2005/5/4(水) うわの空公演「ただいま!」2005年05月04日 14:00

唐沢俊一氏の書き込みから知った東京公演(新宿紀伊国屋ホール、14時開演)を観に行く。
告白すると、40年以上生きてきて金を払って演劇を見るのは初体験。唐沢氏の面識を得て話を聞いているうちに面白いかもと思うようになった。特にうわの空は唐沢氏が絶賛するので公演を待っていたのである。

早めに出掛けて、池袋で買物と献血。献血手帳の上では120回目だが、以前は400cc献血を2回に数えたので、実際は100回に達していないだろう。

新宿に出て紀伊国屋の地下で食事し、階段を上がって各階チェックしながら4Fホールへ。入ったところでうわの空公式本『UWANOBON.01』\800を購入。ロビーにはと学会で見掛けた方々が何人か見える。

幕が開く(幕はなかったけど慣用句ってことで)と、まず男女2人がメインの芝居。次に1家族を中心とする芝居が来る。最初はこのふたつのストーリーを分離できず混乱したが、タネ明かしされてみるとそういう演出だったのだな。演劇を見慣れていればストーリーの接点を自力で発見できたかも知れないのだが、今回はやられた!というところ。もっともストーリーの接続に無理なく必然性を持たせているので、騙されたという嫌な感じはない。
タネ明かしが済んで舞台が暗くなったのでこれで終わりかと拍手したら、まだ続きがあった。全体の構成としては、関係の不分明だった2本の糸が、いったんほどけて撚り合わされ、1本に纏まって余韻を残して終わる、という形か。
唐沢氏の日記を読むと、稽古中にどんどん芝居が変わってしまうという。それをよく纏めたものだ。東京の前に千葉でも演(や)っているが、だんだん完成度が上がっているのだろう。
抑えた笑いをちりばめつつ(わたしの後ろの席の人間はしょっちゅう大声で笑っていたが)、最後にちょっとホロリと感動する、そんな芝居だった。よかった。
(これ、劇団紹介 ⇒ http://www.uwanosora.com/ に書いてある通りだ。素直な観客のわたし)

役者では小栗が凄い。喋りっぱなし。島も素敵。

少し気になったのは、ギャグがどの程度の割合の観客に通じているのかということ。わたしの隣席は少々歳のいった夫婦だったが、ウルトラマンとか戦隊ものが理解できたかな。逆に、ナボナ→森の詩の繋がりは若い世代に通じないのでは。

出口に役者が並んでいたので唐沢氏に「板に付いてましたね」と挨拶。いつもの帽子(今日は黒)に白衣という格好だが、かつての勉学の故か白衣を着こなしている感じであった。

うわの空はまた観に行こうと思う。次は6/18(土)の上野のライブだ。

少し街を歩いた後ライオンのアイリッシュパブに入る。ビール2パイントとフィッシュアンドチップスが夕食。

本日購入。
○ハミルトン『反対進化』:言わずと知れた「フェッセンデンの宇宙」の作者の短編集。本書に「フェッセンデン」は収録されていないが初訳の「審判の日」という作品が入っている。と学会会長・山本弘氏の本に同題『審判の日』があるし、『神は沈黙せず』は「フェッセンデン」だ、氏はハミルトンを愛してるんだなぁ・・・と思ったらご本人がおすすめレビューを書いていた。
○DVD「アポロ11号 月面着陸に隠された真実」:パッケージに「唐沢俊一氏推薦!」などとあるビデオをこのタイミングで見つけるのは、ちょっと西手新九郎?
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