2008/11/22(土)~11/23(日) 越後駒ヶ岳(敗退)2008年11月22日 00:00

無名山塾の自主山行。今回は自分の企画にT口・H氏が参加して、1泊2日で越後駒ヶ岳へ。
駒ヶ岳は各地にあるので、新潟は魚沼市と南魚沼市に跨る標高2002.7mのこの山は越後駒ヶ岳あるいは魚沼駒ヶ岳と呼ばれる。
今年は木曽駒ヶ岳、甲斐駒ヶ岳と登り、3つめを目論んだのだが、結果から言うと時間切れで登れなかった。今回の山行はもともと3連休に合わせてもっと長い行程を計画したのだが、T口氏の業務都合などで縮小したのである。

●11/22(土)
朝の新幹線で浦佐へ、そこで乗り換えて小出に8時。予約しておいたタクシーに乗るが、大湯温泉を越えたところで前方に除雪車が。後ろについて国道352号と駒ノ湯への分岐まで入ってもらう(料金\4980)。そこから先、枝折峠方面は「当分の間通行止」になっていた。
駒ノ湯までは舗装路を30分歩く。駒ノ湯山荘はもう閉まっていて道も除雪されていないのだが、一人の足跡があった。それは山荘への橋を渡らず真っ直ぐ登山口に向かっていたが、我々は山荘の様子を見に行き、屋根の下の乾いたところで身支度。そうしているうちに雲が切れて晴れ間が見えてきた。気温は1℃。山荘から9:40に歩き始め。

登山口を入ってすぐの吊り橋は雪対策で足元の板が左端の1枚を残して外されており、下の谷川が丸見え。しかも残された板の上にところどころ雪が載っている。高所恐怖の人には渡れないね。
吊り橋
646地点
尾根に取り付いても先行する足跡はずっと続いており、ありがたくトレースを辿らせてもらう。最初は足首くらいだからいいようなものの、やがて、急傾斜だと腿あたりまでくる積雪となる。トレースのおかげで、標高1026m地点までエアリア(昭文社の山と高原地図)のコースタイム通りの3時間で達した。

標高1100m付近に小さなテントが張ってあり、傍らで身支度をしている人がいた。ここまでトレースで楽をさせてもらいましたと挨拶すると、これから空身でこの先のトレースを付けると言い、自分がワカンを着けている間に出発していった。この時点で駒ノ小屋までという本日の予定は消化不能が確定。
その先はクサリ場もある標高差150mほどの急登。先行者は胸の高さの雪をピッケルで切り崩しながら進んで行く。朝からずっとノートレースの雪中を来ているのだから凄いパワーだ。追いついて「遅くてよければ替わりましょうか」と申し出ると「疲れたら」との返事で、そのまま後ろにつかせてもらった。ワカンを持参しなかったT口氏はツボ足で「進まねー」と遅れ気味(ワカンを使うほどの雪があったら二人では行けないとの判断だったが有用性を見直した、と後で言っていた)。
急登を突破し、小倉山手前の平坦部で先行者は引き返していった。我々は小倉山を越えてテントを張ろうと先へ進んだが、樹林に入ると雪が深くてさっぱり捗らない。と言って、樹林の端へ寄ると枝の上に載った雪を踏み抜いて転げ落ちそうで怖い。結局いくらも進めないまま16時に行動を停止、小倉山への最後の登りに掛かる1300m付近で雪を均してテントを設営した。
雪に苦闘

テントに落ち着いて明日の行程を相談。このペースでは駒ヶ岳は無理だ、そうすると小倉山から先には特にポイントもないから、ラッセルで小倉山に上がって引き返すか。
明日は4時半起床、6時出発と決めて就寝。
夜中は時々風。テントにパラパラと当たるのは樹から落ちてくる雪だろう。

●11/23(日)
二人が二人とも寝過ごして5時半過ぎに起床、食事をしていると外を足音が通過していった。ああ、これじゃ今日もあの人にお世話になりっ放しだ。

テントを畳み不要な荷物をデポして、7:10に出発。曇り、気温-1℃。
トレースがあるので難なく登って小倉山に7:40。先行者の足跡は駒ヶ岳方面に続いているが、ちょうど眼下の盛り上がりの向こうにいるのか姿は見えない。強風の中、しばし山座同定を試みるが、駒ヶ岳山頂はガスに隠れ、荒沢岳方面もよく分からない。銀山平あたりは日が当たっているようだ。20分ほどで下山開始。
小倉山

テン場で荷物を回収し、昨日のルートを戻る。途中、単独で上がってきた男性から「トレースで楽をさせてもらって」と言われて苦笑。
高度が下がるにつれ雪が解け、足元の斜面に木の根や落ち葉が覗いて歩きにくい。吊り橋は濡れて一層滑りやすくなっていた。11:10 駒ノ湯山荘。

入山時と同じ屋根の下で装備を解いているといつの間にか雨。仕方ないので、一度脱いだオーバーヤッケとズボンを着け直し、大湯まで歩いた。偶然にもちょうどバスが来て、濡れたものを脱ぐのもそこそこに乗車。
小出駅前の「富貴亭食道」(食道は誤字に非ず)で味噌カツ丼(\800)を食し、時間が早いので各駅停車でノンビリ帰った。

■今回のルート
越後駒ヶ岳ルート

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