も怪しくなる。破線の道だとしても誰も踏んでいない様子で、おそらく峠からの入口も草に隠れているのだろう。大して時間短縮にもならないので、素直に林道を下るのがよさそうだ。七重の集落に下りる途中、道路をショートカットする道には昭和な看板が残っていた。
古いコース案内
集落を過ぎると、トレッキングコースへの入口が二つあったらしい。入った方は平坦な歩きやすい道で、それはそれで気持ちよかったが、出口まで行ってから林間の道もあったことに気づいた。林間コースの階段を上がったところにある「座禅岩」「冠岩」には慈光寺にまつわる説明板が付いている。

慈光寺からは北へ向かうが、この道も素直に真っ直ぐ舗装された方へ行くと東に逸れてしまう。道標もないが、分岐を左、舗装のない方へ進むのが正解。あとは山道を経て集落に出、道路を歩いて小川町の市街地へ。14:30に駅に戻った。

2018/6/16(土)~6/17(日) 川乗山~武甲山2018年06月16日 00:00

無名山塾の技術委員会山行。S木・Y氏(女性)リーダー、自分がサブ。他に会員のI上・M氏(女性)とゲスト女性1名で、自分黒一点。
ほぼほぼ小雨の中、フォーキャスト・ビバーク(予定の山中泊)で奥多摩から秩父へと抜けた。

■6/16(土)
11:40 青梅線川井駅に集合。曇り空の下を12時前に歩き出したと思ったら降りだして、歩道上で雨具装着。自分は暑いのが嫌なので、上はTシャツのままだが。奥多摩大橋の道を横断して「古里中学校入口」の看板のある細い歩道へ入る。これから登っていく赤杭(あかぐな)尾根のちょうど末端だ。集落の中の道に突き当たって右へ行くと川苔山への指導票がある。
赤杭尾根
杉植林から自然林へと移り変わり、赤杭山(923.5m)に15:10。道は山頂を通っていないが、踏み跡が分岐している。山頂三角点から下って林道に出ると、赤や薄オレンジ色の野イチゴが見たことがないほど群生しており、皆三つ四つと口に入れた。
野イチゴ
20分ほど林道を辿ると終点手前からまた山道へ入る。エビ小屋山への分岐を見送って尾根上を進み、17:30に曲ヶ谷(まがりがや)北峰の分岐、さらに10分で川苔山(1363.2m)山頂。御影石の巨大な山頂標は2年前に来た時には無かった。こんなもの要らないのに。
先ほどの分岐に戻って日向沢ノ峰(ひなたさわのうら)へと前進。途中に獅子口小屋跡への分岐があるが、そちらへの登山道は通行止めになっている。19時過ぎ、日向沢ノ峰(1356m)で休憩。この東西に伸びる尾根が都県境なので東京と埼玉を跨いでいることになる。そろそろ暗くなるが小雨は相変わらず。
都県境をわずかに進み、指導標に従って有間山へと向かう尾根に入る。こちらは埼玉県内で秩父市と飯能市との境だ。経験の浅いI上氏は進路に迷うこともあったが、道はほぼ明瞭。右に一度林道を見て仁田山(1211.0m)を越え、21時に有間峠の舗装路、ヘアピンカーブのU字の左棒のところに出た。登山道の続きは、U字の底を回って右棒の法面にカーブの間の尾根への入口を発見。進路が定まったところで小休止とする。
再び尾根に乗り、少し登ると平坦地があった。1200mの小ピークが南北に二つ並ぶ箇所で、時刻は21:40。計画では大持山手前のウノタワ辺での泊まりを想定していたが、メンバの体力とこの先ウノタワまでビバーク適地がないことを考え、本日の行動はここまでとする。
樹木の間に補助ロープを張り、そこから下げる形で各自にツェルトを設営。2人ずつに分かれてお湯を沸かし、暖かいものを腹に入れてから解散、眠りに就いた。降るか降らないかの小雨で風も吹かず、意外と快適に眠れた(少なくとも自分は。I上氏などは慣れないので寒かったようだ)。

■6/17(日)
簡単な朝食を摂り、5:40出発。相変わらず小雨。有間山というのはこのあたりの山の総称で、1213.5m三角点(古い標石が削られて痛々しい)のあるタタラノ頭を越え、小ピークを拾っていく。意外と尾根の細い箇所があり、夜間の前進はその点でも難しかったかもしれない。橋小屋ノ頭(1163m)に「有間山(橋小屋の頭)」の山名標が立っていた。
昭文社地図にあるヤシンタイノ頭(1100m)は気づかずに通過。ルート上のただのコブで、意識せずに道を辿っていると見落としてしまうらしい。その代わりでもないが、滝入ノ頭(1070.9m、手持ちの昭文社地図では滝ノ入頭)との間に「しょうじくぼの頭」の標識があり、「三十三尋の滝を経て白岩へ」の古い指導標が立っている。地形図にも昭文社地図にも道はなく廃道の模様だが、ネット検索してみるといくつか記録があった。
8:30 小さな祠のある鳥首峠で休憩。清酒「天覧山」が供えられているあたりが飯能である。
ウノタワには9:30。樹林の間がぽっかりと開けて草地になっている。ここから北東へ向かって林道に下りるルートがあるのだが、分岐と思しき地点には「迷ったら水を飲んで落ち着くこと」と記した指導票が付いていた。あまり平らなのでルート入口が分かりづらいのかもしれない。
以下、大持山(1294.1m、10:30)、小持山(1273m、11:17)、シラジクボ(1088m、11:47)と進み、最後の登りで武甲山(1304m)に12:30。
長者屋敷の頭経由で浦山口に下りる計画だったが、途中で横切る沢がこの雨で増水していると嫌なので、反対側の一の鳥居に変更(もっとも、浦山口側から登ってきた人に聞いたところ、特に増水もないとのことだったが)。昔登った記憶では丁目石が続くけっこう雰囲気のある道だったのだが、思ったより舗装路歩きが長かった。一の鳥居に14:20。
武甲山一の鳥居の狛犬
               鳥居を守るオオカミ狛犬
一の鳥居からタクシーを呼び、西武秩父駅にできた<祭りの湯>で入浴。長湯宣言のI上氏を除いて、そこからS木氏お薦めのホルモン<ばりんち>に向かったのだが、月2回の定休日に大当たり、別の焼き肉屋で打上げとなった。

■今回のルート
川乗山~武甲山ルート
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