2025/7/30(水)~8/2(土) 黒部五郎岳~三俣蓮華岳~双六岳2025年07月30日 00:00

今回の日程で南アルプスの聖岳と赤石岳を繋ぐ計画を立てていたのだが、椹島に入る林道での土砂崩れによりバスが運休して頓挫、転進することにした。黒部五郎は北アでの踏み残しで、昨年太郎平から眺めて(⇒ 2024/9/5~9/9 伊藤新道から高天原・雲ノ平)近いうちの登頂を狙っていたもの。
前日(7/29)の夜行バスで富山駅へ。

■7/30(水)
富山駅前6:10発バスに乗り、折立へ。折立キャンプ場の駐車場はかなり埋まっており、ヒュッテ前にも登山者多数。ここではスマホが通じる。
8:10に出発。晴れ、23℃。このルートを登りに使うのは2回目(前回 ⇒ 2019/9/1~9/4 薬師岳)だが、傾斜が堪える。
三角点ベンチ(1869.9m)に9時半。28℃。ここまで来ると電波が無くなった。
幾分傾斜の緩んだ道を行くと、五光岩ベンチに向けて長い階段。一部修理中なのか、暑い中で作業している人には頭が下がる。こちらもズボンまで大汗をかいたが、五光岩を過ぎるとやや日が陰って風を感じ、少しだけ涼しくなった。
太郎平小屋を素通りして、太郎平キャンプ地(薬師峠)に12時過ぎ到着。テントを張り(1張1人で2000円、トイレ料込)、水場でTシャツを脱いで洗う。テントに戻って缶ビール(900円)。長い午後、前夜の睡眠不足から居眠りも出て、ぼーっと過ごす。西日が暑い。

■7/31(木)
静かな夜だったが、夜露が降りてテント内もかなり濡れた。
4時半出発、晴れ。夜明けの黒部五郎岳~槍ヶ岳~水晶岳が美しい。今日は五郎を越えねばならぬ。
夜明けの黒部五郎岳
適度な風があり、楽に歩ける。8時時点で13℃。
昨年薬師沢から上がってきた分岐を過ぎ、太郎山(2373.0m)山頂に立寄り。先行パーティが数人いる。北ノ俣岳に向けて歩いて行くと、足元にニッコウキスゲ(?)やゴゼンタチバナ、チングルマ(場所により花が咲いていたり花の後だったり)、ハクサンイチゲ、アオノツガザクラなど。朝の光の中に池塘もあって美しい。
チングルマお花畑
池塘
北ノ俣岳(2662m)に6:50。後ろに薬師岳(左側奥に剱岳が覗いている)、前に黒部五郎岳、槍ヶ岳。
北ノ俣岳
北ノ俣岳
赤木岳(2622m)は積み重なった大岩の間に踏まれた箇所を探して行くとピーク下を巻いてしまう。適当な処で岩を掴んで上がるとケルンがあった。
赤木岳
中俣乗越を過ぎて、マッシブな黒部五郎岳、その左に半分隠れた三俣蓮華岳、以下左に鷲羽岳~ワリモ岳~(一列手前)祖父岳~水晶岳。
中俣乗越付近からの黒部五郎岳
花はチシマギキョウ、イワツメクサ、トウヤクリンドウ、ウサギギク、ミヤマリンドウなど。
チシマギキョウ、イワツメクサ
急登をこなして登り着いた黒部五郎の肩には、山頂往復する人のザックが数個置いてあった。自分は山頂を越えて稜線ルートをとるつもりなので、荷物を担いだまま進む。
黒部五郎の肩
山名通りに岩のゴロゴロした斜面を上ると、山頂手前に「主三角點」と刻まれた古い標石があった。国土地理院とは別の山林局による三角点網を構成するもので、爺ヶ岳南峰で見た(⇒ 2024/7/22~7/24記事)のもこれだった。
古い三角点標石
10:20、黒部五郎岳(中ノ俣岳、2839.6m)に登頂。
黒部五郎岳
黒部五郎岳
南の方に雲が上がってきているが、今のところ眺望バッチリだ。今日の寝場所、黒部五郎小舎も見えている。30分近く景色を眺め写真を撮って過ごした。
黒部五郎岳よりパノラマ
黒部五郎岳よりパノラマ(山名)

黒部五郎岳よりパノラマ
黒部五郎岳よりパノラマ(山名)
山頂には数パーティが行き来していたが、皆、黒部五郎の肩から往復のようだ。自分は肩の標識や地図に「熟達者向」とある稜線コースへ。山頂から下りる岩に少し薄れたペンキで「→リョウセンコース」とある。手を使うことになるだろうからポールはザックに収容した。
熟達者向きと言っても特に難しいことはない。ただ、大岩を乗り越えたり、足を下ろす段差が大きかったり、進路を示すペンキマークが薄かったりと歩きづらい箇所はある。一頻(ひとしき)り下って振り返る山頂が険しい。
振り返る黒部五郎山頂
左手に見下ろす黒部五郎カール。行く手は雲ノ平越しに水晶岳。
黒部五郎カール
ハイマツの間のシラネニンジン(?)にキアゲハ。
シラネニンジン(?)にキアゲハ
花は他に、シナノキンバイ、イワオトギリ、エゾシオガマ、ヨツバシオガマ、ミヤマアキノキリンソウなど。
道は2518.7m三角点は通らず、その先で稜線を外して荒れた沢筋に入る。クルマユリがまとまって咲いていた。
荒れた沢筋、クルマユリ
やがて樹林に入り、水流を跨ぎ、草深い道を下りて行くと小屋が見えた。13時、黒部五郎キャンプ地に到着。
黒部五郎小舎はキャンプ地から小道で3~4分離れている。小舎でテント受付(1張1人で2000円、トイレ別料金1回200円)し、キャンプ地に戻って稜線コース入口脇に設営(写真右端の緑が自テント。さらに右奥にもテントサイトがある)。
黒部五郎小舎、キャンプ地
隣り合ったテントの単独男性が薬師峠から前後してきた人で、小舎のベンチで話をしながら缶ビール(700円)、缶チューハイ(600円)を飲んだ。夜、薄い寝袋では少し寒かった。

■8/1(金)
周囲のテントは早起きだ。自分の本日の行程は三俣蓮華、双六を踏んでわさび平小屋まで。わさび平から新穂高温泉までわずかなので頑張れば今日中に帰宅できるかもしれないが、無理に頑張る必要もない。4:40出発。晴れ、やや風があり、気温7℃。
小屋の裏から樹林の間を直登する石の道が、朝のウォーミングアップとしてはなかなかにキツい。稜線に上がり、朝の抜戸岳、笠ヶ岳。
朝の抜戸岳、笠ヶ岳
黒部五郎岳。
朝の黒部五郎岳
薬師岳、赤牛岳をバックに横たわる雲ノ平。
薬師岳、赤牛岳をバックに雲ノ平
三俣山荘に向かう分岐を見送って高度を上げていくと、雲ノ平の向こうに立山や剱岳も見えてくる。
雲ノ平の向こうに立山や剱岳
6:45、三俣蓮華岳(2841.4m)登頂。 15℃、風が強い。
三俣蓮華岳
標石的なものが三つ並んでいるが、辺の整った一つは現役の三角点、丸くなっているのは黒部五郎岳と同じく山林局の主三角點だ。
三俣蓮華岳の三角点
15分程眺望を楽しんでから南下開始。足元にはオンタデ、タカネヤハズハハコなど。正面は縦走路を挟んで槍穂、笠。
双六岳へ向かう
8:20、双六岳(2860.3m)登頂。三角点の向こうに聳える薬師岳の左の低いところが太郎平で、あそこから歩いてきたことになる。北鎌尾根から槍、大キレットを経ての穂高がますます絶景。
双六岳
北鎌尾根から槍、穂高
山頂から双六小屋に向かう稜線ルートは山と高原地図に「幅の広い稜線 槍ヶ岳、穂高岳の景観が見事」とある。現地には「双六ブロード尾根」の木札が置かれ、ケルンがいくつか積まれていた。
双六ブロード尾根
双六小屋には9時半。双六岳の登山バッジ(800円)を購入する。双六池畔のテント場が好い感じだ。
双六池畔のテント場
稜線に上がって、槍ヶ岳とトリカブト。
槍ヶ岳とトリカブト
花見平の雪田。
花見平の雪田
弓折分岐(乗越)から鏡平山荘に下りて、かき氷(600円)を食す。小屋前は良い場所が空いていなかった。下の鏡池にもテラスがあり、眺めはそちらが上だ。
鏡平山荘
あとはどんどん下りていく。秩父小沢出合で頭に水をかけて涼むのが気持ち良い。秩父沢出合を過ぎた石坂道で高校の学校登山らしき大人数パーティの後に付いてペースダウン。最後尾女性は引率かと思いきや、わさび平小屋のバイトとのこと。しばらく下ったところでバイト氏が先に出るのに合わせて集団を追い抜いた。バイト氏はさすがに速く、すぐに見えなくなる。
間もなく小池新道入口で林道に出て、わさび平小屋に14:35到着。ここには無名山塾M下講師の手伝いでお客さんを連れて泊まったことを思い出した(⇒ 2012/8/25~8/29 双六岳~鷲羽岳~読売新道)。下りでここに泊まる人は少ないだろう。数張りあったテントは、やはり明日から登るパーティか。テントを張ってから小屋に戻ると先ほどの高校生集団がベンチで休憩中で、間もなく出発していった。
わさび平小屋はテント2000円、トイレ別料金1回200円。立派な外観の外トイレは水洗で使用済みペーパーも流せるが、男子トイレの個室は一つのみ。缶ビールは500円に下がった。小屋では「山小屋Wi-Fi」が使えるらしいが、テント場ではスマホはおろかラジオさえ入らない。
16時半から1時間ほど雨。覚悟したほど暑くなく、刺しに来る虫もおらず(ただ、ランタンに惹かれた羽虫がテントの上に集まっていた)、まずまず快適に夜を過ごした。

■8/2(土)
新穂高温泉からの始バスに乗るべく早起きし、4時過ぎに出発。やや早すぎて、ロープウェイバス停に5時過ぎに下山した。下の新穂高温泉バス停の方が登山基地として賑わっている。週末の朝、皆クルマで来てこれから登るのだろう。
6:01発の始バスで平湯温泉まで。平湯民俗館に併設の露天風呂で汗を流す。風呂の利用時間は現地には「7時~21時」とあったが7時前から開いており、HPの「夏季6:00~21:00」が正しいのだろう。料金は「寸志(300円程度)」だが、500円入れた。
平湯の湯
民俗館の展示を見たり、土産物を買ったりして、予約しておいた9:35の新宿行き高速バスを待った。

■今回のルート
        ↓全行程
黒部五郎岳~双六岳ルート(全)
        ↓ 7/30:折立~太郎平キャンプ地(薬師峠)
黒部五郎岳~双六岳ルート(1)
        ↓ 7/31:太郎平キャンプ地(薬師峠)~黒部五郎小舎
黒部五郎岳~双六岳ルート(2)
        ↓ 8/1~8/2:黒部五郎小舎~わさび平小屋~新穂高温泉
黒部五郎岳~双六岳ルート(3)

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