2019/11/2(土)~11/4(月) 日光白根山~皇海山 ― 2019年11月02日 00:00
無名山塾の自主山行。リーダY岡・Y氏、サブK林・I氏に、メンバがU川・M氏、T中・H氏と自分の5人パーティ。
■11/2(土)晴れ
東武日光駅に8:30集合、JR日光駅から乗車した湯元温泉行バス(1,740円)は満席の賑わい。湯元温泉(標高1,500m)で身支度し、10:40 本日の泊り場所となる錫の水場に向かって歩き始める。
五色沢沿いのスキーリフトが途切れたあたりから白根沢に入り、急登を南に向けて登る。今日は暖かいが、足元の日陰には霜柱が成長している。外山のピーク(2,204m)を左に見て稜線に出ると、前白根までは整備された一般道を西へ。湯本には紅葉もあったがこの高さではすでに終わっており、葉を落とした木々で見通しが良い。13:20 前白根山(2,373m)到着。五色沼が美しい。
五色沼避難小屋方面に進み、登山道が小屋に向けて稜線を離れる箇所で通行止めするように置かれている木を乗り越えて直進。ここからバリエーションルートであるが道はしっかりしていて迷うことはない。白根隠山(2,410m、14:20)を経由して白桧岳(2,394m、14:50)で白錫尾根に乗ると、栃木-群馬の県境を辿ることになる。白桧岳前後で笹が出てきて、膝下くらいの高さになる。2,296mピークとの間などは特に深いが、探せば笹を払って踏み跡があるので苦労はしなかった。シャクナゲもあるが笹が優勢だ。ところどころ木の幹に赤や、赤と黄の目印板が打ちつけてある。左手に中禅寺湖と男体山を見、適度にアップダウンもあって飽きさせない。
2296付近から樹林となり、16:20、錫の水場に到着。2,170mコルの手前で、お馴染みになった赤プレートに加え、水色のブリキ板に「水」の文字が大書してあった。スペースは我々のテント2張で満杯。水場は踏み跡を辿って数分下りたところで、細い流れに刺したパイプから汲める。パイプは2本あり、下の方が水量が多かった。
例の如くに命の水を酌み交わし、食事はおでんに締めのうどん。20時就寝。
■11/3(日・祝)
3時起床、お茶漬けの朝食を摂り、4:40出発。晴れ、気温1℃。本日の目標は国境平。
錫の水場から錫ヶ岳まで200mの登りで、真っ暗の中、コンパスを頼りに笹藪に分け入る。空が開けたところで見上げると行く手にオリオン、背後に北斗七星とカシオペア。朝露で濡れることを予想して各自雨具やスパッツを着けたが、足元は思いの外乾いている。3つほど小ピークを越え、6時前に錫ヶ岳(2,388.2m)に登頂。山頂で中禅寺湖の上に昇る太陽を拝んだ。と、ここでK林氏が「iPhoneを落とした」。先ほど写真撮影に使った地点までK林氏・U川氏の二人が戻って探したが発見できず。残ったメンバは30分の休憩。
山頂から先は道が薄いが木の高い位置にプレートが頻繁に打ってある。ビール缶を延ばしたり缶底を利用したものが混じっており、おそらく赤や赤黄の正方形は栃木県が、それ以外のビール缶利用や点描風に文字や地図を打ち出した指導標は地元有志が付けたのだろう。
ルートは尾根道と鞍部の笹藪の繰り返しを基本に南下していく。2241を下りた細い尾根で東寄りに向きを変え、2077の手前は這い進むようなヤブ。ヤブを潜ってピークに出ると裏側が回れそうに見える(何故か傘や針金のハンガー、用途不明の器具が置いてある)のだが、再びヤブに突入するのが正解できちんと道も付いていた。
南下して2,030m小ピークで方向を変えつつ高度を下げ、東に向かって1,991mピークを越えるとネギト沢のコル。ここには「水」のプレートがあったが、実際の水場は確認していない。木の根元に祠があり、賽銭が上がっていた。休憩の後、150mの急登を経て11時に宿堂坊山(1,968.2m)に到着。ここには現役の三角点標の他に「御料局三角點」の標石が残っている。それにしても、今日のルートのまだ半分くらいだ。
宿堂坊山から緩やかな尾根道を下ってヤジソ平(「水 7分」のプレートあり、水場は未確認)、90m登って1,789m、そこを下りてまた200m登って三俣山(1,980.4m、13:20)。長大なルートのアップダウンにいい加減うんざりしてきたところで、次の1,847mピークからコルに下りる箇所が意外な岩稜の急斜面。懸垂下降した方が安全かとも思われたが、慎重にクライムダウンすると樹林に逃げることができ、適度な緊張で気分転換になった。
コルから上がった1840m小ピークには「大ナラキの頭」のプレートあり。
1,828mピークから先の東側はカマの淵と呼ばれる切り立った崖地形で、その向こうに皇海山がようやく近づいてきた。
断崖の上についた登山道を進むと、1,736mピークに「10分 カモシカ平、35分 国境平、3H 皇海山」のプレートを見出した。もう1ピーク越えなければならない国境平まで35分とはやや信じ難いが、この案内に息を吹き返して先を急ぐ。
15分ほどかかって15:50にカモシカ平。砂礫に水流の跡があるが、近くに水場は見えなかった。日向山(1,695m)を越え、国境平には16:25に到着。1736ピークのプレートにあった「35分」はカモシカ平からの意味だろうか。
テント設営した傍らに見事な鹿の頭骨があった。水場は50mほども下った沢で、T中氏らが汲みに下りた。「ここまで水切れを心配した反動から大小のプラティパス7個を満たしてテント場に登り返したのが今日の核心だった」とのこと。スパム入りクリームシチューの夕食に満腹して就寝。
■11/4(月・休)
3時起床、昨日と同じく4:40出発。晴れ、やや風、気温2℃。
この辺は笹原で踏み跡が途切れてルートが判りにくい。広い尾根に目印を探りながら皇海山の懐に分け入ると450mの急登だ。谷間の雲海が日の出とともに文字通りに雲散霧消していく。喘ぎながら最後のシャクナゲの藪をこいで、6:50に皇海山(2,143.6m)登頂。
山頂標には山名と標高を記すのみだが、傍らの木に付けられたプレートが「栃木百名山」だったり、お馴染みの赤黄の正方形があったりと、「栃木の山」の主張が感じられる。木に遮られて山頂からの眺望はないが、来年の秋は赤城山から袈裟丸山(この皇海山の南)まで縦走しようという話も出た。
下山路には最後の難関の鋸山が待っている。不動沢のコルまで300m近く下降して見上げる鋸山の稜線はまさしく鋸歯状だ。
樹林から入りロープの付いた岩山をよじ登って8:20に鋸山(1,998m)に到着。皇海山越しに今回辿ってきた尾根が見通せる。皇海山頂からここまで40分下降の40分登り返しとは結構しんどいが、山と高原地図で実線の一般道。ここから庚申山までは危険マークもある破線ルートとなる。最近の台風や大雨でルート上のハシゴ類が緩んでいないか心配だったのだが、登りの途中ですれ違った父子と思しき二人連れから問題ないと聞いて安心した。
ハシゴを上り下りし、細い尾根を急降下し、ルートを誤って細い岩稜を渡ってしまったりもし、スラブを50mほど下降し、またまた岩山をよじ登ったりして、9:40に薬師岳(1,910m)。自分とT中氏は各個にこのルートで皇海山へ登ったことがある(http://marukoba.asablo.jp/blog/2005/07/23/9319557)のだが、これほどシビアだったろうか。
その後は特に困難もなく、渓雲岳(駒掛山手前の1,800m小ピーク。古い昭文社地図-エアリアマップの時代-には山名が記載されている)から駒掛山(1,808m)を踏み、笹の深いコル(以前の登りの際にここで行き悩んだ覚えがあるが、今回は容易に踏み跡を辿れた)を渡って、御岳山(尾根上1,840m付近、エアリアに記載あり)を経て11時半に庚申山(1,892m)に到着。山頂手前の展望台で、鋸山から皇海山、その背後の今回縦走ルートを再び眺め渡した。
庚申山からは一般ルートなのだが、岩峰の基部など一部に下りではルートの見えづらい箇所があった。
庚申山荘で休憩(12:40-12:50)をとり、さらに1時間弱の下りで一の鳥居を潜って登山終了(13:40)。銀山平までは林道歩きがまた1時間。国民宿舎かじか荘の温泉で汗を流し、缶ビールで縦走完遂を祝った(ただ、食堂が既に閉まっていたのは残念)。
2019/11/9(土) 「ロボット2.0」 ― 2019年11月09日 00:00
https://robot2-0.com/
ロードショウの始まった「ターミネーター:ニュー・フェイト」はどこでも観られるので、本日は上映館の少ない「ロボット2.0」を鑑賞@新宿ピカデリー。前作のような無駄に豪華なロケや踊りが鳴りを潜めてCG一辺倒なのはちょい寂しいが、暴走ぶりは健在で大いに楽しめた。2.0を通り越して3.0がミ・・・(ネタバレ自粛)って(^^)
帰宅してからネット検索してみるとインド神話から読み解く記事もあって面白い。
ロードショウの始まった「ターミネーター:ニュー・フェイト」はどこでも観られるので、本日は上映館の少ない「ロボット2.0」を鑑賞@新宿ピカデリー。前作のような無駄に豪華なロケや踊りが鳴りを潜めてCG一辺倒なのはちょい寂しいが、暴走ぶりは健在で大いに楽しめた。2.0を通り越して3.0がミ・・・(ネタバレ自粛)って(^^)
帰宅してからネット検索してみるとインド神話から読み解く記事もあって面白い。
2019/11/9(土) 「プロジェクト・ムーンベース 月面基地スパイ大作戦」 ― 2019年11月09日 00:00
「プロジェクト・ムーンベース 月面基地スパイ大作戦」DVD購入@新宿紀伊国屋
未知の作品だが、ハインライン脚本に釣られて。ちょっと再生したみたところ、DVDとしては画質は良さそう。さて、税抜¥1980を投じた価値はあるかな。

■11/12追記
観てみると63分間結構楽しめた。宇宙ステーション内の無重力描写とかやりすぎで面白い。しかし、ストーリーや人物描写はビミョー。お蔵入りしたTVシリーズのパイロット版だそうで、その辺も筋書きに無理がきた原因かも。ネット検索したらいい紹介を見つけた。
なお、ハインラインの名誉のために書いておくと、彼の単独脚本ではない。
2019/11/11(月) 「ボーダー 二つの世界」 ― 2019年11月11日 00:00
「ボーダー 二つの世界」鑑賞@ヒューマントラストシネマ渋谷。SF系友人の「予備知識なしで」の勧めに従ったら、カンヌ「ある視点部門」に納得の驚くべき作品だった。ヒトとヒトならざるもの、男女、美醜の危うい境界。SFかな、SFだよね、これは。
2019/11/14(木) 「ターミネーター:ニュー・フェイト」 ― 2019年11月14日 00:00
シフト出勤前に「ターミネーター:ニュー・フェイト」鑑賞@イオンシネマ板橋。
面白い。面白いんだけどねぇ。キャメロンが製作に復帰ということで期待していたのだが、予想を超えて「こりゃ凄ぇ」となる要素は無かった。
T1、T2を思い起こさせるクスグリはいいけど、新型ターミネーターの二体合体までも「ああ、T1+T2だね」で済んでしまう。それとハリウッド大作にありがちな、「そんな状況に生身の人間を放り込んだらたちまち負傷して動けなくなるだろ」というシーケンス。絵コンテを描くのは楽しいのだろうが、俳優が身体を張って演技する訳でもないと観ていてシラけるのは、こちらがすれているのか。
TwitterのTLに「百合だ」「まどマギだ」とばかり流れて来るのはこういうことだったのかと納得。女性の関係性を前面に出した点は時代を感じさせる。その分、シュワルツェネッガーが浮き気味だが。リンダ・ハミルトンはカッコイイね。
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