2024/4/23(火) 「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」2024年04月23日 18:50

「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」鑑賞@ユナイテッド・シネマわかば。
映画公式サイト ⇒ https://dededede.jp/

脚本が吉田玲子であることに気づき、公開から1箇月遅れで観た。アニメーションディレクター(監督とどう違う?)は「ぼくらのよあけ」(⇒ 2022/10/27 「ぼくらのよあけ」)他の黒川智之。
吉田玲子にSFのイメージは薄く、「ガルパン」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の世界線がある意味SFであるくらいだが、本作もまた、侵略者(?)の母艦出現というSFの王道で幕を上げながら、いきなり日常生活の続く3年後へ舞台は移って、前章はとりあえず<女の子>(変化球の子も後章に向けて登場)たちの関係性の物語。たぶん原作コミックのままなのだろうが、凰蘭の表情、喋りが良い。
もう一つの現実、侵略者に対する米軍や自衛隊の暗躍といった不穏な空気を湛えつつ、その日常から世界の危機へと舞台が拡大するのであろう後章が楽しみだ(来月末までお預けか~)。

2024/4/2(火) 「オッペンハイマー」2024年04月02日 09:35

「オッペンハイマー」鑑賞@イオンシネマ熊谷。

昨年米本国で話題になりながら、日本公開が遅れていた。その理由の一つに<広島・長崎の惨状が取り上げられていない>点があったらしいが、実際に作品を観てみると、オッペンハイマーの幻視する閃光や周囲の人間にダブる被爆者のイメージで十分に描写されていると感じた。戦争の真っ最中に新兵器でJAPをやっつけた!となれば、単純に快哉を叫ぶ米国民が大多数であったのが現実。恨まれるのは原爆の開発者ではなく使用した自分だと言うトルーマン大統領も、その責任をどの程度まで感じていたことか。それに対するオッペンハイマーの「自分の手が血塗られた」感覚は重い。

映像にカラーパートとモノクロパートがあって、しばらくはモノクロは回想か?と思っていたが、時系列による区分ではなかった。それに聴聞会が主な舞台となることもあってセリフ=字幕=情報量が多い。その辺の映画の構造や流れを把握したうえで、もう一度観たい。

原作は大部の伝記でちょっと手が出ない。手元にある『千の太陽よりも明るく 原爆を造った科学者たち』を読み返そうか。

2024/3/26(火) 「流転の地球-太陽系脱出計画-」2024年03月26日 10:45

「流転の地球-太陽系脱出計画-」鑑賞@TOHOシネマズ日比谷。
公式サイト ⇒ https://rutennochikyu.jp/

まー、盛沢山。次のイベント(計画の発動とか事件・災害とか)までのカウントダウンが画面に示され、3時間近い長尺の中にこれでもかと見せ場が繰り返される。公式サイトに寄せられたコメント中に「妖星ゴラス」「アルマゲドン」「2001年宇宙の旅」「宇宙戦艦ヤマト」「ディープ・インパクト」「インターステラー」「スターウォーズ」といった作品名が並ぶが、それも頷ける詰め込みぶりだ。Netflix映画(未見)の前日譚ということだが、2クール程度のTVドラマの総集編を見ている気分になる。深みはないが、身を任せて楽しめた。

基本アイデアは「妖星ゴラス」(1962)であるが、地球移動ほどの大プロジェクトが「ゴラス」のような短期決戦で片付くはずもなく、作中で流れ去る時間に従って登場人物が齢を重ねていく感覚が好い。スペクタル描写も手馴れており、自力移動するゲートなどは造形も面白い。ただ、四隅をワイヤーに繋いでロケット(?)エンジンで上下する軌道エレベーターはどんなものか。作中で描かれる通り、事故の際に惨事を招きやすいのでは?

原作は2023年第54回星雲賞・海外短編部門受賞の「流浪地球」(劉慈欣・著)。中国SFは小説、映画と気を吐いている。

2024/3/22(金) 「デューン 砂の惑星PART2」2024年03月22日 14:00

WOWOWから録画したPART1を復習してから、「デューン 砂の惑星PART2」を鑑賞@イオンシネマ熊谷。

ストーリーはPART1から直接繋がって、ポールはフレメンに受け入れられるべく修行を重ね、巨大なサンドワームを乗りこなす。フレメンとしての名を得、ついには指導者となってハルコンネンを滅ぼし、皇帝をも従えた。そして、諸公家との戦争へ・・・
砂漠の色合いや場面によってほとんどモノクロになる画面作りが渋くて良い。宇宙船のデザインも面白い。ワームの造形はオーソドックスだが、やっぱりこれだよね。

3部構成にして原作の「砂漠の救世主」まで収めると座りが良いと思う。ビルヌーブ監督もそれを希望しているが、実現するかは今作の成績次第らしい(⇒ 映画.com/映画ニュース)。PART1は2年半前だった(⇒ 2021/10/28 「DUNE/砂の惑星」)が、PART3も(遅くとも)それくらいの間隔で見せてほしい。

2024/2/28(水) アニメ東京ステーション2024年02月28日 15:00

池袋のジュンク堂へ向かう途中、以前マルゼンだったビルにアニメ東京ステーションなるものが入っているのに気付いた。
また詰まらないハコモノを造ったのかと思ったが、「無料」のアナウンスが聞こえたので入ってみた。
1、2Fは予想通りに詰まらない。B1Fのアニメ制作工程展示は、スタジオから寄贈を受けた古いフィルム編集機器など見られて少し面白い。が、それよりも展示の背後に並んだスチールラックに収められた大量のカット袋が気になった。「マイマイ」と読める袋は「マイマイ新子と千年の魔法」か、最近の作品なら「お米戦隊マイマイマイ」というやつか。
係員に訊くと、「手塚さんのところとか」各所のスタジオから運び入れているところなのだとか。制作現場で持ちきれない資料の保管基地にしようという構想らしい。
いずれアニメーション制作過程の現物資料がまとまれば、興味深い企画展示ができるのではなかろうか。ハコだけに終わらせず、アニメーション文化の発信拠点となることを期待したい。
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