2009/7/25(土) 四阿山2009年07月25日 00:00

個人山行で群馬・長野県境の四阿山(あずまやさん)へ。
円錐形の成層火山で、東屋(あずまや)の屋根のように尾根がのびていることに由来する山名という。あるいは吾妻(あがつま)山とも呼び、これは日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が亡き妻をうれえて「吾嬬(あづま)はや」と嘆じたからとも。
会社の元同僚で、自分が山歩きを始めた頃、甲斐駒仙丈などに連れて行ってくれたY田・M氏のリハビリ山行。怪我をして何年も遠ざかっていた後の復帰第一戦なのだが、並の中高年にはついて来られないほどのスピードで歩いて、まったく問題のないラクチン山行だった。

朝、自宅でピックアップしてもらい、菅平牧場の駐車場(標高1590m)へ。曇り、上の方はガスがかかっている様子。
7:20に歩き始め、牛の放されている牧場横から樹林帯を上がっていく。真っ直ぐな登りとはいえ傾斜はそれほどきつくない。しかし標高の稼ぎ具合が異様に早く、30分で300m上がってしまった。途中、注連縄のかけられた「禰固(ねこ)岳八合目 北信畜産組合」の碑あり。この辺りから傾斜がやや増してやがて岩礫帯となるが、トータル1時間少しで難なく根古岳(2207m)に登頂。やはりガスで眺望なく、風が強くて止まっていると寒い。山頂の祠には大黒様と手彫りの素朴な像が祀られていた。傍らには八合目と同じ禰固岳の碑。
根古岳の大黒

根古岳から四阿山に向かう部分は尾根道の横が切れ落ちていたり岩や木の根に手を添えて体を支えたりと、ここまでの登りとは山の相が変わるが、そこを過ぎればなだらかな鞍部に出る。四阿山への登りはまた樹林帯に入り、ちょっとした急登。笹も張り出していて露でズボンが濡れる。
樹林とともに急登が終わって牧場への分岐まで来たところで、ポケットに入れていたエアリア(昭文社の地図)を落としたことに気づいた。少し戻ってみるが見つからず、ゴミになったとしたら申し訳ない。誰か拾って使ってくれればいいのだが。

火山礫斜面の崩落防止のためであろう階段を上がって少し行くと祠があり、その裏に誰かが勝手に設置したらしい「百名山完登」の杭。えぇ、ここが山頂なの?と思ったがそんなはずはなく、その先が本当のテッペンだった。9:35 四阿山(2354m)登頂。ここにはまた別の祠と山頂標識が2本、そのひとつには「吾妻(四阿)山頂 Top of The Mt.Azuma」とあった。百名山は幾つ目か、意識していないので数えてみないと分からない。相変わらずガスで何も見えず。

下山は先ほどの分岐まで戻り、中四阿(2106m)、小四阿(1917m)を経由して牧場へ戻るルート。出だしの岩の転がった道は少し歩きづらいがY田氏も特に問題なく下る。中、小四阿には特に標識がなく、地図をなくしたので気づかずに通過してしまった。11時半過ぎに駐車場に戻って終了。
羊を飼っている草原でソフトクリームを食べる。四阿山は百名山にしては自己主張の控えめな山だった。日も差してきて平和な気分。
牧場

■今回のルート
四阿山ルート

Google
wwwを検索 このブログを検索