2006/5/1(月) 雪崩遭難2006年05月01日 00:00

無名山塾の先輩二人が雪崩に遭って亡くなった。
特に親しかった訳ではない。が、最近の白毛門(https://marukoba.asablo.jp/blog/2006/03/25/9462949)でスキーで颯爽と滑る姿に見とれたり、日和田でロープワークを教えてもらったりした方だ。
これまで雪山に入っても楽しいと思うばかりで、本当の危険は別の世界にあるような感覚だった。頭では危険性も理解したつもりでいたが・・・。

今のところきれいにまとめられるような感想はない。お二人を悼む気持ちと、突然(その認識が甘いのだが)突き付けられた危険性にどう臨むかがあるばかりだ。

2006/5/6(土) お通夜と告別式のGW2006年05月06日 00:00

今年のGWはカレンダ通り。後半5/3からの5連休も明日で終わり。
無名山塾の仲間と尾瀬の山に行く予定だったのだが、5/1の事故で中止となった。その辺を書いておくと・・・

○5/1 仕事場の送別会で飲んでいる時に電話あり。雪崩で死者が出たらしいこと、GWの山行中止のこと。散会後に路上で山塾からのメールをチェックし、IさんFさんが亡くなられたことを知る。
○5/3 無名山塾事務所にて臨時集会。現地で対応に当たったスタッフからの状況報告、事務所での対応の報告、亡くなったお二人の通夜、告別式についての連絡、今後の活動など。現地で遺体の確認は辛かったろうと思う。
○5/4 Iさんのお通夜。お寺に近い駅(自分の最寄り駅から3つ目で乗り換え、その先2つ目)から3キロほど歩こうと思ったらルートファインディングに失敗した。余裕をみてあったので間に合ったが。
○5/5 Iさんの告別式。今度は3つ目の駅で待ち合わせをしていたら、岩崎主宰や他の講師もいらしてタクシーを利用。まったくの上天気で日陰に入らないと暑かった。
 いったん帰宅して、夕方からFさんのお通夜。こちらは会場まで2時間近くかかる。Fさんの山道具や山での写真が置かれていて、家族に理解のあったことが分かって少しホッとする。
○5/6 別の用事があってFさんの告別式には参列せず。その後の山塾の集まりに間に合うかと最寄り駅まで行くが、合流できなかった。不要になった山道具を譲ってもらうことになっていた先輩Iさんが待っていてくれたので、Iさん宅に立ち寄って帰宅。

遺影はお二人とも山での写真だった。やはり山に入った時にいちばんいい表情になったのだろう。

Iさんの告別式ではツバメが飛び、キジの鳴き声も聞こえていた。先輩Iさん宅そばの団地広場では子供が大勢遊んでいた。
生命萌える季節に逝くのも悪くないなと思うが、残されたものにとって連続は辛い。

2006/5/7(日) アニドウ上映会2006年05月07日 19:00

連休最終日、なかの芸能小劇場へ。
今回のお題は「歌ふ長編アニメーション特集 われらの音楽を奏でよう」。

本日のメンバは唐沢俊一氏、六花(ミクシィネーム)氏、K田・T(ミクシィネーム:さざんかQ)氏、eno(ミクシィネーム)氏。K元・T氏はと学会例会のためお休み。
唐沢氏、とてもいいことがあったと嬉しそう。内容はご本人の日記に譲るが、その場での話は「たまにはいいこともあるけど、悪いことの方が多い。日記なんか付けてると嫌なことを忘れられない」なんてことに。

お題はお題として、上映はまず短編から(長編を「特集」していたらとても終わらない)。
1本目は実写映画の一部でサッチモの「skeleton in the closet」。真っ黒スーツに描いた骸骨がサッチモと共演する。なみき会長の前説によると、タイトルは「家庭内の秘密」の意の慣用句だとか。言葉通りの場面を想像するとなかなか物騒だ。
次はボスコの一編。例によって坊やの空想が暴走するが、蛙がコンベア上を走っているうちに削れた身体が後ろに積もって元に戻るギャグがよかった。
もう一つはお約束のベティ。割と初期('32)の作だが、表情も安定して可愛らしい。登場する当時の人気俳優と思しき人名は、映画通のK田氏もさすがに分からず。一人はモーリス・シュバリエと読めた(今googleってみると歌手であり、ハリウッドスターでもあった)。

メインの長編はリールを二分割して上映。なみき会長「フィルム大事でゆっくりやります」。掟によりタイトルは書けないが、お題が語っている。
ポピュラー音楽にのせた10パートからなるオムニバスで、長編としては日本未公開。モノクロ番組「ディズニーランド」で何作か放映されたそうで、唐沢氏はバラでほとんど見ているとか。
自分は1本目が記憶の奥底に引っ掛かっているような気がしないでもない・・・という程度だが、見てみると予想外にいい。ジャズに合わせてペンが躍って登場人物たちを描き出す、時に追いつかずに滑ってしまうといったテンポが楽しい。掉尾を飾る作はタイトルのみ知っていたが、こんな結末だったとは。
なみき会長が前説で「ネタバレになるので後で配りますが、1971年に上映した時の杉本五郎さんの解説で・・・」。その解説、手塚治虫がCMに出ていたワープロ文作くんで作成したが、印字ヘッドのピンがすぐに折れてしまう、杉本氏は「手塚治虫に騙された」と言っていたとか。しかし、その頃まだワープロはなかったんじゃと自分が言うと、eno氏がすぐにW-ZERO3で検索して「80年代ですね」。上映後に唐沢氏がなみき会長に指摘すると、「80年代にもう一回やった時のだ」ということだったらしい。それにしても滅多に見られない作品である。「秘仏の御開帳」と形容したのはK田氏だったか。

休憩時間、なみき会長の「満場の中で恥をかかなきゃ駄目だ」とかの声に何かと思ったら、唐沢氏のところに漫画原稿を持ってきた。見ると、ミクシィ上で楽しみにしているはぎやん氏の作品。ご本人はすぐに離れた席に行ってしまわれたのが残念。
 はぎやん氏のTwitter ⇒ https://twitter.com/ohagiyan

いつもより早く、21時頃に上映修了。「あと2~3本できたのに」となみき会長の声が聞こえていた。
中野の飲食街は案外混んでおり、少し歩き回る。六花氏が以前に入ったことがあると言う「いろり庵」に落ち着き、ギネスビール、わさび焼酎、マンゴージュースなど。焼きそばを頼んだら椎茸の香りぷんぷんで六花さんが顔を背ける一幕もあり。唐沢氏の嬉しいお話など伺う。

2006/5/9(火) 本を買い、酒を飲む2006年05月09日 00:00

午後、新宿本社で作業。
池袋からの移動ついでに紀伊国屋を覗いたら、著者サイン入りの筒井康隆『壊れかた指南』があったので購入。
20時近くまで仕事した後、いつもの店で飲もうと歩く途中のブックオフで京極夏彦など購入。
酒は天明の亀の尾と十四代(雄町)。この店に置いてある酒はどれも美味いが、特に十四代は好み。

「ワンゲル係数」なんて駄洒落を思いつく。家計の全支出に対する山歩き費用の割合。

2006/5/13(土)~5/14(日) チェアキャンプ2006年05月13日 00:00

無名山塾の催しで長野の廻目平(まわりめだいら)キャンプ場へ。いつものような講習山行ではないが、これも本科の1単位になる。

チェアキャンプって何?と思うが参加要項から引用すると、「毎年恒例のチェアキャンプも19回目。自閉症・ダウン症の方々と一緒にキャンプファイヤーやハイキング、岩登りを楽しみます」というもの。
実行委員会形式で、今年はS木・Y氏がキャンプファイアの企画を出している。

■5/13(土)
山塾同期のU山・K氏に9時に金子駅でピックアップしてもらい、12時過ぎに現地入り。天気悪い。本格的な降りではないが、キャンプファイアなど実施できるか?
ともかく自分のや山塾のやテントを建て、周囲の林から薪を拾い集める。
やがてチェアの方(という言い方をしていた)約30人が到着。一見健常者と変わらない人から、付ききりで介護が必要な人まで。全員成年か? かなり年配の人もいる。車椅子も1名。障害の程度に応じて仲間の面倒を見ている。
カレーの夕食の後、キャンプファイア。雨は降り続いているが、どうやら実施できた。S木氏企画でU山氏が火の神様役。同期K山・N氏は火を囲んだチェアの人たちに向けてクラリネットを吹いていた。酒も飲まずにずっと演奏していたのは偉い。チェアのなかから女性が一人出てきて歌う。歌が好きなのだな。
チェア組が引き上げると、山塾メンバは例によって酒飲みモード。遠足倶楽部メンバが差し入れてくれた八海山が美味い。
小雨時々止む。

■5/14(日)
目を覚ますと、意外や晴れている。
朝食の後、キャンプ場から少し離れた「フェニックスの大岩」までハイキング&岩登り体験。車椅子は現場まで普通に押すと共にスリングをかけて引く。
先発したクライミング班がセットしたロープを使って、チェアの希望者に岩登りを体験してもらう。動けない人が出るのは予想通りだが、一方、するすると登ってしまう人もいたのは意外。しかし見ているこちらも結構楽しい。
焼きそばで昼食の後、解散。再びU山氏に送ってもらう。

一口に障害者と言うが、一人一人を見るといろいろなんだと改めて気付かされたキャンプだった。
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