2024/6/1(土)~6/2(日) 西丹沢~石割山(カモシカ山行)2024年06月01日 00:00

無名山塾の応用ステップ・カモシカ山行を今年も担当(昨年の記事 ⇒ 2023/6/3~6/4 雲取山~三峰山(カモシカ山行))。今回のルートは4月に下見している(⇒ 4/16~4/17 西丹沢~石割山)。その時はサブリーダー予定のT中氏と一緒だったが、氏は都合で不参加となり、メンバーは研究生のY本・S氏(女性)、N村・M氏、最近の入会で自分とは初対面の本科生H本・A氏(女性)。

小田急線が、前を走る車両で異音とのことで秦野で一時ストップ、新松田から乗るバスに間に合うかと焦る。が、幸いパーティ全員が予定時刻に新松田に揃った。
17:20 曇り空の西丹沢ビジターセンターを出発。メンバー3人に順番に先頭を歩いてもらい、自分は最後をついて行く。下の写真は18:12でまだ明るいのだが、ストロボのため夜の雰囲気になっている。
西丹沢
昨日関東沖合を通過した台風1号の影響で増水しているかと思ったが、出だしの沢沿いに特段の変化はなく、下見時にやや手間取った渡渉もスンナリ済んだ。危険地帯を光のあるうちに通過する時間設定の狙い通り、薄暗くなってきた19時に痩せ尾根の善六ノタワ。ポツポツと降ってきた。
雨は徐々に強くなり、畔ヶ丸避難小屋に入って雨具を着ける。今日は悪天のためか、小屋は無人。一休みして出てみると雨は止んでいた。小屋には19:50~20:30滞留し、ほぼ山と高原地図のコースタイム(ビジターセンターから畔ヶ丸山頂まで3時間)通り。
やがてガスが掛かり、次第にまた雨。城ヶ尾(じょうがお)峠を越え、中ノ丸(山名プレートは1240mに付いているが、地図ではその先の1280mピーク)辺りから雨脚が強まった。そこから菰釣(こもつるし)避難小屋にかけて、今回最も降水が激しく風も少し吹いて、予想より寒かった。中ノ丸(1280m)からの急下りは雨の暗い中をどこまでも続きそうな気がしてくるが、現在位置確認をしてすぐに下りが一段落し、息をつく。
これも無人の菰釣避難小屋で休憩(23:55~0:30)。
菰釣山(1379m)、ブナノ丸(1340m)と踏み、油沢ノ頭~樅ノ木沢ノ頭~西沢ノ頭と「沢ノ頭」尽くし。雨が小降りになる代わりにガスが出てくると、左右を壁に挟まれているような錯覚が起きてくる。眠気は感じないが、やはり脳が疲れてきているのだ。ルート中には時に細い尾根もあるので注意が必要なのだが、メンバーはしっかり歩いている。
山伏峠分岐(大棚ノ頭の下)に3:50。雨はほぼ止み、空が白み始めた。
山伏峠の前後は道が錯綜しているが、下見の甲斐あって迷わず通過。
下見の際、峠から石割山分岐へ向けて「ルート終盤で疲れたところに、この登りは辛いかも」と思ったのだった。標高差約180mは確かに辛いが、みな弱音も吐かずに登り切った。分岐で雨具を外し、ヘッドランプも収納。
6:20、石割山(1412.3m)に到着。残念ながらガスで眺望無し。バス時間を確認すると、初便にちょうど良いタイミングだ。集合写真を撮るなどして山頂で10分ほど過ごした。
石割神社で、3人は石の割れ目を3回巡った。長い階段を下り、鳥居前の駐車場に7:20。西丹沢ビジターセンターから14時間の行程だった。ここで身支度の後、石割山ハイキングコース入口に移動してバスを待った。

今回、石割の湯は臨時休館になってしまったため、下山後は溶岩の湯泉水を利用することにした。しかし、富士山駅に着いても泉水が開くまで時間があるので、皆揃って駅前の喫茶店でモーニングのコーヒー&トースト(650円)。それから泉水まで歩き、入浴&打上げとなった。
Y本氏は彼女の登りが遅かったと言うが、地図のコースタイム約12.5時間のところを、雨の夜間行動にも関わらず14時間で歩き通したのだから上等だ。誰も行動中に睡魔でふらつくようなことはなかったが、それぞれに眠い時間はあったそうである。

■今回のルート
西丹沢~石割山ルート

2024/6/5(水) 「ユニコーン・ウォーズ」2024年06月05日 13:00

「ユニコーン・ウォーズ」鑑賞@シアター・イメージフォーラム。
映画公式サイト ⇒ https://unicornwars.jp/

スペイン・フランス合作のアニメーション。
テディベア軍がユニコーン相手に狂信的な戦争を続けている。
可愛らしいキャラクタに美しい背景、そこで繰り広げられる血みどろの残虐行為。
愛を求めるが故の嫉妬と狂気、無意味な死。
「もののけ姫」の祟り神のような禍々しい怪物から現れ出る、その世界を操る存在とは・・・
(怪物の造形についてアルベルト・バスケス監督は、自分の指導不足でアニメーターがああいう形に描いてしまった、と言っていたが)。

魅力的でおぞましい、観る人を選ぶであろう映画だ。自分は<選ばれた>側。

2024/6/9(日) 奥多摩・江戸小屋尾根2024年06月09日 00:00

八ッ峰クラブの定例山行。今回は自分の提案した山で、そのままリーダーを担当。参加者はI田・T氏、A石・S氏(女性)、O崎・K氏(女性)。奥多摩までI田氏にクルマを出してもらう。一日曇りで、少しだけパラつく時間もあったが降られずに済んだ。
江戸小屋尾根は、計画時に参照した山と高原地図(2021年版)では道がなかったが、現在は破線ルートになっている(スマホアプリ版で確認)。実際のところ予想よりも明瞭な道が付いており、体力面にだいぶ不安があるメンバー3人もなんとか無事に歩き通した。

町営氷川駐車場(⇒ グーグルマップ)に停めてトイレなど済ませ、徒歩20分程で奥多摩病院(病院前バス停)へ。地図ではここにトイレマークがあるが、実際には見当たらなかった。細道を上がって(実は道路を辿ればOK)慈眼寺に8:40。計画では9時スタートなので少し前倒しだ。本堂前を右に、石段から突き当たりのお墓まで行くと山道になる。そこから尾根末端(標高410m)に上がると、「新四国奥多摩霊場八十五番札所」として弘法大師が祀られていた。
弘法大師
明瞭な踏み跡を辿ると「ドコモ奥多摩の森」の木柱と「九竜山」の文字の薄くなった指導標。500mの等高線に沿っている林道に出て、鉄ハシゴを上がる。
鉄ハシゴ
「10号鉄塔に至る」の杭を見て間もなく出会う鉄塔は小ぶりで歴史を感じさせる。杭に「東京都交通局」とあり、東電とは別の管理のようだ。
送電鉄塔
鉄塔から200mばかり高度を稼ぐと、道の真ん中にギンリョウソウが固まって頭を出していた。周囲によく咲いている細かいアジサイみたいなのは何という花だろう?(帰宅後に調べたら、見た目通りのコアジサイという名だった)
ギンリョウソウ
コアジサイ
また少し登ると、先日の大月エリア(⇒ 2024/4/28~4/29 雁ヶ腹摺山~岩殿山)と同じように、地面を歩いているセンチコガネに続き、動物が掘った穴に収まっている糞を見かける。アナグマがこんな行動をするらしい(⇒ YAHOO!知恵袋害獣駆除ガイド)が、これまで見てきた穴糞もそれで、そこにセンチコガネが食事に来る、という図式か?
穴糞
それなりの急登を3人に合わせてゆっくりと上がり、10:45に九竜山(954m)。山頂手前から眼下に集落と小河内ダムが見えるが、山頂からは眺望無し。木の幹にまだ新しい山名板が掛けてある。
九竜山手前からの眺望
九竜山から江戸小屋山へは緩やかなアップダウンだが、多少岩がちな箇所もある。前方の稜線の左寄り三角が目指す鞘口山、右寄りに大きいのが御前山だ。尾根道と伐採地の間に鹿ネットが張られている。
鞘口山~御前山
11時半に江戸小屋山(970m)。ここも眺望無し、九竜山と同様の山名板あり。
江戸小屋山
江戸小屋山から下りて鞘口山に向けて登りに掛かる箇所で、尾根を真っすぐに上がる踏み跡と、トラバースするように左へ行く道が分かれている。トラバース側に付いた赤テープが登山者を誘導しているようだ。一方、ちょうど尾根を下りてきた女性二人組に訊いてみると「ずっと下りでした」。自分一人なら尾根通しで行くところだが今は足弱もいることだし、ここは赤テープが楽な道なのだろうと左へ進んだ。が、さっぱり尾根に上がる気配がない。これは鞘口山の下で縦走路に出るのだな、そこから鞘口山を往復するのは面白くない・・・と引き返すと、先の分岐に戻るまでもなく杉落葉の積もった斜路を見出した。最近人間は踏んでいない様子の踏み跡を辿って登り、空が近くなったところで、ごく短い距離だけ踏み跡を無視して尾根道に戻った。あとは緩やかな登りで、鞘口山(1142m)に12時半到着。
鞘口山
スタート時のリードを食い潰して計画より30分遅れだが、12:50まで食事休憩とした。ここまで来ると、実線の縦走ルートを行き来する人たちがいる(下山するまでに出会った登山者はずいぶん外国人比率が高かった。円安インバウンドが山にも及ぶ?)。
鋸山方面に下りていくと、2箇所で左(北)から踏み跡が合流してくる。杉落葉の斜路から続く作業道と、赤テープのトラバース道だろう。そう思ってスマホ版地図を見ると、江戸小屋尾根ルートの終端(鞘口山)近くに「?」マークあり。尾根を破線ルートに格上げするなら、少なくとも赤テープ道は同時に記載すべきと思う。
地形図に「避難小屋」とある場所には石垣が残るのみ。鋸山林道(奥多摩駅へは崩落のため通行不能の模様)に出てトイレに立ち寄り、大ダワの分岐道標から「鋸山を経て奥多摩駅」方向へ。ここには「日本山岳耐久レース50km地点」の古びた指導標もある。ハセツネカップ出場からずいぶん経ったなぁ(⇒ 2006/10/8~10/9 日本山岳耐久レース)。
鋸山へは短いながら岩がち斜面のハシゴもある急登。今回のルートは鋸山山頂(1109m)を通らないが、すぐそこに見ながらスルーするのも癪なので、自分だけ山頂往復した。
鋸山
あとは鋸尾根を下りるのみ。結構岩場があって緩急に富んでおり、女性二人は愛宕神社の長い石段を後ろ向きに下りるほど足にきていた。鋸山の分岐から(奥多摩駅まで)地図のコースタイム1時間40分のところを3時間近くかかって、16:40に駐車場に下山。駐車場は17時に閉まる(多少の融通は利くらしいが)ので、ちょっと危ないところだった。

計画ではもえぎの湯に立ち寄ることにしていたが、入浴するよりも早めに帰りたいという声に、そのまま帰路に就いた。

■今回のルート
江戸小屋尾根ルート

2024/6/22(土) 越生・あじさい街道、あじさい山公園2024年06月22日 00:00

もう3週間以上、バイクを動かしていない。天気の良い今日、とりあえずバッテリー充電のために近場を走らせておこう。グーグルマップを眺めて、越生のあじさい街道からあじさい山公園(⇒ グーグルマップ)へ行ってみることにした。

13時過ぎに乗り出して、あじさい山公園駐車場(⇒ グーグルマップ)まで30分強。ここから公園まで結構あって、20分ほど歩く。道路の脇に色とりどりのあじさいが咲いている。
あじさい街道
あじさい街道
あじさい街道

あじさい山公園のあじさいは、山の下の方にネットで囲われて植わっているのみ。「現在再生活動中のため、あじさい山公園のあじさいは鑑賞することができません」(⇒ 東京のイベントおでかけ情報)とのこと。ともかく階段や坂道を上がっていくと、アジサイよりもカエデが見事に枝を広げている。紅葉の頃にまた来てみようか。
あじさい山公園
あじさい山公園

公園の一番上の見晴台までですでに汗をかいたが、その横に、トラジマのパイプで塞がれた道がまだ続いている。見晴台のすぐ上が山頂なのだろうと入ってみると、雨に抉られたハイキング道はどこまでも登り。飲料を持たなかったことを後悔しつつ、結局見晴台から25分も登り続けて、羽賀山(566.4m)まで行ってしまった。
羽賀山

山から下り、あじさい街道を戻っていると、道の脇から動物が2頭飛び出し、追いかけっこをしてこちらに向かってくる。一瞬イノシシかと緊張するが、次には「なんだタヌキか」、さらに「おや、顔つきが違う。これはアナグマか」。2頭は自分の手前でふたたび道脇のヤブに飛び込んでいった。アナグマに会ったのは初めてだ。
駐車場に戻ると16時近い。往復で8km以上、標高差436mほど、思わぬ運動をしてしまった。
バイクで走り出して間もなく、目に留まったうめその梅の駅で「うめりんあんころ餅」を買って帰宅した。

■今回のルート(歩行部分のみ)
あじさい山公園ルート

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