2021/11/7(日) 西上州・立岩2021年11月07日 00:00

久しぶりのY田・M氏と個人山行。直接会うのは2009年の四阿山(https://marukoba.asablo.jp/blog/2009/07/25/9438404)以来だ。自分のこの方面の山行は、2004年6月(https://marukoba.asablo.jp/blog/2004/06/17/9438689)に荒船山から今回の登山口である線ヶ滝に下りて以来。

朝7時に自宅でY田氏にピックアップしてもらい、下仁田からずっと奥のドン詰まり、線ヶ滝登山口へ。駐車場にはすでに2台停まっていた。ここには文政12(1829)年の石仏あり。
石仏
8:30に出発、沢を渡ったところには新旧の登山者守り地蔵と「矜羯羅童子是より十八丁 制吒迦童子ふどう道」の石柱。矜羯羅童子(こんがらどうじ)、制吒迦童子(せいたかどうじ)は不動明王の脇侍だが、ここから上がっていく威怒牟畿(いぬむき)不動と関係あるのかは未詳。威怒牟畿不動への道の途中にも「○○童子」と読める石柱があり、ともかく古い道と知れる。
杉の植林の道を行き分岐を右へ。立岩への「中級者向(直登)」(という札が道標の下に置かれている)コースだ。
日の当たる斜面に出て黄葉の木々の間を登るとクサリの付いた岩場に突き当たる。先行グループがいて先を譲ってくれた。足元の石を落とさないよう気を遣って登ると正面はルンゼが狭まり、クサリは右手の斜面に続いている。ここは足場が狭く、クサリに頼り切ると身体を振られそうだ。
立岩のコルへの登り
立岩のコルへの登り
登り切ったところに道標の残骸(クマらしい爪痕が付いていた)があり、ここが立岩のコルなのだろう。踏み跡や古い階段に導かれて高く見える方に進むと名もないピークで、そこから西立岩が眺められた。
西立岩
西立岩には裏側から緩やかに近づき、最後のクサリも易しい。ベンチと木彫りの仏様があって、9:45に西立岩(1265m)に登頂。眺望絶佳。
木彫りの仏
西立岩からの眺望
山頂からクサリ付きの斜面で西立岩の肩に下り、「←イヌムギ不動」の指導標で向きを変える。狭い稜線に入って右(東)側がジャンダルムらしいが意識せずに通過。またもや立ちはだかる岩をクサリで直登した岩稜がまた痩せている。
クサリの岩稜
岩稜を抜けて広く緩やかになると威怒牟畿不動下降点で、この辺が今回の山行中でいちばん色づいていた。
紅葉
ふたたび植林となった道を下りていくと白っぽい岩壁が見えて威怒牟畿不動に到着。崖の窪みに張り付くようなお堂の荒れ具合は前回立ち寄った時(2004年)と変わらないようだ。崖上からしぶきとなって落ちる滝と、それを透かして見る紅葉の様が美しい。
威怒牟畿不動
威怒牟畿不動の滝
岩壁を背に下り、星尾峠からの道(左岸コース)と合流。すぐの渡渉点が汲みやすい水流なのだが、昭文社地図の水マークはもっと下に付いている。マークの辺りには「水飲場」の指導標があるが、こちらは林業の作業場跡らしく、地面が湿っている程度で水流は無かった。
昼前にクルマに戻って終了。駐車場には10台も入っていて、他に路上駐車まであった。意外と人気ルートらしい。

荒船の湯で入浴(\800)。食堂に入るとかつ丼は売切で、もつ煮込み定食を頼んだらずいぶん待たされた。

■今回のルート(最初の部分はGPS衛星の状況が悪く、軌跡未取得)
西上州・立岩ルート

Google
wwwを検索 このブログを検索