まぬけ時空の片隅で

「ＴＥＮＥＴ　テネット」鑑賞＠イオンシネマ板橋。

クリストファー・ノーラン作品。「インターステラー」（http://marukoba.asablo.jp/blog/2014/12/03/9336777）に続きＳＦ映画としては微妙な出来・・・なのだが、そんな枠を嵌めてはいけないのだろう。時間逆行とエントロピー減少をごっちゃにしてはいかんだろうとか、逆行に伴う論理の破綻とかは冒頭近くの「直感で捉えるんだ」といったセリフで済ませておいて、終盤に近付くにつれて「あれもこれも伏線だったのか」となる構成と圧倒的な映像（「アルゴリズム」装置はショボかったが）とで2時間半を押し切ってしまう。枝葉を整理してみれば案外単純なストーリーなのだと思うが、一度観ただけでは把握しきれない。

ノーランは「インセプション」があるのでＳＦ映画好きとしては期待してしまうのだが、あれもＳＦとは別のセンスで構築された世界だったのかな。