2011/5/4(水) 奥多摩・御前山のオオカミ狛犬2011年05月04日 00:00

S木・Y氏から教えてもらったオオカミ狛犬確認のハイキング。

武蔵五日市駅から満員のバスに乗り、御前山登山口で下車。その先のカーブを曲がったところで橋を渡る。バス停の名前にもかかわらず御前山への案内は見当たらないが、舗装路を登っていくと分岐に道標が立っている。車道の終点に同じ狛犬目当てにカメラを持った人がいた。
さらに若干の民家(最後は<やまんばの家>と看板が出ていた)があって登山道に入ると、足元に落ち葉が積もっていて気持ちがいい。

車道終点から20分ほどで植林の杉の間に鳥居が見える。これが鑾野御前(スズノゴゼンと読む?)神社で、鳥居をくぐると岸壁の前に祠があり、目当ての狛犬が並んでいる。本来は背後の岸壁=大岩が神座(かみくら)として信仰されたのだろう。
鑾野御前神社
祠の前、左右に控えるのは隣の大岳山(⇒ 2010/11/21 奥多摩・大岳山~御岳山)と同タイプの、一見らしくないオオカミ。
鑾野御前神社の狛犬
鑾野御前神社の狛犬
大岳山のは宝暦9(1759)年4月と彫られていて秩父・武蔵では最古の像らしい。こちらには年号など刻まれていないようだが、スタイルからすれば同じ頃だろう。大きさからすれば、大岳山にいるのがお父さんお母さんでこちらは子供オオカミか(笑。で、一段下がったところに台座に乗った4体のミニチュアオオカミがいる。左端のは大きく壊れてしまっているが、横を向いているのが可愛い2番目とともに山犬型と思われる。他の2体は形は唐獅子(普通の狛犬)に近いが、特に右端のは牙をむいてオオカミの貫禄十分。それぞれ阿吽(あうん)のペアになっているのだろう。
鑾野御前神社の狛犬
参拝している間、ずっとコノハズクが鳴いていた。

ちなみに、大岳山より古いオオカミが長野にいるとのこと。
【これが最古のオオカミだ】として、長野県下伊那郡阿智村・伊賀良神社の寛延2(1749)年の狛犬を紹介している。オオカミ信仰は必ずしも秩父が発祥というわけでもないのか。

オオカミを見た後は易しい道を飛ばして御前山~鋸山~奥多摩駅。道端にカタクリが少し咲いていた。10時過ぎに歩き始めて15時前に終了。大汗をかいて駅前の店の生ビールと蕎麦を楽しみにしていたのだが、ビールは季節前、蕎麦は売切れでorz。

■今回のルート(山行時のGPS軌跡を2025年1月時点の地形図に表示)
奥多摩・御前山ルート

2011/5/20(金) はやぶさ帰還カプセル2011年05月20日 00:00

半年も前の振替休暇をようやく取得して、獨協大学の「天文・宇宙Week」に展示されている「はやぶさ」地球帰還カプセルを見てきた。

メインの展示は、まずカプセルのカットモデル(断面を示した模型)があり、インスツルメントモジュール、搭載電子機器、背面ヒートシールド、前面ヒートシールド(レプリカ)、パラシュートと並んでいる。インスツルメントモジュールの上部は焦げているが、そこに切断されたケーブルの一端が残っているのが生々しい(「アブレータのみレプリカ」とあったが、この部分のこと?)。搭載電子機器の見た目はありふれた電子基盤でインタフェースコネクタが出ている。はやぶさ本体に抱かれていたとは言え、7年間宇宙にあった後にきちんと動作してイトカワサンプルを地球に届ける指令を発したのがこの部分かと思うと偉いものだ。パラシュートはきれいで、こちらも長い待機の末に役目を果たした。背面ヒートシールドもまた焦げているが、スジがついているのは貼ってあったテープの跡。それほどの熱を受けなかったということだ。カプセルの前面にあってスペースシャトルの30倍という再突入時の空力加熱を一身に受けた前面ヒートシールドの実物が見られなかったのは残念だが、それ自体が貴重なサンプルとして分析されているのである。

地表を構図に入れ込んだ帰還の際の写真に見入ってしまった。天(星空)と地、使命を終え消えていく本体と一直線に走る帰還カプセルとそれを迎える人。いい写真だ。

平日のためか、莫迦な人出もなく、落ち着いて見られてよかった。

帰還に先立ち、「はやぶさ」は宇宙開発史上のトップ7に選ばれている(⇒ JAXA/はやぶさ、地球へ!/関係者からのメッセージ)。自分が愛国者であると思ったことはないが、これは素直に誇らしい。

2011/5/21(土)~5/22(日) 丹沢・同角山稜2011年05月21日 00:00

無名山塾の自主山行。S木・Y氏(女性)の企画に自分、Y永・H氏、A田・K氏、F戸・A氏(女性)が参加して5人パーティ。

■5/21(土)
新松田駅に集合。昭文社の山と高原地図によると、今回のルートは途中に水場がない。駅前の自販機で買い足すか思案しているところへF戸氏が持ち過ぎて重いと言うのでペットボトルを1本もらう。
バスで寄(2.5万図では「寄沢」に「やどりき」とルビが振ってあるが、バス停の地名は「やどろき」らしい。帰りに立ち寄った温泉の人がそう言っていた)へ。9時に歩き始め。晴れ。40分ほどで寄大橋、ゲートから散策コースに入ると樹木の種類当てクイズの札があちこちに付いている。スギとヒノキ、ヒントからすぐ分かるようなものしか知らん。10:10に登山口(標高490m)。沢に絡みながら標高を上げていくが、やがて水はなくなりガラガラとした谷筋になる。
寄沢上流
930m辺りの岩に、谷筋と左の尾根の両方を指すペンキ印があるが、ここは左の尾根に寄って行くのが正解。上に行くと谷からの斜面はキツくなり、這い上がるのは難儀そうだ。登っているうちビールが欲しくなる。
12:50 鍋割峠で縦走路に突き当たり、自分とA田氏で鍋割山荘までビールの買出しに行くことにした。他のメンバは宿泊地のユーシンロッジへ向かう。
鍋割峠の石仏
         ↑ 鍋割峠の石仏。「祈安全登山」?
ユーシンロッジに15:40到着。部屋も綺麗だが「緊急時の避難以外の利用は禁止」と貼紙がある。もとよりテント泊の計画で、草地に設営した。
ユーシンロッジ
ユーシンロッジ
宴会になるとA田氏がしきりに勧めてきて、詰まらない(素面ではできない)議論をしながらしたたかに飲んだ。

■5/22(日)
6時出発。ガス。
今回山行の主目的である同角山稜に二日酔いで突入する羽目になったが、大石山(1219.7m)の急登に汗をかいてアルコールは抜けた。途中の大石辺り、ヤシオツツジがよく咲いていてきれいだ。
大石
ヤシオツツジ
同角ノ頭(どうかくのあたま、1491m)を9:20に通過、石棚山からの縦走路に合流して、今回最高地点の檜洞丸(1601m)に11:20。ガスは晴れない。
檜洞丸
ツツジ新道を下り、14時、西丹沢自然教室に下山した。

■今回のルート
丹沢・同角山稜ルート

※以上、作成中のまま放置してあったミクシィ日記から移行。当時の文章は冒頭部分のみで、移行に当たって記憶に残っている二日酔いの件や行動時間等を追記し、写真類を追加した。
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