2006/10/8(日)~10/9(月) 日本山岳耐久レース ― 2006年10月08日 00:00
オフィシャルサイト ⇒ https://www.hasetsune.jp/
武蔵五日市駅近くの中学校を8日13時にスタートし、奥多摩の山の中71.5kmのコースを辿って、24時間以内に出発地に戻る過酷なレース。途中に関門が3箇所あって、規定時間までに通過できないとその時点で下山となる。自己申告によるリタイアも可能。登山家の故・長谷川恒男の偉業を讃えるレースでハセツネカップとも呼ばれる。
無名山塾の友人に引っ張られて参加を申し込み(レース参加に山塾は無関係)、ろくにトレーニングもしないで当日になってしまった。6月のカモシカ山行、7月のトレイルラン、9月の外秩父七峰縦走といったところはトレーニングだったり下見を兼ねていたりしたのだが、自分では週末に5~7km程度のジョギングをしていた程度。しかも七峰縦走以来どうも膝が本調子でなく、今回も悪い予感あり。
膝の調子はともかく、天候は素晴らしい。先週は悪天続きで特に金曜は台風並みの低気圧で風雨激しかったが、土曜に晴れて、引き続きの好天。
出掛けていって、男子控室に当てられた小学校体育館で仲間と合流。山塾M本・Y講師、K室・H氏、S木・Y氏(女性)、S藤・H氏。前3人は走りやグループ。S木氏は初出場だが、最近すっかりトレイルランに夢中で、完走意欲満々。S藤氏と自分は第2関門突破を目標に、あとは行けるところまでというお気楽派。
スタートは各自で。走りや3人はトップ集団に入ったかもしれないが、こちらは真ん中でダンゴ状態。山道に入ると渋滞か数珠繋ぎで、狭い登山道ではほとんど追い越しも出来ず、レースにならない印象。渋滞するのは最初だけと思っていたら、第1関門の浅間峠を過ぎてからもしばしば数珠繋ぎの行列が出来ていた。
15:40に10km地点を通過し、18:52 日も落ちた中を浅間峠に到着。ここまでは時速約3.8km。やはり膝が痛んできた。ここで、夜中は退屈だろうからと落語など仕込んできたMP3プレイヤーを出したが電源入らず。完全なデッドウェイトだ。
デッドウェイトと言えば、時間記録用に持ってきたハンディGPSも衛星状態が悪くてほとんど役に立たず。樹木が生い茂っているためか、あるいは右肩という装着部位のためか。
21:30 西原峠を通過、22:30 三頭山避難小屋で休憩して、まもなく三頭山山頂。全コース中の最高地点。膝が特に下りで痛むので、ここから先が辛い。0:40 第二関門・月夜見山第2駐車場。ここまでの時速約3.6km。下りでスピードが出ない分速度が落ちているかと思ったが、渋滞がほぼ解消したことでそれほど悪化しなかったらしい。逆に言えば、第1関門まで渋滞で相当ロスをしたことになる。水分補給サービスでスポーツドリンク1.5Lをもらう。
これで第2関門突破の目標はクリアしたが、この時間ならどんなにゆっくりでも歩いてさえいれば15km先の第3関門(10時までに通過)も落とせる。休憩の後、痛む膝をかばいながら歩行再開。
夜中、吹きさらしの尾根上はさすがに涼しいが、動いていればほとんど寒さを感じない(昼間のままの半袖Tシャツ姿は珍しかったが←自分のこと)。月は明るく空気も澄んで、望みうる最高のコンディションだろう。睡魔も襲来せず、「膝以外は元気」な状態。
足元を照らすヘッドランプを頼りに黙々と歩き、5:00に大岳山。朝焼けが始まり、富士山がシルエットで見えている。
6:15 第3関門・長尾平。ここまで来たらもうゴールに向かうしかないのだが、あと13kmほどもある。下り階段や急坂に苦しみつつ、8:58 ゴール。辛うじて20時間を切り、平均時速約3.6km。HPの結果速報によると、出走2004名中、完走1515名、自分は1048位だった。本来ならその場で証明書を受け取るのだが、第2関門のデータが届いていないので、後日きちんとデータを入れて送付してくれるとのこと。完走記念のTシャツだけ貰った。
完走できるとは思っていなかった(あわよくば・・・とは思っていたけど)ので、順位がどうあれ嬉しい。最大の課題は「膝」だ。
【持ち物メモ】
あまりに天気がよかったので水を3L持ったが、結果は2Lで間に合った。2L+予備にペットボトル小1本で十分。夜が長いので、それほど喉は乾かない。
消費した携行食は、おにぎり1個、パワーバー2本、飴玉2個(11時におにぎり1個食べた。カロリー取り過ぎか?)。受付でソイジョイ1本も配布されたし、他にウィダーゼリーか何かを予備で持てば十分だろう。
ヘッドランプはLED+キセノンランプの機種を使用したが、点けたのはLEDのみ。ハンドライトは使用せず。しかし、電池交換する場合に予備の電灯は必須だし、ガスが出ればLEDは光が拡散してしまう。ヘッドランプ、ハンドライトはやはり必要。
防寒着は夜中に動けなくなった場合、あるいは夜中に長時間の休憩を取る場合を想定すべき。前者のみならイマージェンシーシートという手もある。
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