2022/11/24(木)~11/25(金) 矢岳~天目山2022年11月24日 00:00

先週(https://marukoba.asablo.jp/blog/2022/11/16/9542127)に引き続き、晴天日を選んでI本・I氏と個人山行。今回はI本氏の提案で、秩父側から矢岳を踏んで都県境尾根(長沢背稜)に上がり、天目山(三ツドッケ)まで。矢岳には若神子山経由で登ったことがある(http://marukoba.asablo.jp/blog/2015/07/20/9328778)が、今回は時間節約のため若神子山~大反山を巻くルートを取った。

■11/24(木)
武州中川駅から8:15に歩き始め。南下する舗装路末端近くの田代稲荷神社に山行の無事をお願いし、道路脇の小屋(不動窯 薪置場)に掲げられた「←ハイキングコース」の案内に従う。山道に入ったかと思うと人家に出て、道路を少し進んだ「秩父送電保守グループ」の黄色い柱から再び山道へ。物置小屋にも「↑矢岳 大反山 若神子山」と道案内が出ていた。
矢岳への入口
鬱蒼とした杉植林の道を真っ直ぐに上がると憩いの広場(若神子峠)へ向かう道に入ってしまったので、その先の分岐で修正。よくあることだが里の道がいちばん迷いやすい。昭文社の山と高原地図「奥武蔵・秩父」の水場マークで沢を渡るとなかなかの急登。大反山(853.7m)手前から伸びる尾根に潰れた祠(手持ちの2014年版地図には神社マークがあるが最新版では抹消)を見て大反山頂を巻くトラバースに入る。送電鉄塔を見下ろす斜面からの眺めが良い。
大反山山腹からの眺望
若神子山~大反山の縦走ルートと合流して鉄塔を潜り、あとは明瞭な尾根を962、1040、1144と辿っていく。1040付近は東側が開け、武甲山から小持山、大持山のラインが眺められた。今日は風が強く、休憩で止まっていると冷えてくる。12:10、矢岳(1357.9m)に登頂。昭文社地図には「この山域熟達者向き」とあるが、ここまで(登り始めを除いて)特に迷いそうな、あるいは困難な個所は無かった。
矢岳
山頂から下りると進路上にきれいに割れた岩があり、ザックを擦りながら隙間を通り抜ける。
割れた岩
赤岩ノ頭の手前から林道に下りて行く分岐は意識せずに通過してしまったが、後から写真とGPSデータを照合すると、「八三」の境界標の位置だったはずだ。樹に小さなプレートの付いた赤岩ノ頭(1448m)には13時。
赤岩ノ頭
立橋山(1530m)を越えると、1568ピークは少々険しくトラロープの付いた斜面もある。都県境尾根(長沢背稜)との間のコル(1510m)となる牛首へは岩がちの急斜面を下った。
牛首へ下りる
最後の標高差100mを登って行くと尾根が広くなる。地形からすれば、長沢背稜の縦走路に出るには目前を横切る高まりのいちばん低い箇所を越えるのが良いが、樹幹で風に靡いているテープに従って少し右手に上がってみた。が、そこから先は判然とせず、やはり低い方へ向かうと下方に道が見えた。縦走路に下りると赤と銀のテープを巻いた樹があったので、これが矢岳側のテープに繋がるのかもしれない。
長沢背稜との合流地点
ここは昭文社地図に「迷 矢岳方面への道不明瞭」とあり、地面が落葉で覆われ踏み跡も見えない今はなおさらだ。縦走路から矢岳側に入るには、稜線の起伏と道の曲がり具合に注目して稜線を跨ぐ箇所を見定め、高度と方位を判断して下りる尾根を確認することになるだろう。昭文社地図とテープ頼りでは心許ない。
長沢背稜との合流・地形図
あとは誤りようのない縦走路を進むのみ。落葉に覆われた桟道で足の置き場に気を遣う程度で、15:20 酉谷避難小屋に到着した。小屋前の水場は涸れることもあるらしいので余裕をもった量を担ぎ上げたが、昨日の雨のおかげか水量は十分だった。泊まり合わせたのは単独男性のみ。小川谷林道を歩き、林道終点から七跳(ななはね)山に上がった(林道と酉谷避難小屋を繋ぐルートは通行止め)、明日は秩父側の熊倉山から下山するとのことだった。
酉谷避難小屋

■11/25(金)
5時起床、食事して自分だけ酉谷山(1718.3m)山頂をピストン。今日も良い天気だ。風は無い。
夜明けの酉谷山
30分足らずで小屋に戻り、改めて6:20出発。天目山(三ツドッケ)までほとんどトラバースなので、どんどん進む。地形図1591と1553の中間にあるハナド岩は縦走路の指導標(ハナド岩への指示は無い)から分岐した突端で絶景。
ハナド岩からの眺望
ハナド岩からの眺望・山名
「ドッケ」の語源は突起とも峠ともいうが、名前通りに三つのピークを持つ天目山(三ツドッケ)の真ん中、1576.0三角点のある頂に8時半。ここからは富士山が良い。北に遠く日光の男体山、白根山には雪が着いている。
天目山からの富士山
天目山から日光方面
三ツドッケの三つ目のピークを越えて一杯水避難小屋への分岐に入り、ヨコスズ尾根を下る。暖かな道々、落葉ラッセルや、落ちている栗(のイガ)やドングリを楽しむ。滝入ノ峰を巻く箇所(東京都レンジャーによる「通行注意」あり)は急な谷側に転げ落ちないよう少しだけ注意が必要だが、全体にさくさくと下って10時半に登山口に出た。下り途中では単独者と2回擦れ違ったのみ。良い季節だが、このルートを登る人は多くないのだろう。
奥多摩駅までのバスの乗客は我々のみ。あてにしていたバスサービスステーションの食堂は臨時休業だったので、駅2階のポートおくたまでカレーと生ビールを頼んだ。

■今回のルート
矢岳~天目山ルート

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