2020/12/5(土) 丹沢・大倉尾根 ボッカ訓練 ― 2020年12月05日 00:00
無名山塾恒例のボッカ訓練。ただ今年はCOVID-19流行に伴う急な状況変化にも対応できるよう、例年の尊仏山荘の荷揚げではなく、各自に普段の山行より重い程度の重量を用意することになった。具体的にはペットボトルの水を持ち上げて中身は尊仏山荘に差し上げる、ということ。
翌日にはこれも恒例の堀山の家へのプチボッカも企画されているのだが、今回の参加は見送り。それもあって、自分の重量は下記とした。(1)は尊仏山荘まで上げた後、堀山の家まで下りボッカする。出発前の計量(ザック自体や行動食など、背負うものすべて)で28kg。
(1) 2l飲料水ペットボトル×6(事前にケースで購入)
(2) 2lペットボトル×3(空きボトルに水道水を入れる)
(3) 500~600mlペットボトル×4(同上)
最初は小雨が降っていて雨具の上着だけ着けたのだが、暑くてすぐに脱いだ。大倉から塔ノ岳までに要した時間は3時間10分。一昨年(http://marukoba.asablo.jp/blog/2018/12/01/9233443)は36kgで3時間51分だった。軽い分だけ短縮しているのは当然だが、重量が同じだったら4時間以内は無理だった気がする。
昨年(http://marukoba.asablo.jp/blog/2019/12/01/9183799)は腰を用心して本ボッカはパスしたのだった。
ボッカの後はどんぐり山荘(https://www.kankou-hadano.org/hotelandspa/minsyuku.html)での自炊忘年会で、そのまま一泊。
2020/12/20(日) 木星と土星が接近 ― 2020年12月20日 17:50
木星と土星が接近ということで、双眼鏡を持ち出した。
日本では明日の日の入り後が最接近なのだが、その時間はまだ仕事中なので。
上下に並んで下の明るい方が木星。木星の近くの薄い光点はガリレオ衛星のひとつだろうか(ガニメデ?カリスト?)。土星が細長く見えるのは環か、それとも光軸のずれか。昔は天体望遠鏡を持っていたのだけど、こんなことがあるとまた欲しくなるね。
国立天文台のほしぞら情報 ⇒ https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2020/12-topics02.html
2020/12/29(火) 『藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>』 ― 2020年12月29日 15:00
hontoの電子書籍「年末年始 ドラえもんと過ごそう!キャンペーン」で50%OFFだったので、ついポチってしまった『藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>』全8巻。
以前に買った中央公論社の分厚い3冊ものに入っていない作品が楽しみ。
ついでに『ドラえもん』の0、1巻も購入。
2020/12/30(水)~12/31(木) 霞沢岳(敗退) ― 2020年12月30日 00:00
無名山塾の自主山行。リーダーT中・H氏に自分の二人パーティ。中ノ湯から入り、山中2泊で霞沢岳南尾根を沢渡に下りる計画だったが、悪天に捉まる前にと早々に撤退した。
実は6年前に同じルートを同じ日程で登ってやはり敗退している(http://marukoba.asablo.jp/blog/2014/12/30/9333539)のだが、記録を読み返すまですっかり忘れていた。
■12/30(水)
大晦日から元旦にかけて大寒波・大荒れの予報だが、現地での天候判断として家を出た。あずさ5号で松本へ、バスで中ノ湯に12時半着。
釜トンネル入口で身支度して13時出発、小雪。
釜トンネル内は乾いており、真っ暗な中を車が1台通過して行った。続く上高地トンネルを抜けると、上高地で遊んできたのか霞沢岳に登ったのかした人たちとすれ違う。天候の崩れる前に下界に戻るならいいタイミングだ。
砂防工事事務所への道を入ったところ(標高1510m)に尾根に上がる踏み跡があったので、それを利用する。14時、-3℃、相変わらず小雪。
ツボ足で尾根に上がると風が吹き出した。間もなく滑りそうな斜面が出てきてアイゼン装着。電柱を過ぎて西尾根の本体に合流。今朝か昨日のものと思われるトレースが続いている。
尾根の末端は緩やかだが、1650mを超える辺りから傾斜が急になる。樹林で風も穏やかと思うと吹き抜ける箇所もあり、そういったところではトレースも飛雪に埋まってしまい、外すと膝上まで潜る。雪をかき分け倒木を潜り、かと思うと急斜面にアイゼンの前爪を立てて身体を持ち上げ・・・となかなかに疲れる。
風が強まる中で16時近くなりテント場を物色していると、右側に立ち上がった岩が風避けになるスペースを発見(1840m付近)。周囲からサラサラの雪を補充の上で整地してテント設営した。
もう少し登って傾斜が緩んだ地点で泊まる予定だったが、出発時刻からすればこんなところだろう。しかし、明日から明後日の天気予報はやはり大荒れ。登頂の可能性は捨てないが長い南尾根を下りるのは無理と判断、明日はテントをここにデポして行けるところまで行って戻り、そのまま下山するかもう一泊するかは状況に応じて決定することとした。雪はほぼ止み、夜中に風がテントを揺らすこともほとんど無かったが、時折梢が鳴っていた。
■12/31(木)
朝、雪は止んでおり、周囲の風も遮られてテント場には届かない。食事してテントをたたみ(凍り付いて膨らんでいるので、まるで袋に収まらない)、宿泊用具は岩陰にデポ。ただし非常用にテントのフライとガス・コッヘルセットはザックに入れる。5:55出発。
テント場の風避けになってくれた岩を踏んで行くと、間もなく1870m付近の急斜面が難所。赤テープは付いているのだが上部に手掛かりが乏しくその先が見えない。先にT中氏が「厳しい」と言いながら上がると平坦になっていた。ここを下る時は懸垂下降になる。その先で岩に突き当たって左に行った斜面のトラバースも足元の雪が頼りなくて嫌だ。
1900mを超えて尾根が右寄り(南東)に向きを変えると尾根幅が広がり傾斜も緩み、樹林の間にテントを張りやすそうだ。しかし、昨夜のうちに降ったのかトレースは消えてしまい、ラッセルが増えてきた。特に2000~2050m付近は急傾斜のサラサラ雪を掻き落とすとササが出てきて、先に立った自分は足場を取るのに難渋した。息を切らせて上りきると8時、気温-14℃。風は場所によって吹き抜けるがここでは止んでおりそれほど寒さを感じないが、雪との格闘の中で外手袋に雪が入り込み、ゴワゴワと凍り付く。
休憩していると地元らしい3人パーティが下りてきた。この先に泊まって途中まで登ったが、強風のため撤退とのこと。自分たちもせめて樹林の切れる地点までは行きたいが。
その先は3人の付けてくれたトレースを辿って淡々と(それなりの傾斜ではある)登るが、まだ樹林のうちにトレースも尽きた。前に見えている高まりまで行けば先が開けるのではと思って足を進めるが、2250m地点で9時となり時間的に区切りもいいので今回はここまでとした。樹林を出ることも叶わなかったが、残雪期のリベンジを考えよう。
下りは速く、10時過ぎにテント場に戻った。懸垂下降と思っていた難所を通らなかったのは、3人が安全なルートにトレースを付けてくれたのだろう。そう思ってみると、自分たちはテントの背後の岩を上がって行ったのだが、下りてきたのはテントを張った雪面。今度来る時のため、この1840mの岩を覚えておこう。
デポした荷物を詰め直した重量(*1)でトレースを踏み抜き踏み抜きして下り、砂防事務所入口に11:25、中ノ湯バス停(釜トンネル入口)に12時に着いた。
しかし、次のバスは15時。今の時期はタクシーの配車もなくどうしようかと思っていると、停車していたタクシーが松本まで1万円で行ってくれるというのでお世話になった。
松本駅ビルの山賊焼定食で満腹し、ガラガラのあずさに乗った。
■今回のルート
*1:ザックを担ぐ時に腰に来た → 11/23 腰痛日誌に追記
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