2023/10/22(日) 秩父槍ヶ岳2023年10月22日 00:00

八ッ峰クラブの自分の担当山行で、秩父槍ヶ岳へ。昨年4月に下見した(https://marukoba.asablo.jp/blog/2022/04/08/9480118)ものの本番は雨天中止、年を改めた再企画は土砂崩れによる通行止め(2022/9/13~2023/7/31)のため、今の時期になった。今回はI田・T氏とH谷部・H氏が参加して3人パーティ。上天気に恵まれたが、現地でのメンバ体力判断により、途中のコンサイス秩父槍ヶ岳をゴールとした。

I田氏に車を出してもらい、中津川へ。1年前の崩落現場と思われるロックシェッドは現在も工事中だ。相原橋バス停の駐車スペースに8:20到着。川又からこちらのバスは未だに運休だが、トイレも、東屋横の「飲み水ではありません」の蛇口も使えた。道路上から見える西側の稜線に頭を出している岩峰が秩父槍ヶ岳だ。
秩父槍ヶ岳遠望
登山ルート(野鳥の森)入口にはトラロープが張られ「通行止」の札が下がっていた。入ったところの案内板も剥がされて板張りのみの姿に。が、登山禁止でもあるまいと、8:35に行動開始。
※帰宅後に調べたところ、今年度から野鳥の森遊歩道は廃止、関係者以外立入禁止になっていた。⇒ 埼玉県山岳・スポーツクライミング協会/彩の国ふれあいの森遊歩道の一部廃止について
秩父槍ヶ岳登山口
すぐに階段で高度を上げる。踏み外すと特に危険な沢沿いの高い細道はI田氏、H谷部氏とも問題なくクリア。また流れに下りると、天気が好くても薄暗い。
沢沿いを登る
9時過ぎに尾根取付点から登りにかかり、植林の杉の道で汗をかく。きれいに皮を剥かれた杉の木は林業作業の一環かとも思うが、爪痕があるのでクマの仕業のようだ。
尾根に乗る頃には自然林に変わり、まだ紅葉には早いとはいえ、部分的に色づいた葉も見えた。
部分紅葉
時折登山道が不明瞭になり、また、野鳥の森歩道終点(1450mピーク)が近付いたと感じさせる1200m付近には、ピークを巻けるのでは?と思わせる踏跡ふうがあった(実際のピークはまだ先で、これが踏跡だとしても何処に行くのか分からない)。トラロープの付いた急傾斜が現れ、地面に落ちた「野鳥の森終点まで500M」の指導標を通過。1450mピーク手前にまたロープ付き急登があり、地形図で見るより傾斜がキツい印象を受ける。スズメバチが2~3匹飛んできたが、日の当たる地面に下りて落ち着いた様子なので、刺激しないよう静かに通過した。
スズメバチ
11:15、野鳥の森終点の1450mピーク。木が邪魔して眺望は良くないが、紅葉が間近だ。
1450mピーク
先ほどからペースの落ちてきていたI田氏は「ここで待ってる」と言うが、ここはあまり日が当たらず、じっとしているのは寒いだろう。それよりも3人でコンサイス槍ヶ岳まで行きましょう、と腰を上げた。
ピークから下りるのも急傾斜で、思わず手をつきたくなる木が立ち枯れていたりと油断できない。が、平坦部まで下りてしまえば、あとは鞍部からわずかに登り返すのみで、コンサイス秩父槍ヶ岳(1435m)に11:50到着。この呼び名は、三省堂『コンサイス日本山名辞典』に掲載されていることに由来するらしい。
こちらは狭いが日当たりが良く暖かい。「秩父槍ヶ岳 最高峰 1435m」の山頂標が付いていることでもあるし、今回はここまでとH谷部氏も賛成して、クラブ旗を掲げて集合写真を撮った。実際、この奥の秩父槍ヶ岳(タカトンギリ)は1341mで、ここより低い。開けた南面に望むのは、白泰山を中心とする山並み。あの十文字峠道を歩いたのも、もう5年前になる(https://marukoba.asablo.jp/blog/2018/10/06/9233458)。
コンサイス槍ヶ岳登頂
コンサイス槍ヶ岳からの眺望
12時半まで大休止を取ってから引き返す。1450mピークの手前で左に分かれる踏み跡を辿ってみると、ピークを巻いてトラバースできた。下りではいっそう道を見失いやすく、2~3回踏み外しかけて修正。これが暗くなってくると、周囲が見えずに迷うかもしれない。
沢沿いの道に下り、野鳥観察小屋に立ち寄ってみると、置かれたベンチの端が欠けて破片が散乱している。これもクマが壊したのだろうか。
野鳥観察小屋
14時半、無事に下山した。
指導標が倒れていたり道が不明瞭になっていたりと、1年半前の下見時より全体に荒廃が進んでいる。山と高原地図(2023年版)では野鳥観察小屋までが実線で、その先は秩父槍ヶ岳(タカトンギリ)まで破線ルートであるが、いずれ全体が破線になるのではなかろうか。
帰路、道の駅大滝温泉で汗を流した。

■今回のルート
秩父槍ヶ岳ルート

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