2005/12/25(日) アニドウ上映会 ― 2005年12月25日 19:00
先日のと学会例会(⇒ 12/11 と学会例会)で仕入れた情報に基づき、滅多に見られない映像作品のDVDを3枚ほど某所で仕入れる。
移動中の読書は、唐沢俊一氏・村崎百郎氏の『社会派くんがゆく!維新編』。唐沢氏のダークサイド全開だが、村崎氏に比べればマイルド。事件事故を個人の感情を離れて社会的生物的側面から論ずるのはPFやSFの手法だなと思う。
新宿で時間があったので献血(124回目)し、石井スポーツで雪山装備のビーコンを購入してから、いつものなかの芸能小劇場へ。
本日のメンバは唐沢氏、K田・T(ミクシィネーム:さざんかQ)氏、eno(ミクシィネーム)氏、それと上映会初参加のはれつ(ミクシィネーム)氏が唐沢氏とご一緒されていた。K元・T氏はお見えにならず。
まずは東宝特撮の特報が1本と、予告編が豪華5本立て。今回の裏テーマは、ピーター・ジャクソン版公開記念なのかキング・コングということで、元祖からアメリカ版キンゴジからメカコングまで。ゴジラの脳ミソはビー玉でそれに対してコングは、なんて場面がいい。この裏テーマ、続く上映作品にも微妙に反映する。
表のお題は「貧乏なクリスマス特集」。要は貧乏な子供がクリスマスに幸せになるというパターンで、フライシャー作品も毒が無くて面白みに欠ける。
その中でスタレビッチ「シネカメラマンの復讐」(1912、ロシア)が収穫。しかも片山雅博・多摩美術大学教授の「活漫」である。以下、手元の『世界アニメーション映画史』から引用。
夫婦間の不義不貞が発覚して大混乱という、当時のブルジョワを風刺した大人向きの話がカブト虫、バッタ、カミキリ虫などの昆虫をキャラクターに使って表現されている。スタレビッチ自身が博物学者であったせいか、これらの昆虫キャラクターは二本足で歩くとはいえ、ゴソゴソ動く虫の感覚そのもので、素材になめし皮を使ったといわれるリアルな人形は、親しみやすい擬人化とは縁のない奇妙な味を持っている。技術的にはすぐれたものがあり、細部までよく動かしていると感心させられはするのだが、なんとも気味悪い質感の人形で、人によっては好き嫌いのわかれるところでもある。(引用終り)
唐沢氏によると、制作当時一般に公開された作品ではなく、上流階級のお楽しみとして映されたものとのこと。自分たちの行動の戯画だったわけね。ホントによく動くし、バッタのカメラマンが盗撮したフィルムが劇中劇で映画館にかけられるのには感心した。このアニメーション技術、一子相伝で失われてしまったそうである。惜しいというべきか。下の画像はは、鍵穴から盗み撮りするバッタの場面。

片山活漫でもう1本、「赤垣源蔵徳利の別れ」は切り紙アニメの技術が素晴らしい。
他に、WDはMMの、本来はカラーなのにモノクロで日本語タイトルが付く素敵なフィルムがあり、本来のタイトル画面の一部(copyright?)が黒く潰されているところがウケた。
フィルム上映はいつも通り21時過ぎに終わったが、片山氏となみき会長が舞台に椅子を持ち出してトーク開始。
なみき会長がアニドウも40年と話し始めると、すぐさま「乗っ取って何年になるの?」という調子で、主にアニドウに関わった人達の話題。
そんな中に、瀬尾光世監督が「桃太郎 海の神兵」を戦意高揚映画と批判され、未だに前面に出たがらないという話もあった。一億一心火の玉の時代に戦意高揚映画を作ったとて誰に責められよう。「桃太郎」はそんな時勢を差し引いても素晴らしい作品であり、瀬尾氏は賞賛をこそ受けるに相応しい。
終わってから「K元氏がいないと店選びが難しい」など言いつつ、以前に入ったことのある中華へ。
K田氏はウーロン茶、他はチンタオビールから紹興酒へ、メインの料理は羊のしゃぶしゃぶ。特に目立たない店だが結構美味しい。
ここで先ほどのスタレビッチやトムとジェリーの話など。はれつ氏は上映会こそ初めてだが知識は負けていない。経緯は忘れたが、ビールに卵を落として飲む話とか、それならオロナミンセーキってのがあったとか。
店を出たところで唐沢氏「わたしはカバンを持っていなかったか?」。少なくとも上映会場を出てからは持っていません。「たいしたものは入ってない。後で会場に問い合わせてみよう」ということで、唐沢氏、はれつ氏はタクシーへ。自分は家までの終電は終わっているので、途中駅からタクシー。
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