2023/12/8(金) 劇団だるま座公演「おシャシャのシャン!」2023年12月08日 14:00


「おシャシャのシャン!」チラシ
先日、無名山塾の先輩・坂口理子氏(以下、理子さん)から公演のご案内をいただき、今日14時の部を予約しておいた。
「おシャシャのシャン!」は、元は2008年にNHKで放送された45分のドラマ(日本放送作家協会第31回創作テレビドラマ大賞作品)で、理子さんのデビュー作。それを今回劇団だるま座で舞台化、尺は1時間45分とボリュームアップしている。NHK版は録画してあったので、昨日見返した。
舞台の大鹿村(NHK版では村名を変えているが)には、塩見岳から下山した時にテントを張らせてもらったことがある(https://marukoba.asablo.jp/blog/2006/08/12/9639237)。人が親切な良い村だ。

今日は池袋で献血(202回目、血小板)してから、下北沢の駅前劇場へ。
開演30分ほど前に受付(5000円)し、理子さんに挨拶してから客席中央辺りに着席。左隣は最後まで空いていたが、全体としてほぼ満席のようだった。

NHK版は主役二人の自己肯定の過程がメインテーマだったが、舞台ではそれに加えて村歌舞伎の継承も前面に出ている。その継承の物語として、戦争で途絶えそうになった際に女性が役を引き継いだ時代と現在とを重ねて描く。1時間の拡大もほぼその部分と思う(あとは、演者個々のクローズアップなどか。舞台全体の流れの中で、NHK版から加わった部分をいちいち切り出すのは難しい)。
最後に、実際の大鹿歌舞伎の役者さんが一舞を演じた。

戦時中と現代とで役者をだぶらせることで時代を繋ぐ・重ねる場面など、演劇の面白さと感じた。また、締めで舞台上と客席とが一体化する「おシャシャのシャン!」は小劇場ならではの楽しさ。
一方、歌舞伎途絶の危機としてNHK版で触れられていた三六災害が舞台に取り入れられていない点は、あの崖崩れ跡を実際に見せられる映像の強みなのだろう。
「おシャシャのシャン!」、TVドラマも舞台も、それぞれに良い。

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