2008/6/7(土) 日本トンデモ本大賞2008 ― 2008年06月07日 13:00
毎年恒例(と言っても、参加は3年ぶりだが)のトンデモ本大賞。今年はみらい座いけぶくろにて開催。

13:00開演だが家を出るのが遅くなり、あまり余裕なく指定の1階席へ。S席だが椅子が狭い。
唐沢俊一氏、と学会会員の本郷ゆき緒氏、タイムキーパー役の声ちゃん(今年はケロロ軍曹のコスプレ)が登場して開幕。まずはビデオ上映で「と学会結成秘話・山本ひろし物語」。出演者の多くは唐沢氏が関わっている劇団あぁルナティックシアターのメンバー。山本会長役が女の子とお茶しながら「ハインラインの幼年期の終わり」と語っているのはご愛敬(*1)。
今回は「と学会結成10000年記念」なのである。ただし2進法で。
と学会エクストラでは明木教授の日本漫画の中国語訳の話が面白い。『はれときどきぶた』(これは漫画ではなく児童文学。書いた内容が本当になる日記帳の話)で、絵日記に書いた文の消し残りが「じゃがいもにけがはえた」になる、これをどうやって中国語、台湾語にするか? あくまでも、元の文の部分部分を繋げて「じゃがいもにけがはえた」に相当する中国語または台湾語にならないといけないのである。
休憩時間にS戸口・O(ミクシィネーム:++ungood)氏に遭遇。2階でビデオを回しているというのでくっついて上がり、K田・T(ミクシィネーム:さざんかQ)氏、eno(ミクシィネーム)氏に挨拶。「天動説」の皆さんはもはやと学会内での公式記録担当なのだ。2階は席が空いていたので勝手に移動してしまった。S席のチケットを持っているのだから問題あるまい。
メインイベントたる大賞候補作の紹介は山本会長が行い、と学会主要メンバがコメントする形式。候補作は以下。
(1) 『まもなく世界は5次元へ移行します』(徳間書店)
これ1冊でトンデモネタをすべて押さえられる。太陽は熱くなく、電気力で光っている。
(2) 『生命の暗号を聴く』(小学館)
音楽を聴くと特定のタンパク質の合成あるいは抑制が起こる。悪用誤用は危険。
(3) 『超不都合な科学的真実』(徳間書店)
生後4ヵ月頃から赤ちゃんは逆再生メッセージを発している。
(4) 『冨を「引き寄せる」科学的法則』(角川文庫)
イメージすれば現実になる。弱者救済のような儲からないことを考えてはいけない。
投票時間を兼ねた休憩の後は宣伝タイムとして「杉ちゃん&鉄平」の生演奏。クラシックと怪獣映画、秋葉原の電気店テーマソングの融合といった「トンデモ音楽」だが、やはり生で聴くのは迫力がある。会場からブラボー!の声がかかる。ピアノとバイオリンで京急の発車から踏み切り通過まで再現したのも大受け。
続いて坂本頼光氏の「トンデモ活弁大会」は「サザザさん4」。完成が今朝というデキタテホヤホヤ。それに2002年に作ったマッドフィルム「ゴジラ対鞍馬天狗」。志村喬で「ゴジラ」から「生きる」に繋げたりで爆笑。
そして大賞発表。今年の受賞作は『冨を「引き寄せる」科学的法則』に決定。この本、実は1910年の出版で著作権が切れており、各社から別々の訳本が出ている。その歴史に敬意を表する票が集まったのだろう。自分もこれに入れた。しかし、大賞を著者に届けないのかな。
今年の候補作はどうも小粒だった。世にトンデモの種は尽きまじとも、やはり新機軸はそう簡単に出ないということか。
2階からと学会運営委員の皆さんのサイン会の様子を眺めながらロビーがすくのを待つ。1階に下りてK元・T氏と唐沢氏に挨拶をしたかったのだが果たせず帰宅。
*1:本記事はmixi日記からの転載。その日記に唐沢氏からいただいたコメントによると、「ハインラインみたいなミスはツッコミどころとしていくつか混ぜておいたのですが、編集したらあそこしか残らなくて、単なるミスになっちゃいました」。
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