2009/8/15(土) 「サマーウォーズ」 ― 2009年08月15日 00:00
⇒ 映画公式サイト
グズグズしているとチケットを無駄にしかねないので、休日に池袋まで出て鑑賞。
夏休み映画として、これはイチオシ。
「時をかける少女」の細田守監督作品なのでハズレはあるまいと思っていたが、それ以上だった。
憧れの先輩の恋人役として親類一同に対面するハメになった一介の男子高校生がネット上の仮想社会への攻撃に巻き込まれ、それが現実に波及して世界の危機に・・・という文字にするとおよそリアリティのないストーリーなのだが、仮想社会の設定を過不足なく見せて説得力があり、上手く描き分けられた大勢の親類が団結して事に当たっていく過程に盛り上がって、スクリーンに引き込まれる。
まあ、仮想空間上であれだけ動き回るのにインターフェースはキーボード?とか、数十桁のパスワード暗号を紙と鉛筆で数分で解けるか?とか疑問もなくはないが、そんなことは棚上げで楽しめ、感動的でさえある。ヒロインが危機を脱するシーンでは演出意図にまんまと乗せられて涙が出ました。
小惑星探査機の再突入体が軌道上から隕石みたいに落ちてくる点は、来年6月に控えた現実の「はやぶさ」帰還に対して誤解を与えないかと気になるが、それよりも宣伝効果の方が大きいか。物語中での探査機「あらわし」と小惑星「マトガワ」には、スタッフも分かっててやってるな、とニヤリ。(下の動画16分50秒でVサインしているのが的川先生)
ロケットまつりでお馴染み、松浦晋也氏の感想はこちら。
威勢のいい永井一郎さん、貫禄の付いた信澤三恵子さんの声が聴けたのも嬉しい。ペッピーノ&フィオリーナ、あるいはダイス船長&ラナ。古いね、どうも。
帰宅してから今日は敗戦記念日だったと気づいた。64年前と引き比べ、「夏の戦争」映画を楽しく観ていられる現在のありがたさ。「これまで生きてきて今ほど悪い時代はない」と仰るご老人もあるが、そういった発言の許される現在を大切にせずばなるまい。
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