2021/6/12(土) 「犬は歌わない」2021年06月12日 10:50

「犬は歌わない」鑑賞@シアター・イメージフォーラム。

1957年、スプートニク2号に搭載され飛行中に死亡したライカ(別名クドリャフカ)の霊は今も街を彷徨っているーーというプロローグで<宇宙開発、エゴ、理不尽な暴力、犬を取り巻くこの社会を宇宙開発計画のアーカイブと地上の犬目線で撮影された映像によって描き出す、モスクワの街角と宇宙が犬たちを通して交差する新感覚のドキュメンタリー映画>(公式サイト)。

これといったストーリーはなく、犬を使ったソ連の初期宇宙開発のフィルムを交えて現代の街の野良犬の生活を淡々と追っていく。野良犬たちはライカの霊を受け継いでいるということなのだろう。生物実験にも野良犬の生活にも残酷な場面が登場する。猫を噛み殺すシーンなど、エンドロールに「本作では動物を傷つけていません」と入れるのが当然の昨今では非常にショッキングだ。
子犬が薬殺され、カメは世界を担うのか、という結末に救いはない。ドキュメンタリーというよりは映像詩で、監督の狙いは動物たちに対する無慈悲さの告発にあるのだろうか。

アーカイブ映像の一部は再現のように思えたがどうなのだろう。生物実験の実記録とすると、あまり積極的に公開するようなものではなく見たことがなかった。

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