2024年の記事一覧2024年12月31日 23:59

2024/3/26(火) 「流転の地球-太陽系脱出計画-」2024年03月26日 10:45

「流転の地球-太陽系脱出計画-」鑑賞@TOHOシネマズ日比谷。
公式サイト ⇒ https://rutennochikyu.jp/

まー、盛沢山。次のイベント(計画の発動とか事件・災害とか)までのカウントダウンが画面に示され、3時間近い長尺の中にこれでもかと見せ場が繰り返される。公式サイトに寄せられたコメント中に「妖星ゴラス」「アルマゲドン」「2001年宇宙の旅」「宇宙戦艦ヤマト」「ディープ・インパクト」「インターステラー」「スターウォーズ」といった作品名が並ぶが、それも頷ける詰め込みぶりだ。Netflix映画(未見)の前日譚ということだが、2クール程度のTVドラマの総集編を見ている気分になる。深みはないが、身を任せて楽しめた。

基本アイデアは「妖星ゴラス」(1962)であるが、地球移動ほどの大プロジェクトが「ゴラス」のような短期決戦で片付くはずもなく、作中で流れ去る時間に従って登場人物が齢を重ねていく感覚が好い。スペクタル描写も手馴れており、自力移動するゲートなどは造形も面白い。ただ、四隅をワイヤーに繋いでロケット(?)エンジンで上下する軌道エレベーターはどんなものか。作中で描かれる通り、事故の際に惨事を招きやすいのでは?

原作は2023年第54回星雲賞・海外短編部門受賞の「流浪地球」(劉慈欣・著)。中国SFは小説、映画と気を吐いている。

2024/3/22(金) 「デューン 砂の惑星PART2」2024年03月22日 14:00

WOWOWから録画したPART1を復習してから、「デューン 砂の惑星PART2」を鑑賞@イオンシネマ熊谷。

ストーリーはPART1から直接繋がって、ポールはフレメンに受け入れられるべく修行を重ね、巨大なサンドワームを乗りこなす。フレメンとしての名を得、ついには指導者となってハルコンネンを滅ぼし、皇帝をも従えた。そして、諸公家との戦争へ・・・
砂漠の色合いや場面によってほとんどモノクロになる画面作りが渋くて良い。宇宙船のデザインも面白い。ワームの造形はオーソドックスだが、やっぱりこれだよね。

3部構成にして原作の「砂漠の救世主」まで収めると座りが良いと思う。ビルヌーブ監督もそれを希望しているが、実現するかは今作の成績次第らしい(⇒ 映画.com/映画ニュース)。PART1は2年半前だった(⇒ 2021/10/28 「DUNE/砂の惑星」)が、PART3も(遅くとも)それくらいの間隔で見せてほしい。

2024/3/14(木)~3/15(金) 大菩薩嶺・鹿鳴ノ滝~大峠2024年03月14日 00:00

大菩薩連嶺は何回か歩いているが、雁ヶ腹摺山はまだ踏んでおらず、また、南北に連なる連嶺の東側ルートは以前から行ってみたいと思っていた。一方、松浦隆康『バリエーションハイキング』(以下、『バリハイ』)を参考に八ッ峰クラブの夏の定例山行に提案した「鹿鳴ノ滝~大峠」の下見もしておきたい。
そこで両者を合わせて、
 1日目:桑西(くわさい)~鹿鳴ノ滝~ハマイバ丸~黒岳~大峠(テント泊)
 2日目:大峠~雁ヶ腹摺山~大樺ノ頭~水無山~上和田
という計画を立てた。『バリハイ』と山と高原地図(昭文社)のコースタイムによれば、両日とも行動時間は6~7時間。雁ヶ腹摺山のネット記録を探すと、今月最初の週末の積雪は「深いところでスネ程度」、その後は暖かい日もあれば降雪も1~2回あったかもしれないが、縦走路に出ればトレースは期待できるだろう。崩れる恐れのない晴天予報の二日間で踏破できなくもあるまい。
・・・と考えたのだが、予想以上の積雪量に加え、一般登山道と油断してのルートミスを重ねてしまい時間切れ、あえなく大峠から撤退となった。

■3/14(木)
大月駅からバスで終点のハマイバ前(バス停名はこれから上る山ではなく、ここの岩魚釣りセンターによるのだろう)へ。9:20に歩き始め。バス停から先も立派な舗装路だが、マイクロバスを含め11人乗り以上の大型バス通行禁止になっている。途中の大山津見神の祠に山行の無事をお願いし、桑西駐車場(⇒ グーグルマップ)まで30分強。左に折れて川を渡り、林道桑西線に入る。
林道桑西線
雪は靴が潜るほどは無く、日当たりの良い箇所は路面が出ている。30分ほどで地形図上の道が実線(軽車道)から破線(徒歩道)に変わる林道終点。右に逸れる実線側には棒杭が立っている。気温16℃と暖かいが、進んでいく破線側は雪が深くなりそうなのでスパッツを着ける。
林道終点
10分ほど行くと、尾根に沿った鹿柵で道が途切れ、沢に行き当たった。鹿柵の向こう側、伐採された斜面に2~3頭の鹿がいる。高度計の読みはやや低いが『バリハイ』にある「枝沢を越える(1140m)」はこれかと沢を跨ぎ越して対岸に上がり、雪に覆われているものの道に見えるラインを進む。地形図の破線道は尾根と沢の間にあるが・・・と思いながら辿ると、やはりどうにも道らしくなくなってきた。右方向に修正して沢の彼岸此岸を観察しつつ登り、対岸の方が雪が少なくて歩き易そうになった箇所でふたたび流れを跨ぐと、錆びたトタン板や木に巻いた古い赤テープが見つかった。『バリハイ』の「トタン板が放置され、かつては小屋が建っていたようである(1240m)」だ。おそらく先の鹿柵にはゲートがあって、道は柵内に続いていたのだろう。歩きづらいところを大回りして時間を食ってしまい、すでに昼近い。下の写真は、誤って渡った沢の対岸とルートに戻った箇所。
沢を渡り、戻った箇所
やがて前方に小滝が現れ、その奥にはもっと大きな滝が見える。
小滝
奥の方が鹿鳴ノ滝(1380m)だった。『バリハイ』に「左奥にも滝が掛かっている。私としては左奥の滝の方が好み」とあるので、まず左へ。こちらは日陰の雪の間に露出した岩壁を流れ落ちている。右の鹿鳴ノ滝は日当たりが良い。滝の下の岩床は滑らかで、浅い流れに足が滑りそうだ。
左の瀧/鹿鳴ノ滝
「鹿鳴ノ滝の手前(左岸)から斜面をトラバースするが、固定ロープも設置されている」(『バリハイ』)はずなのだが、ここはロープなど見当たらない右側の泥斜面を、トラバースはほとんどせずに木の根を掴むなどして強引に直登した。同様に登ったと思しき痕跡も見られたが、足元が滑れば滑落する危険性が大。『バリハイ』の記事は「07年7月下旬歩く」なので、その後ロープは撤去されたのか、あるいは他に登れる箇所があったのか(2018年時点でトラロープありとの記録を帰宅後に発見した ⇒ ヤマレコ/【バリエーション】鹿鳴ノ滝からハマイバ丸)。
バリハイ略図
        『バリハイ』の略図の一部
鹿鳴ノ滝左岸斜面
         よじ登った斜面
急斜面を上がりきると赤テープを見つけたが明瞭な道は無く、まずはともかく上へ。一度は見えた道らしきラインも消え、地形図の1525m点の尾根に乗るように雪の薄いカラマツ林の中を登る。右手に崩壊地を見て(1590m)急登をこなし、傾斜が緩むと地面は真っ白になった。
次第に深くなる雪を分けて高い方を目指していくと、コブを乗り越えて縦走路に出た。鹿鳴ノ滝から1時間半かかって14:10にハマイバ丸(1752.0m)に到着。気温2℃、風が冷たい。
ハマイバ丸
期待していたトレースは、数日前のものと思われる消えかけの一人分のみ。ツボ足では足首から場所によってスネまで潜るが、登山道を示す杭や雪面の窪みでルートは明瞭だ。植生保護(動物侵入防止)のフェンスを一つ乗り越え、二つ目は雪を押しのけて開けて通過する。
15:10に大蔵高丸(1781m)。秀麗富岳十二景三番山頂だが、残念ながら雲が掛かっている。
大蔵高丸
大蔵高丸から湯ノ沢峠へ下りる道は、いったん大月-甲州市境の尾根から西へ外れる。樹林の中を下りながら「先刻までは確かに靴の跡だったが、いつの間にか鹿の足跡だけ。ここは本当に道か?」と一瞬疑った。尾根に戻って明瞭になった道を行くと、またフェンス。そのうちの一つ(地形図1687mを通過した地点)は手前の雪を少しどかして扉の隙間を通過した。
フェンス扉
しかし、扉を閉じようとすると掛け金が受け口に入らない。扉下の雪を取り除いてなんとか受け口に入れてもロック(掛け金が完全に受け口に入ると落ちる仕組み)が掛からない。苦戦するうち、蝶番から扉ごと外れてしまった。そこへやってきた後続の外国人単独男性を先に通し、なおも悪戦苦闘。最終的に上側の蝶番を嵌めてロックの掛からない状態で扉を閉めた。開ける時にロックを外した覚えはないので、おそらくこれで原状復帰だろう。これに懲りて、以降のフェンスは開扉を試みずに乗り越えた。
すでに16時となり、予定の大峠までは到底無理だ。今日は湯ノ沢峠に泊まることにして、避難小屋に16:20到着。小屋には先の単独男性がおり、やまと天目山温泉から入って明日そちらに下りるとのこと。トイレは冬季閉鎖中(下右写真)。水場は確認せず、小屋前で取った雪を溶かして炊事した。
湯ノ沢峠避難小屋

■3/15(金)
昨日のフェンスがどうしても気になり、時間をかけてでも完全に閉めることに決めた。
6:20に小屋を出発。峠から少し南に入ってザックを置き、常備の小さなシャベルだけ持ってフェンスへ。雪を取り除き地面の氷を削って扉の可動域を確保し、上下の蝶番を嵌め直して閉扉、ロックも掛けた。峠からの往復を含めて1時間近くを費やしたが、これで心置きなく山行を続けられる。
あらためて湯ノ沢峠を7:20に出発。トレースは相変わらず、輪郭の崩れた一人分の他は鹿かウサギのみ。
高度を上げると富士山や南アルプスの山々が見えてくる。白谷ノ丸(しろやのまる、1920m)に8:20。遠景の甲斐駒ヶ岳から右に下りてきて、中景の茅ヶ岳の奥に白いのは遠く北アルプスの乗鞍岳から焼岳・霞沢岳。中景に戻って八ヶ岳、さらに右の近景は金峰山から秩父へと連なる。
富士山

白谷ノ丸よりの眺望
白谷ノ丸よりの眺望(山名)

白谷ノ丸よりの眺望
白谷ノ丸よりの眺望(山名)

白谷ノ丸よりの眺望
白谷ノ丸よりの眺望(山名)

黒岳(1987.6m)には9:10。湯ノ沢峠から山と高原地図のコースタイム1時間に対して倍近く掛かっている。国土地理院の木柱の下に三角点標石を探したが、雪穴を広げるのも面倒で諦めた。
黒岳
大峠への分岐は黒岳から少し下ると道標がある。大峠方向にはまったく足跡がないが、地図の実線ルートだ、見れば判るだろう・・・と思ったのが甘かった。
分岐から15分ほど下り、倒木を避ける・・・何か様子がおかしいので右に修正、ここは確実に道だ・・・地形図を見ながら下って行くと、はて、この高度で傾斜が緩むはずだが? それに右手の谷は何だ?・・・西に向かうべきところを北に外したか・・・谷を突っ切るのは困難なので登り返してからトラバース、それでも雪が深く倒木が邪魔をする。ルートに復帰し、あとはもう顕著な尾根だと油断したら、またもや外した。また登り返し&トラバースで修正するが、倒木の陰など深いところでは腿まで潜り、いつの間にかスパッツがずり落ちてズボンも湿ってくる(手袋はブレスサーモのインナーにテムレスを重ねたのが、樹木を掴むなどし易く濡れもなくて正解だった)。谷の上部を回って尾根に上がっても、よくよくみると、ルートはもう一つ向こうの尾根だ・・・ 暖かく風もないので切迫感は無いが、大峠への分岐(1970m)から1830mでルートに戻るまでに2時間20分もかかってしまった。朝のうちは雁ヶ腹摺山まで行けるかと思っていたが、この有様で大峠から先に突入したら下山が何時になるか分からない。大峠から林道を下ることにしよう。
最後に赤岩ノ丸(1792m)を越え、大峠に12:35到着。
大峠
峠には休憩舎がある。道路に下りるとトイレが設置されているが、湯ノ沢峠と同じく冬季閉鎖中。雁ヶ腹摺山方面に入ったところに水場があったはずだが、確認し忘れた。
林道は閉鎖中だが、路面に雪はほとんどない。バス時刻が分からないのでさっさと下り、二人連れの釣り人を追い越してハマイバ前に14:45に帰着すると、幸いにも月水金のみ運行の15:10便があった。

今回、ルートファインディングに関しては落第点であった。大菩薩連嶺東側から雁ヶ腹摺山のルートは、雪の消えた頃にまた来ることにしよう。

■今回のルート
鹿鳴ノ滝~大峠ルート

2024/2/28(水) サルシーナハラルフーズ、チュクミドサ新宿本店2024年02月28日 16:00

久々にK元・T氏、K田・T(ミクシィネーム:ぽんさQ)氏と落ち合って食事。そもそもが一昨年の6月に暑気払いでも、と言い始めたものが、コロナ禍やK田氏の仕事の都合で延び延びになっていた。

お店はK元氏の推薦で、新大久保のバングラデシュ料理・サルシーナハラルフーズ。
ホットペッパーグルメ ⇒ https://www.hotpepper.jp/strJ003715404/
まず早めの夕食として16時に集合。お二人ともお変わりなく、お元気で何より。もっとも、K田氏は以前に肩を怪我して、今でも手の動作や握力に多少の不具合があるそうだが。
話題はK田氏の仕事のこと、K田氏の着ている米宇宙軍のTシャツからスタートレックのことなど。K田氏とO倉・K氏とを引き合わせたことがあって、二人が話し出すと軍事関連で余人の入り込めない空間を作り出したものだった。O倉氏が先日亡くなったことを伝え、その思い出なども。
料理は、ホワイトボードのメニューから「山芋とルイ魚のジョル」「めっちゃくちゃ大きいカトル魚ブナ」「カラブナ3種セット」(3種=チキン、ビーフ、マトン)を頼んでシェアする。ジョルは汁(スープ)ないし「だし」の意味、ブナはカレーのようなもので、どれもパラパラしたインディカ米と合わせて食べる。それぞれ適度に辛いのをノンアルコールビール(ハラルなのでアルコールは無い)で口をリセット。甘いお茶も供された。
デザートは乳製品だったか、甘さ控えめ爽やかな食感。K田氏は甘いものは一口でよいと言うので2種類頼んだが、自分には丸と四角の形の違いしか判らなかった。
K元氏はこのお店は4回目だと仰っていたか。自分はバングラデシュ料理は初めてだが、食通の氏の推薦だけあって美味しい。

アルコールも欲しいので、2軒目はこれもK元氏が見つけてくれた、韓国のイイダコ料理・チュクミドサ新宿本店
結構な人気店のようで、我々はすんなり入れたが、その後は満席だった模様。
3人前を頼む。K元氏も韓国のタコは未経験で、どうやって食べるのだろうと言いながら、店員が準備してくれるのを見守った。
チュクミドサ 点火前
点火前のこれ(↑)が、煮えてくるとこうなる(↓)。
チュクミドサ 煮えてきた
これも辛いのを、甘い韓国焼酎を飲みながら、野菜や海苔に巻いて食べるスタイル。

近来になく満腹し、また集まりましょうと約して散会した。
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