2023/5/21(日) 父不見山2023年05月21日 00:00

八ッ峰クラブの定例山行、自分の担当回。参加はクラブ代表S水氏とF崎氏夫妻で4人パーティ。曇り空がやがて晴れて、気持ちの良いハイキングだった。

少人数のためS水氏に自家用車を出してもらい(F崎氏の予定だったが、駐車中にぶつけられ修理中)、杉ノ峠登山口に8:40到着。先日の下見(https://marukoba.asablo.jp/blog/2023/04/25/9580217)時のままで、通行止めの西秩父林道を登山口まで入れた。そこを通過して行ったジープは道路関係者か?
まず林道を奥へと進み、鐘撞峠へ。登山向けの目印は見当たらないが、昭文社山と高原地図にある通り「父不見山フラワーライン」の看板が立っている。ここまで歩く間に少ないながら木に咲いた白い花やツツジ、あるいは路面に散っているフジの花があったから、季節にはもっと目を楽しませてくれるのだろう。途中から分岐したコンクリ舗装の道にもツツジなど咲いていた。
鐘撞峠
鐘撞峠から長久保ノ頭へと向かう尾根(昭文社地図の破線ルート)を北上する。峠から林業用の作業道に入ったが、尾根を忠実に踏んで行く踏み跡も付いている。自分は作業道が交差した箇所から踏み跡に切り替えたが、他のメンバーとそれほど離れることはない。植林に薄く霧が掛かって、ちょっと幻想的な雰囲気。地形図の987m地点を過ぎて西に尾根が出る箇所で作業道の左手の高まりに上がると、摩利支天の祠があった。ここは眺めも良いが、残念ながら二子山など上部は雲に隠れている。
摩利支天の祠
西側の眺望
長久保ノ頭の手前、1060m小ピークからは、鹿柵越しに父不見山から東の山並みを望めた。
東側の眺望
10時半、二等三角点のある長久保ノ頭(大塚、1065.8m)に到着。ここまで破線ルートとは思えない歩きやすさだったが、県境の一般登山道はさらに快適。神流マウンテンラン&ウォークのプレートがあるが、HPを見ると最新のコースからは外れているらしい。
今回のルート中では長久保ノ頭が最高点で、そこから結構下り少し登り返して父不見山(ててみずやま/ててみえずやま、1047m)に登頂。山名の所以を、埼玉側では父を見届けられなかった平将門の遺児に、群馬側では戦に出たまま還らぬ桐の城城主の妻子に求める、と小鹿野町、神流町共同の説明看板にある。
父不見山山頂
山頂標傍らの「三角天」と刻んだダルマ石は年号を「廿九年」と読めそうなのだが、それが正しければ明治のものか。側面には「千〇六六米」? 隣の長久保ノ頭のこととすれば道標なのかもしれないが、何だか判らないシロモノだ。
(2023/12/19追記:上記のダルマ石の文字は読み誤り。より正確な内容は、12/9~11 埼玉-群馬県境の記事を参照)
三角天ダルマ石
杉ノ峠は二本の杉(片方は落雷にやられたのか、焼け折れて枯死)の足元に祠が祀られている。昭和18年銘の灯篭も備えて、いかにも峠らしい風情がある。
杉ノ峠
まだ昼前で予定より早いので、計画ではオプション扱いにしておいた大久保山往復を行うことにする。鐘撞峠~長久保ノ頭と同じ破線ルートだが、入ってみると道が細い箇所や木を掴む急斜面など、これまでより格段に悪い。F崎氏ご主人は途中で待って、3人で大久保山(980m)に登頂。杉ノ峠からの往復に約1時間を要した。
大久保山へ
杉ノ峠から登山口に下る道の左右には、かつて鳥居を建てていたらしい石が残っていた。峠の祠への参道であり、神流側へ通じる生活道だったのだろう。しっかりした道だが、登山口に下りる箇所は少し崩落して荒れた印象だ。13時に下山。

両神温泉薬師の湯に立ち寄って汗を流した。

■今回のルート
父不見山ルート

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