2024/4/16(火)~4/17(水) 西丹沢~石割山2024年04月16日 00:00

6月の無名山塾のカモシカ山行(本科応用ステップの夜間行動)を担当するに当たってルートの下見。今回は個人山行として、本番でサブリーダーを務めるT中・H氏と、他にI本・I氏に声を掛けた。西丹沢、道志はそれぞれに歩いている(2022/12/19~12/20 畔ヶ丸~加入道山~大室山2021/11/14~11/15 御正体山~杓子山)が、両エリアを繋ぐのは初めてだ。天候は、曇りから水曜朝方に雨の後、晴れの予報。

■4/16(火)
新松田駅のバス乗り場でI本氏が、出がけに足首を捻って痛いが歩きながら様子を見る、と言う。T中氏も乗車し、西丹沢ビジターセンターへ。平日というのに案外と駐車台数が多い。
ビジターセンターを9:50に出発。西沢沿いに堰堤を越え、丸木橋をいくつか渡る。20分ばかり進んだ橋の無い箇所に少々手間取ったが、山行後のI本氏情報によると、上流10m程に赤テープがあり浅くて渡り易かったとのこと。
出発から1時間、沢から離れると傾斜がキツい。畔ヶ丸を目指している先行パーティを追い越す。11時半、950m地点でI本氏はやはり足が痛むので引き返すことになった(上記の渡渉点情報はこの下山時のもの)。
T中氏と二人になり、痩せ尾根の善六ノタワ(1040m)を11:40に通過。カモシカ本番では下の沢沿いからこの辺りまで、明るいうちに済ませたい。6/1の日没は18:50頃なので、17時行動開始で大丈夫だろう。
善六ノタワ
12時半、畔ヶ丸(1292.3m)に到着し、山頂で休憩。腰を上げて避難小屋を覗いてみると、若者が7~8人もいた。トイレもあって快適そうな小屋だ。
畔ヶ丸避難小屋
避難小屋からモロクボ沢ノ頭へ向かう途中、砂地(花崗岩の風化した真砂土)の下り斜面が滑りやすいが、クサリも付いており、危険というほどではない。
前回は加入道山へと北上したので、この先、モロクボ沢ノ頭から石割山分岐(石割山~御正体山の縦走路)までが初めてのルートとなる。モロクボ沢ノ頭から間もなく、小ピークの鞍部で尾根が細い。周囲が見えていれば何の問題もないが、暗いと要注意かもしれない。
痩せ尾根
大界木山(だいかいぎやま、1246m)を越えると浦安峠への分岐。指導標の柱に「横浜市水道局」とある(⇒ 横浜市/道志水源林)。
ベンチのある城ヶ尾(じょうがお)峠で一本取り、城ヶ尾山(1198.7m)を14時に通過。地形図の1240m地点に「中ノ丸」のプレートが取り付けてあったが、昭文社山と高原地図「丹沢」(2022年版)では、その先の小ピークを中ノ丸としている。
地形図1229mの手前に「ブナ沢ノ頭」の指導標があるが、ブナ沢乗越から下って出会う沢がブナ沢ならば、この位置には無理がある。1229と乗越との間とする山と高原地図が正しいのだろう。
地図ではブナ沢乗越から少し下れば水場なのだが、事前に参照したネット記録には水汲みに片道40~50分というものがあった。今回は二日分の水を担いできたので、乗越から分岐の先を確認することはせずに通過し、15時に菰釣(こもつるし)避難小屋に到着した。山と渓谷オンラインには「収容人数10人」とあるが、それは土間まで使った場合だろう。
菰釣避難小屋
菰釣避難小屋
間もなく、途中で追い抜いてきた父親と息子の二人組が入来。その後に到着したパーティは外にテントを張った。テント組が水汲みから戻って「立派な沢で涸れることはない」と話していたが、地図に二個所ある水マークのどちらまで行ったのだろうか。

■4/17(水)
準備中に外を見ると降っていたため雨具を着け、5時半に出発。しかし、歩き出すとガスはあるものの濡れるほどではない。その後しばらく、空が明るくなったりまた雨の気配になったりしたが、山伏(やまぶし)峠に向かう頃には晴れてきた。
避難小屋から30分足らずで菰釣山(1379m)に登頂。南に伸びる尾根を5分程進んだ先にある三等三角点(1347.9m)を往復した。いったん雲が切れたが、富士山は裾野のみ。
菰釣山から富士山方向
ブナノ丸、油沢ノ頭、樅ノ木沢の頭(地形図1306m)、西沢ノ頭とアップダウン。丸太階段や土嚢で良く整備されているが、西沢ノ頭からの下りには、暗い中で道から外れるのを警戒すべき箇所があった。
西沢ノ頭からの下り注意箇所
7:40に石保戸山(西ノ丸、1297.0m)。山頂の周囲に岩が目立つ故の山名と思うが、読み方が分からない。奥秩父の笠取山近くにある同名1673m峰は「いしやすどやま」(『日本山名総覧』は「いしほどやま」と併記)だが、こちらは?
石保戸山
大棚ノ頭(1268m)手前で送電鉄塔を見上げる地点は、道の穴ぼこにトラロープが張られており要注意。
穴ぼこ道
山伏峠付近は道が錯綜している。直進よりも明瞭な左へと辿った箇所は、作業道と思えた直進が正解だったらしい。多少外しても方角を合わせておけば復帰できるが(反対方向から来た場合は、入り込みそうな道がさらに多いようだ。それらは峠に向けて合流?)。国道への分岐がある遊歩道上の峠は地味だが、その先の左手に鳥居を構えている社が峠の神様なのだろう。
山伏峠
山伏峠の神社
9:20 石割山分岐で休憩。本番時にはこの辺でもう明るくなっているだろうか。
地図に「崩壊地」とある手前で、赤土の道が少々滑りやすい。滑っても今は尻餅をつく程度だが、本番では疲れもあるから、捻挫でもしないよう注意。崩壊は地図の地点よりも、バイケイソウの多く生えた道を過ぎ、地形図1446m地点(日向峰)に向かって尾根が細くなった箇所に目立った。1446mの南を通過する笹の間の道が今回最高地点だ。鉄塔巡視路を分け、石割山手前の細尾根にも崩壊地あり。崩壊箇所にはいずれもトラロープが張られている。
石割山手前の崩壊地
10:20、石割山(1412.3m)に到着。富士山にかかる雲が消えないかと暫く待ったが駄目だった。
石割山
石割神社を拝み、長い長い階段(403段あるとか)を下りた。
石割神社
石割神社
国道から石割の湯へ回って11:40。地図によると神社の階段の上にあった休憩舎から直接温泉へ下りる道があったのだが、見落とした。
入浴と食事を済ませ、富士山駅までバスを利用。山中湖の周囲には富士山と桜目当てか、外国人観光客が多かった。

■今回のルート
西丹沢~石割山ルート_1
         ↑1日目
西丹沢~石割山ルート_2
         ↑2日目

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