2022/4/8(金) 秩父槍ヶ岳2022年04月08日 00:00

無名山塾のI本・I氏を誘って個人山行。新登山靴(https://marukoba.asablo.jp/blog/2022/03/24/9475650)の履き慣らしであり、また地元の八ッ峰クラブで担当予定になっている11月山行の下見でもある。
上天気の下で気楽な山歩きと思ったが、昭文社の山と高原地図で破線とされるだけあって、案外と手応えのあるルートだった。

三峰口駅からのバスで相原橋に10時半。東屋とトイレがあるが、トイレはまだ冬季閉鎖中。トイレとは別の水道(「飲み水ではありません」の注意書きあり)も使えない。
「野鳥の森歩道」の指導標から沢沿いに入ると、すぐに急な登りで沢を見下ろす道になる。踏み外したら沢まで転落必至の箇所に以前は手すりが付いていたのだろう。八ッ峰クラブの山行は雨天中止に決定だ。
立派な野鳥観察小屋を過ぎて道は沢に下りる。赤ペンキのマーキングを辿り、11時に尾根取付点。植林の杉の中、落ちている青い枝を踏むと葉先に付いた花からホコリのように花粉が舞うのが花粉症持ちにはたまらん。上部の大岩から崩れた石が溜まった箇所もある。途中二箇所ほどトラロープの下がった結構な傾斜を登って尾根に乗ると、植林は途切れて雑木林になった。木の間越しに見える丸いピークが槍ヶ岳かしらん。
t秩父槍ヶ岳か?
秩父の山は3月末に(もしかすると今週初も)降雪を見たのではないかと思うが、登山道脇に少しだけ雪が残っていた。道から見える日陰斜面はまだらに白い。一本調子の登りで12:20に1450mの小ピーク。ここが今回ルートの最高点で、野鳥の森歩道の終点らしい。しかし、それほど変わった森ではないし、ここまで野鳥観察に来る人がいるのだろうか。
ピークからは急下り。テープに導かれていったん尾根を右に外してから戻ったが、振り返り見ると直登するテープもあった。尾根を進んで少し登ると地形図で1430mのピーク、これが「コンサイス秩父槍ヶ岳」で、まだ新しい「秩父槍ヶ岳 最高峰 1435m」の山頂標あり。どこがコンサイス(concise=簡潔な、簡明な)なのか、名付け親は誰か。尾根上の最高点でもないが、眺望は少しばかり良い。
コンサイス槍ヶ岳
和名倉山方面
と、I本氏「ここで待ってる」。地図のコースタイムではこの先の秩父槍ヶ岳まで行って戻るとちょうど帰りのバス時刻なのだが、体力的にタイム通りに行けるかどうか、とのこと。
自分ひとりで細い尾根を進み、古い道標に従って尾根の左側面に入る。
古い道標
またもや急降下して踏み跡・テープを辿ると小高いところに出た。よく踏まれた先端まで行くとそこからは下りられない。ならばいったん高まりから下りて背後の斜面を登るのか?と思うと来た道を戻ってしまう。落ち着いて赤テープを確認していくと、細長い高まりの中ほどを乗り越えて道が続いているのだった。最初に高まりの先端に行ったため見落としていた。緩く登って13:25に1341mの秩父槍ヶ岳に登頂。山頂標はやや古ぼけて、眺望のあるコンサイスにお株を奪われた形か。
秩父槍ヶ岳
急いで戻ると、I本氏はコンサイスで山座同定をしていた。南東側、こちらに押し出すように見えるのは和名倉山(白石山)だ。
あとは来た道を戻る。沢で顔を洗い、野鳥観察小屋で一休みして、15:50 バス停に帰着。午後一本だけの駅行きバスまで20分ほど余裕があった。工務店の店員だろうか、ちょうどトイレの再開作業中で、バス待ちの間に使用可能になっていた(ただし、車いす用の個室は故障のため閉鎖のまま)。今回は誰にも会わなかったが、この陽気に来訪する登山客や愛鳥家も週末から増えるのだろう。

■今回のルート
秩父槍ヶ岳ルート

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