2022/12/19(月)~12/20(火) 畔ヶ丸~加入道山~大室山 ― 2022年12月19日 00:00
先月の道志縦走(https://marukoba.asablo.jp/blog/2022/11/16/9542127)の際に望見した加入道山~大室山へ、I本・I氏と個人山行。登山道上の雪が予想外に多く、風に吹かれると寒かった。
■12/19(月) 晴れ
新松田からバス終点の西丹沢ビジターセンター(月曜休館)へ。駐車場には10台ほども停めてあったか。今回の山行中に登山者にはほとんど出会わなかったが、檜洞丸に登る人だろうか。
9:50 行動開始。ビジターセンター脇の吊橋を渡って西沢の河原に下り、堰堤を越え、木橋を何度も渡って上流に向かう。30分ほど進んだ一箇所では橋が流されてしまっており、滑る足元に気を遣いながら岩を踏んで渡った。
本棚沢出合を過ぎると水流がなくなり、傾斜が増す。尾根に乗ると下から聞こえる水音が本棚の滝だろう。標高900m手前で登山道上に消え残りの雪を見る。今シーズン、初めての雪だ。尾根が橋のように細い善六ノタワ(1040m)もうっすらと雪。
畔ヶ丸に向かう稜線はハシゴや木段で整備されている、地形図1148mを前にして雪が途切れなくなった。12:40 畔ヶ丸(1292.3m)に到着。山頂標に「1292.6m」とあるのは、最近の測量で標高が修正されたのか? 三角点標の隣に白石峠補修記念碑がある。
避難小屋は山頂の先、登山道の分岐に建つ。使用開始が一昨年(https://www.pref.kanagawa.jp/docs/f4y/02yama/kouen_kouenhodou/002.html)と新しく、トイレも備えて快適そうな小屋だ。水場が無い代わりに屋根の雨水を貯める樽が設置されていたが、凍っているのか水は出なかった。
分岐を北に入って下って行くと富士山が大きく眺められた。今日は自衛隊の演習音がドロドロとよく聞こえる。
モロクボ沢ノ頭には「この先通行注意」の掲示あり。この辺一帯の注意箇所を示したもので今回の計画ルートには無関係のようだが、エスケープルートに考えていた白石峠~西丹沢ビジターセンターのルートには危険個所および林道通行止めがある。加入道避難小屋のノートにも白石峠でルートをロストして小屋に泊まったという今年10月の記入があったから、実際に難しいのかもしれない。
細めの稜線だが特に危険個所も無く、バン木ノ頭、シャカグチ丸(1191m)を通過。周囲の樹林が邪魔だが、檜洞丸方面を望める箇所もある。
標高は1200m前後で上下しているが、進行方向左側(北~西)から風が吹き付けて寒く、気温は朝のバス停より下がって-1℃。薄い手袋1枚では指先が痛い。そんな自分と対象的に、ヤッケにサングラスとしっかり冬山対応している単独男性と行き会った。
道が上昇に転じ、水晶沢ノ頭(1278m)~1307mピークを経て白石峠。分岐を指して「東海自然歩道 用木沢出合」の道標が付いているのが、先ほどの掲示にあった要注意ルートだ。風も弱まって一息つくことができた。
道志村へ下りる道を分け、陽当たりの加減か一部雪の消えている木段を上がって、15:15 加入道山(1418.1m)に登頂。ベンチの傍らに三角点標があり、避難小屋は山頂のすぐ下。この小屋は2016年の建替えで、トイレこそ備えていないが、畔ヶ丸のものと同様にきれいで居心地が良い。軒下に雨水タンクがあるが、使用可否は確認しなかった。
風が収まっても外は寒いので、写真を撮った後は小屋に入り、早めに就寝。
■12/20(火) 晴れ
バス時刻に合わせて6時過ぎに出発。気温-8℃。
木段に凍りかけた雪が載っているので、スリップに気を遣う。道志への下山路が分岐する前大室(1420m)を越え、1350m鞍部から登りにかかると、夜明けの富士と御正体山が美しい。手前の尾根が歩いてきた畔ヶ丸~加入道山の稜線だ。遠く南アルプスもモルゲンロートに染まっている。
大室山の手前、ベンチのある一角からも富士山、南アルプスの眺望が良い。そこからわずかな登りで7時半に大室山(1587.4m)に登頂。こちらは樹木が邪魔になって展望はよろしくない。
下山は鐘撞山を経由する東側の尾根だが、道標は出ていない。コンパスを合わせてみると、鹿柵に沿って右に回り込んでいく窪みが道のようだ。赤テープなどの目印も見当たらないが、踏み込むと首尾よく尾根に乗った。少し下りると視界が開け、街を見下ろせる。遥かに浮かぶのは筑波山、平野を隔てた山並は高尾山~景信山。前回の道志縦走の際にこちら側を眺めた峰山も手前に見えている。
そこから急になる斜面はまだ一面雪のためチェーンスパイクを装着した。傾斜が緩むと低い笹原が顔を出し、神ノ川ヒュッテに下りる分岐は気付かずに通過。1130mからの一段とキツい斜面は植林の間のジグザグ道で雪も消えたので、スパイクを外して下りた。平坦になった934m地点の分岐には大室山への古い道標あり。
分岐から北に下りて行くと樹の根方に「立石建設に至る→」のプレートが立てかけてある。こんな登山道を建設会社が資材を運んだりしたのだろうか(下山先の集落に入ると、道路脇の看板に立石建設の名前があった)。
鐘撞山(900.1m)には山名通りに鐘が下がっており、支柱に「幸せの鐘」とマジック書きしてある。木槌も備えてあるので一鳴らし。手前の尾根の向こうに大室山が頂を覗かせている。
風もなくやがて雪も消えた道を気分よく歩き、507mピークを巻いた先で尾根から右(東)に下りると、すぐに神之川キャンプ場だった。
舗装された林道に上がり、40分ほどで音久和(おんぐわ)の集落へ。最寄りのバス停には何もないので月夜野まで歩くと、ちょうど12時。湯川屋でビール&昼食した後、日に2本しかないバスに乗った。
■今回のルート
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://marukoba.asablo.jp/blog/2022/12/19/9549520/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。