2024/5/22(水) 武尊山 ― 2024年05月22日 00:00
本格的に暑くなる前に手頃な山へ登ろうと、武尊山を選定。電車バスの便は悪いので、登山口の野営場までバイクで行って前泊しよう。バイク山行は2005年の皇海山(⇒ 2005/7/23 皇海山)以来だ。
行き掛けの駄賃にみなかみ三峯神社に立ち寄ってから、川場谷野営場へ(⇒ 5/21 5/21(火) みなかみ三峯神社)。
川場谷野営場グーグルマップ ⇒ https://maps.app.goo.gl/qDjdmy7HpuWsDdWQ9
■5/21(火)
野営場に入ったのは17時前。テントを用意してきたが、キャンプ客も誰もいないので、小屋内のホコリを掃き出し、四つある寝棚のひとつを使うことにした。が、荷物を広げているところにクルマでおじさんが一人やってきた。同じ武尊登山で、あちらは小屋内にソロテントを設営。しばらく山の話などして就寝した。
■5/22(水)
夜中に外で物音がすると思ったら雨音だった。3時半の起床時にも、小雨ながら降り続いている。予報では今日のみなかみ町は曇りのち晴れだったのだが。
雨具を着込んで4:45出発。
分岐から不動岳経由のルートに入ってひと登りすると、道が分かれていた。ここまでそれなりの急登だったので引き続き上って行く方だろうと進むと、踏み跡さえなくなった。さてはもう一方が巻道だったかと思うが、目を上げれば空が見えており、そこで道に合流するだろうと登り続ける。しかし、いっこう道に出ないまま笹薮になり、戻るのも癪なので高い方へ高い方へと、結局30分以上ヤブ漕ぎしてしまった。飛び出したのは旭小屋からのルートとの合流点。昭文社の山と高原地図でコースタイム40分のところを50分弱だからそれほどのロスではないものの、無駄な労力を費やした。帰宅後に地形図を見ればルートが尾根の腹を通っていることは明白なのだが、今回は地形を読みにくい地図しか持たなかったのも間違いの一因。
不動岳に向かうと、大岩の陰に碑伝(ひで)が立ててあるなど修験の山らしい雰囲気が出てくる。急登に差し掛かり、この先の難所に備えてポールを畳み、ヘルメットを装着。6:50に不動岳(1780m)。なるほど、岩を穿って不動様が祀られている。地図には眺望よいとあるが、ガスで何も見えぬ。ただ、雨はほぼ止んだ。
不動様の岩を伝うクサリを追うと、その先から降下している。濡れた岩で滑らないよう慎重に足場を定め、頂部の岩を巻いてきた道に下り立った(下の写真はクサリを上から/下から)。
続けて現れる岩には水平の層が見られ、火山噴出物が何度も積み重なっていることが分かる。
クサリ場をひとつ越えると、その次が凄かった。「え~、ここを登るの?」(下写真・左) 岩が乾いているならともかく・・・と思いつつクサリを掴むが、トラバースは要所に鉄棒が打ち込まれており足場は十分、直登部分の斜度も下から見るほどには感じなかった。上がりきったら今度は下りで、岩の凹角にクサリが垂れている(同・右)。クサリに頼って下りる途中、細い亀裂に靴が挟まって動けず、腕力で体を持ち上げて外す場面も。
クサリ場をこなすと比較的穏やかな道(傾斜はそれなりだが)になり、咲き始めのシャクナゲや咲き残っている山桜を見ながら、7:50に前武尊(2039.7m)に到着した。不動岳~前武尊を地図のコースタイム1.5時間に対して1時間足らずで来たのは速かったが、コースタイムは複数人でのクサリ場越えを想定しているのだろう。ヘルメットを外し、雨はもう降らなそうなので雨具の上着も脱いだ。下の写真は前武尊の日本武尊像。
前武尊から下りて剣ヶ峰(2083m)を巻く道に入ると、斜面に雪が残っていた。今回はスパイクなど用意していないが、道はわずかに覆われているだけで問題なし。
剣ヶ峰を巻き終えた箇所に「剣ヶ峰岩峰群の鞍部」の指導標があり、岩峰群方向はさっそく岩(下写真)。反対の剣ヶ峰ピーク方向にはトラロープが張られて進入禁止になっている。地図に「ピーク越しのルートは危険 初心は巻道を」とあるが、ピーク方向はヤブでルートがあるようには見えず、これは岩峰群ルートのことか? 今は岩が濡れているし、ガスで何も見えないので岩峰は帰りに取っておくことにして、ここは巻道を進む。
岩峰群ルートの出口には気付かないまま、笹の間の道にまた雪を踏む。家の串山(2103m)を過ぎると、痩せ尾根にクサリ&ロープあり。中ノ岳南の分岐では、地図に「7月上旬まで雪田が残る」とある通り武尊牧場方面(東)の道は雪に覆われていた。武尊山方向は笹原の一部が白く、残雪のおかげもあるのか、笹清水はチョロチョロとだが途切れずに出ていた。可能ならば中ノ岳(2144)に立ち寄る積もりだったが、ヤブばかりで道は無さそうなので先へ進む。
すると、道の先がすっかり雪に覆われている。素直に進むと踏み跡ははっきりせず、踏み抜きそうな箇所や進路を塞ぐ枝ぶりの木がある。雪の上がルートなのかと逡巡するが、道を見落としている訳ではなさそうなので、前進した。
右手に稜線を見ながら雪を踏んで行くと踏み跡が明瞭になり、やがて山頂へ向かう登りとなった。雪が切れた斜面で、下ってきた単独男性と擦れ違う。日本武尊像を拝み、高手新道への分岐を過ぎて、武尊山(2158.0m)に9:40登頂。
スレート状の岩が散らばる山頂には「御嶽山大神」碑、風化した石祠、方位指示盤、四方をガードされた一等三角点がある。残念ながらガスで眺望は無いが、ここは3回目(過去2回 ⇒ 2011/7/10、2018/3/24)なので、良しとしよう。雨の気配は消え、雨具のズボン、スパッツを外した。
山頂で15分ほど過ごして下山開始。同宿のおじさんとは中ノ岳南の分岐を過ぎて擦れ違い、剣ヶ峰が近づく辺りから他のパーティとも出会うようになった。岩峰群ルートの入口を探しながら行くと、岩にクサリが掛かっているのを発見。向こう側には立派な指導標があるのに対し、素っ気ないことだ。危険ルートを前に、再びヘルメットを装着。写真はクサリと、往路に使った巻道。
クサリを使って上がると、その先に「ここにはクサリを付けないの!?」という岩が二段。ホールド、スタンスが適度にあってそれほど緊張せずに登れるが、足を滑らせれば転落必至。登りはまだしも、ここを下るのは相当怖いだろう。写真は一段目を上がってから見下ろしたところ/二段目を見上げたところ。
その次は短い鉄ハシゴ。「明治二十一年八月」って136年前!? 修験者のために付けたものだろうか、実にしっかりしている。
登りきったピークには「日乃大神」の祠が祀られていた。未だにガスは晴れず、周囲は見えない。
クサリを伝い下り、往路で見た岩から「剣ヶ峰岩峰群の鞍部」の指導標に戻った。
あとは易しいルートを下るのみ。前武尊からスキー場方向に進むと道端に祠やお地蔵様、行者像があり、こちらも信仰の道だったことが窺える。易しいとは言え、石がゴロゴロしていたり滑りそうな岩床にクサリがあったりと、必ずしも楽な道ではない。大岩に丸太が立てかけてある箇所は、その丸太(枝を払った跡に足を載せる)が外れてしまったら立ち木にスリングを掛けるなどしないと下りられないのではないか。
ようやく日が射してきた13時過ぎ、野営場に戻った。
野営場に停まるクルマは3台ほど増えていたが、キャンプ客はいない。お湯を沸かしてコーヒーを淹れて休憩し、14時過ぎに野営場を後にした。道の駅立寄りを含め、下道3.5時間の走行で帰宅。
■今回のルート
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