2004/6/17(木) 荒船山 ― 2004年06月17日 00:00
天気のいいところで代休を取り、今年の目標「一月一山」の6月分として荒船山へ。
以前に国道254を群馬から長野へ抜けた時に面白い形をしていると思い、いつか歩いてみようと思っていた山。
朝7時、バイクで出発。関越~上信越道を利用して下仁田町へ。適当な駐車場所がないかと駅の周りを流したところ諏訪神社が目に入ったので境内に停めさせてもらう。もっとも後で気づいたのだが、駅の駐輪場や町営の無料駐車場もあった。駅前にコンビニくらいあるだろうと思っていたのだが見つからず、どうにか開いていたお店で昨日の売れ残りの菓子パンを一つ買う。前回の蓼科山に引き続き食料の貧しい山行。8:25の町営バスで三ツ瀬まで30分足らず、\400。貸切状態だった。バス時刻はこちらから市野萱線へ。
しばらく舗装路を歩く。途中、相沢川の取水口には数台分の駐車場あり。
9:30 登山道入口の相沢の集落へ。身支度をしているとご近所らしいお爺さんが現れ、「植物か何かの採集かい」と声を掛けられる。いえただの山歩きですよ、熊なんかはいますか、話は聞くけど人間の臭いがすれば逃げちまうよ、などと会話。この辺は妙義荒船佐久高原国定公園だし、もしかすると村の老人に身をやつした公園パトロール!?
老人の言葉通り、「この付近は熊の生息地です」という警告板を見ながら登山道へ。熊避けの鈴を付けてきてよかった。樹林の中を道はジグザグに上って行き、難しいところはない。時間的に登山口と頂上との半分ほどのところ、大岩の陰に祠がある。
最後に木の階段が現れ、登りきると山頂は間近。平坦で公園の中のような道に出ると、そこはもう荒船山のまっ平らな山頂部で、左に少し行って11:10艫岩(ともいわ。「ともえいわ」と記した案内板もあった)に到着。ここは船の後部に当たる断崖絶壁で、女性が一人スケッチをしていた。菓子パンで昼食。
艫岩は岩がむき出しだが、その手前の樹林の切れるところに避難小屋あり。
もう少し行くと水場もある。平らな山頂部にも多少の高低差はあり、植物の貯めた水が流れになっているのだろう。この流れをまたいで荒れた橋が掛かっているけど、いくらなんでもそんなに増水するかな。家から持ってきた水道水はあるけど、ここで水を補給。ただし、地図(昭文社のエアリアマップ)には表示がないので涸れることもあるのかも。
山頂の道は本当に公園の中を行くように快適で、荒船山の最高点1,356mは知らないうちに過ぎてしまった。そのまま行塚(経塚)山に立つ。
行塚山頂上からは少し直進して、毛無岩方面からの道に合流した地点から星尾峠に出ようと思ったのだけど、頂上から先はいきなり道が細くなり両側から笹が覆い被さる急降下。笹が終わると岩がゴロゴロして中には遊んでるものもある危なっかしい道。頂上までとは明らかに整備が違う。地図でみる合流までの距離は十分に来たと思えるだけ下っても、それらしい道なし。エアリアが99年版と少し古いこともあって不安(もっと下ってから登り返すのはイヤだなぁ・・・)になり、そこから引き返した。しかし、これは不正解。帰ってから携帯していたGPSのデータを見たら、あとほんの少し下った処が合流点だった。
星尾峠からは威怒牟畿(いぬむき)不動を経由して線ヶ滝を目指す。地図には載っていないが、威怒牟畿不動への途中(エアリアでいうと、不動に向かう分岐に入って沢を渡り、さらに10分ほど行った処)に岩小舎があった。林業作業用なんだろうか。
不動様は荒れているが、背後の崖からは水が落ちていて、いかにもといった雰囲気がある。
14:30 登山口着。ここからは車道歩き。
登山口から少し行くと線ヶ滝。落差35mもある見事なもので、しばし見物。誰もいなくて静かだと思っていたら、クルマで女性4人連れが来た。
てくてく歩いて、そろそろ羽根沢のバス停かと思えるあたりで「地ビール、ピザ」の店を発見。訊いてみるとバス停はすぐそこで、予め調べてあった次の発車(時刻表はこちら)まで1時間もあるので休憩することにする。ノンアルコールビールとピザを頼み、15:30 山行終了。
バスを待ちながら道の向こう側を見ると掲示板が。「自衛隊父兄会」「自衛隊協力会」って何? 自衛隊が若者の主要な就職先になっているのか。そう言えば「自衛官募集」のポスターも目に付く。山村の現実を見た気がした。
駅近くまで来たところでバイクを停めた神社が見えたので慌てて降車。ここまで\450、駅まで行くと\500かも。再び高速道を利用して帰宅。
■今回のルート(山行時のGPS軌跡を2021年11月時点の地形図に表示)
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