2007/10/28(日) ロケットまつり192007年10月28日 17:00

17時より新宿ロフトプラスワンで「ロケットまつり19:サテライト・エピソード2 ~日本で一番多く人工衛星を設計した男~」。前回(⇒ 2007/9/30 ロケットまつり18)に引き続き、日電で衛星の設計を数多く手掛けた小野英男氏のお話。聞き手も前回と同じく松浦、あさり両氏。
開場前に会場前でtomo@とかサワキャン(ミクシィネーム)氏に出会い、一緒に入場する。

前回は前史が長くて衛星設計についてはごく少ししか触れられなかったので、今回はそこから。現物資料としてアンテナネット(モリブデンに金メッキした繊維で編んだ網)やハニカムサンドイッチ構造の断片、タンタルコンデンサ(正負極性の取付誤りのため、かぐやの打上が延期された)等を回しつつ、衛星制作の工程を説明。仕様出し、概要設計、詳細設計、レビュー、製造、検査、納品といった流れはソフトウェアのシステム開発と同じだ。
日本が衛星軌道に乗せたのは'70年のおおすみ(設計面から見ると衛星ではないと言う)が最初だが、要求はもっと以前からあって、NHKは'65年から自前で3号まで放送衛星の設計をしていたそうである。
後半はややくだけて一緒に仕事をした先生方の思い出話から衛星メーカーの苦労、視野が狭く宇宙開発に無理解な政治屋、役人批判となった。前半よりもこちらの方が面白い。
前回もそうだったが、こういった話の流れを予めレジュメに作ってある。やはり几帳面な方であるが、休憩時間には客席に入って談笑するざっくばらんな面も見られた。
ロケットまつり19
今回は開始時間がいつもより2時間早かったが、終了はほとんど変わらず22時過ぎ。5時間語り続けた小野氏はガンで死にかけた人とは思えない体力だ。聴いているこちらの方が、お尻は痛くなってくるし、頭はぼーっとしてくるし(ビールを飲んでいるせいもある)で疲れた。
サワキャン氏はロフトプラスワン初体験だったが、ロケットまつりは次回も来なくては、とハマった様子。その次回は12/8(土)、新規開店の阿佐ケ谷ロフトにて林紀幸氏オンステージ。小野氏の続きは2/3(日)「衛星まつり3」(by あさり氏。「衛星博覧会じゃない」というオマケ付き)、NASDA設立の頃の話の予定。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://marukoba.asablo.jp/blog/2007/10/28/9699879/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。

Google
wwwを検索 このブログを検索