2021/6/16(水)~6/17(木) 女峰山2021年06月16日 00:00

5月の男体山(https://marukoba.asablo.jp/blog/2021/05/22/9395285)に続く日光エリアで女峰山へ。2010年の残雪期に途中まで登って(https://marukoba.asablo.jp/blog/2010/03/28/9396336)以来だ。
日曜出勤の振替に有給休暇を加えて、今回も避難小屋泊り。またもや天気予報が思わしくないが、6月中は他に連続した休日は無いのだ(追記:この後で出勤計画が変更され、6月後半は土日休になった)。

■6/16(水)
今回はリバティを使わず、武蔵野線~東武伊勢崎線~日光線と乗り継いでアプローチ。南栗橋7:02の急行は意外と混んでいたがボックス席に窮屈に収まった。東武日光からバスで霧降高原へ。地名の通り霧に閉ざされている。レストハウスで女峰山・赤薙山の登山バッチを買った。
9:20に出発。天空回廊と名付けられた1445段の階段で早くも汗をかいて、終点の展望台で一休み。ガスで何も見えない。階段下の草原にニッコウキスゲはチラホラ程度。ここまでは観光客もいたが、鹿柵を通って小丸山(1601m)へ行くともう誰もいない。
背の低い笹の間の道で、地図にある焼石金剛は気づかずに通過(今回のルートには「〇〇金剛」がちりばめられている)。薄日が射す中、傾斜がきつくなって赤薙山(2010.3m)に10:40。神社の傍らの木に古ぼけた寒暖計が掛かっており、気温12℃。顔面に微かな雨を感じる。
赤薙山神社
赤薙山を過ぎると尾根が細くなり、アップダウンを拾って赤薙奥社跡(2203m)。ちょっとした広場に指導標が立っているだけで、祠などは痕跡もない。この後、2209~2295~2318とアップダウンで、きつくはないがなかなか高度が上がらない。シャクナゲが花をつけ、足元にはコイワカガミやミツバオウレンが咲いている。
シャクナゲ、コイワカガミ
2209の先に「ヤハズ」の標柱があり、前回はここまで来たのだった。とうとう降り出してスパッツと雨具ズボンを着ける。12時半に一里ヶ曽根(2295m)を通過し、少し行くと雷鳴。間もなく薄日が射すようになったが、雷はしばらく聞こえていた。
一里ヶ曽根
鞍部から2318へ登りにかかった地点に水場の指導標があり、右に入ると塩ビパイプから水が出ている。水量は少ないが汲むのに不自由はない。ここで補給していこうかとも思ったが、避難小屋に近い「女峰山の冷水」も確認したいのでやめておいた。
水場
2318mを越え登っていくと樹木の背が低くなってハイマツが現れ、ロープの付いた岩場があったりと高山の雰囲気が出てきて、2463.7m三角点。
山頂下
山頂下のクサリ
山頂はその先で、女峰神社の祠から山頂標を見上げる。13:40、女峰山(2483m)登頂。昭文社山と高原地図では「2等三角点 360度の大展望」なのだが、見えるのは下の三角点ピーク程度。今回の日光シリーズは天気に恵まれない・・・と思っているうちにまた降り出したので、早々に小屋へ向かうことにする。
女峰神社
女峰山
山頂下の明大ワンゲル部の追悼碑(昭和51年6月)に「この地に倒れ唐沢小屋にて永遠に眠る」とある。今晩の宿、幽霊が出るとか正体はネズミだとか、ネット記事にあったな。ガラ場から樹林に入り、倒木を避けたところでか道を外して沢筋を下りてしまい登り返し、唐沢避難小屋に14:20到着。立派な小屋だが誰もいない。壁にマジックで「ネズミ」と大書されているのは「食べ物を放置するな」との注意か。
唐沢小屋
                     (右は汲んできた水)
荷物を置き、ペットボトルとプラティパスを手提げ袋に入れて、雨の中、水を汲みに出る。小屋前に「水場10分」の指導標があり地図にも「往復20分」と記載されているので楽な道だろうと思うと、実際は女峰山の冷水まで急下り。手提げを片手に往復したが、可能なら両手を空けておいた方がよい。それでも水を汲んで戻って25分だったから、「往復20分」もウソではない。
女峰山の冷水
小屋に入ると雨は止んだ。その後また降り出したが、夕方に一時強まったのを除いてほとんど音もしない程度の小雨。夜は静かで、幽霊もネズミも出なかったようだ。

■6/17(木)
小屋を少々念入りに掃除し、5:20 出発。雨は止んでいるが、スパッツと雨具ズボンを着ける。
ガレ場から樹林に入り、笹原へ(この辺、よほど衛星の補足状況が悪かったのか、下のコース図でGPSの軌跡がアサッテの方向に飛んでいる)。竜巻山を過ぎて行くと大岩の横を通るのにクサリの付いた箇所もあるが、どうということはない。黒岩手前の赤茶けた溶岩礫の広場の指導板に「苦しけり されど登りたし」。「けり」は連用形に接続するので「苦しかりけり」が正しい・・・とか詰まらないことを考えながらズボンを脱ごうとしたが、雨の気配を感じてやめる。
黒岩下の遥拝石に6:20。今下りてきた道の入口を示すような三角の大岩が遥拝石だろうか。指導標からは黒岩に上がる踏跡も巻道もあるが、せっかくなので上がっておく。
遥拝席
笹も乾いているので黒岩のピーク(1913m)でズボンを脱いだら途端に降り出し、そのまま本降りになった。黒岩を下りると落葉松(からまつ)金剛の石祠があり、八風で巻道と合流。
笹原の中の白樺金剛を通過、「水呑」の石碑は側面に「安永」と読めるので安永年間(1772~81)のものだろうか。修験道の目印らしい。今回のルート中でも石祠等に修行の木札が収められており、今でも修験は生きている。水場を示す指導標(「水呑」はこの水場を指すのか?)があって稚児ヶ墓。その先は地図に「えぐられた道」とあるが、男体山の下りのような段差だらけのずるずるではないので助かる。「殺生禁断境」碑を過ぎると林道に出るが、登山道はまた木立に入って行者堂に8:20到着。これにて山行終了。ここの狛犬、年代は確認できなかった(足の間を掘り抜いていない点は古式と思える)が、なかなかユニークな表情をしている。
行者堂の狛犬

ほど近い滝尾神社に参拝。「日光三社権現のひとつ。女峰山の女神、田心姫之命(たごりひめのみこと)を祀る」(由緒書き)とのことで、無事下山の御礼をする。拝殿の前で左手小指にヒルが吸い付いているのを発見、退治しようとしているところに来た観光の女性一人が昨日の小丸山以来初めて会った人。
参拝後、適当に歩いて見つけた駐車場トイレでシャツを替えようとしたところ、腹にもヒルが。さらに気づくと床にパンパンに膨らんだ奴も転がっていて、踏みつぶすと血が飛び散った。また適当に行くと「日光駅近道」の案内があったので従うと、車用の近道だったらしく街を外れて大谷川を右に見て歩き、霧降大橋を渡って東武日光駅に戻った。揚げゆば饅頭と缶ビールを買い、普通列車に乗車。靴を脱ぐと片方の靴下の足首部分が真っ赤だった。ここでヒルを満腹させたか。

■今回のルート
女峰山ルート

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