2024/4/2(火) 「オッペンハイマー」2024年04月02日 09:35

「オッペンハイマー」鑑賞@イオンシネマ熊谷。

昨年米本国で話題になりながら、日本公開が遅れていた。その理由の一つに<広島・長崎の惨状が取り上げられていない>点があったらしいが、実際に作品を観てみると、オッペンハイマーの幻視する閃光や周囲の人間にダブる被爆者のイメージで十分に描写されていると感じた。戦争の真っ最中に新兵器でJAPをやっつけた!となれば、単純に快哉を叫ぶ米国民が大多数であったのが現実。恨まれるのは原爆の開発者ではなく使用した自分だと言うトルーマン大統領も、その責任をどの程度まで感じていたことか。それに対するオッペンハイマーの「自分の手が血塗られた」感覚は重い。

映像にカラーパートとモノクロパートがあって、しばらくはモノクロは回想か?と思っていたが、時系列による区分ではなかった。それに聴聞会が主な舞台となることもあってセリフ=字幕=情報量が多い。その辺の映画の構造や流れを把握したうえで、もう一度観たい。

原作は大部の伝記でちょっと手が出ない。手元にある『千の太陽よりも明るく 原爆を造った科学者たち』を読み返そうか。
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