2021/8/3(火) 木魂・野巻椋・武野上神社~オオカミ狛犬探訪2021年08月03日 00:00

バイク用のスマホホルダーを買ったので、使い勝手の確認を兼ねて秩父まで走らせた。

まず、小鹿野の木魂(きむすび)神社。
国道299号から県道209号に入って行くと、「パレオパラドキシア化石産出地」の看板が目に入った。丘の上の公園で、パレオの親子とチチブサワラの復元モデルあり。展望櫓は老朽化したのか立入禁止だった。
パレオパラドキシア
展示館ふうの建物があるので化石等の資料館かと思うと、これはバイク弁当。小鹿野はバイクの街としてアピールしたこともあったが、その施設の転用だろうか。がらんとした館内の一角にはアライヘルメットの展示もあった。
209号をここまで来てしまうと実は木魂神社を行き過ぎているのだが、それに気づかずさらに南進してしまった。googleマップの経路案内も南を指したと思うのだが、見直した時にはその経路はもう出なかった。自分の勘違いかもしれないが、googleを無条件に信じるのはやめておこう。
引き返して「木魂神社」と刻んだ立派な石標を入ると鳥居と社務所がある。その背後の山の頂が神社で、道路を少し登ったところの石段と鳥居が正面参道。石段の上に「男道 急な坂でとても険しく危ないので、下の舗装路を進んでください」とあるが、ここは正面から行く。
警告通りの山道を登ると、灯篭を従えた石段で山頂へ。拝殿はさらに石段の上で、石段の手前に狛犬がいる。
木魂神社
鋭い牙や爪はオオカミだが、幅広で真っ直ぐな尾はお稲荷さんのキツネふう。阿形が足の間に子を抱いているのが優しい雰囲気だ。台座には大正12年3月の銘がある。
木魂神社のオオカミ狛犬
木魂神社のオオカミ狛犬
本殿裏に並ぶ小祠のひとつの前に素焼きのイヌかキツネの像が並んでいるが、これはお稲荷さんか。
木魂神社の小祠
神楽殿も備えており、例大祭には歌舞伎が奉納されるとのこと(http://www.kanko-ogano.jp/archives/1523/)。ここまで道路が付いたのは平成6(1994)年だそうで、それまではお祭りも大変だったろう。

次は、野巻椋神社へ。
秩父の椋神社をgoogleマップで検索すると、以前に訪ねた吉田椋神社(http://marukoba.asablo.jp/blog/2020/08/14/9278845https://goo.gl/maps/iU3NsD9AAh8uVeqJA)の他、地名を冠して五つほどあるが、オオカミ狛犬があるのは吉田と野巻だけで、椋神社=オオカミ信仰でもないらしい。
野巻椋神社のオオカミ狛犬は正面鳥居の左右に控えている。
野巻椋神社
牙に爪、あばら、長い尾とオオカミの特徴を揃えており、顔をこちらに向けた造形。目の上の隆起が眉をしかめたように見えるが、近寄ってみると愛嬌もある。台座の銘は「昭和32年10月15日」で、割合に新しい。
野巻椋神社のオオカミ狛犬
野巻椋神社のオオカミ狛犬
拝殿向かって右に並んだ三つの石、二つは自然石だがこれはもしかして・・・と思うと、右端の丸い石に「夫婦和合」と刻んであるから、そういうことなのだった。昭和四十○年(○年はしめ縄に隠れていて確認しなかった)におおらかなことだが、石はそれ以前から祀られているのだろう。
野巻椋神社の夫婦和合石

締めくくりは武野上(たけのがみ)神社。
鳥居前の狛犬は新しい普通の唐獅子だが、拝殿前にオオカミがいる。
武野上神社
耳が横に張り出して頭が扁平、全体的にずんぐりした印象で精悍さには欠けるが、牙や爪はオオカミに違いない。彫りは違うが、木魂神社と同じく阿形に子がじゃれついている。台座の銘は昭和17年4月1日。
武野上神社のオオカミ狛犬
武野上神社のオオカミ狛犬
社殿右側のご神木が樹齢700年、根回り9mというたいへん立派な欅なのだが、建物に挟まれてちょっと窮屈そうだった。
武野上神社のご神木

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