2007/9/30(日) ロケットまつり18 ― 2007年09月30日 19:00
新宿ロフトプラスワンのロケットまつりへ。今回はロケットではなく、それに乗る人工衛星の話。
以下、ロフトプラスワンのスケジュールからコピペ。
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宇宙作家クラブpresents
「ロケットまつり18~日本で一番多く人工衛星を設計した男 登場~」
ペンシル、ベビー、カッパ、ラムダとロケットは大きくなっていった。ロケットができれば衛星打ち上げだ。でも人工衛星ってどうやって作ったらいいの?40年前、衛星開発に挑んだ本人が、日本の人工衛星開発のはじまりを語る。
【Guest】小野英男(日本で一番多く人工衛星を設計した男)
【出演】浅利義遠(漫画家)、松浦晋也(ノンフィクション・ライター)、笹本祐一(予定)
Open18:00/Start19:00
¥1000(飲食別)
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笹本氏は取材の都合で不参加となり、壇上には3人のみ。雨にもかかわらず、会場は満席。
前半は戦前から戦後の歴史のおさらい。開戦前、アジア諸国は欧米列強の植民地となっていたが、日本がやむなく戦争をし、負けたもののアジアは解放された、と。この史観に共感することはできないが、松浦氏の「敗戦時に二十歳以上だった人はそれ以前と気持ちが切れていない」というフォローも分かる。小野氏は現在の北朝鮮の気持ちも理解できると言うが、なるほど、戦前戦中の日本も思想統制と教育の賜物で狂信国家だったことは共通している。北よりも自爆攻撃を仕掛けてくるイスラム戦士の方が近いかもしれないが。
そういった話に絡めて、飛行機の発展史や国際地球観測年に参加した日本の心意気など。
また、小野氏は早くからのアマチュア無線技術者(コールサインがJA1**と5桁)で、自作の機会でスプートニクの電波を受信したとか、それがきっかけで日電に入り、人工衛星を手掛けることになった、など。
話しながら「何番の資料」と指示するのは、きちんとレジュメを作って写真などを対応させてあるのだった。几帳面な方である。
後半は人工衛星開発の話。
太陽電池をテストするのに、宇宙に飛ばす実機を屋上に持って行って、汚れないうちに戻した、なんていう話がウケていた。電動計算機(映された写真はモンローだったか、機種を失念)を使っていると盛大な電気ノイズが出るので設計者が電波暗室に入れられたというのも可笑しい。
しかし、衛星以前の部分に時間を取られたので、あまり話は展開しなかった。
糸川英夫と並んで井上タケオ(表記未詳)という先生のことを強調されていた。どんな人だったか、後で調べてみよう。
浅利氏の「士族ですか、匪賊ですか」(小野氏がガン治療の後遺症で発音不明瞭なことに関連して)がダジャレとしてヒット。小野氏はスプートニクにかけて「スープと肉」と言っていたが、それはK元・T氏がだいぶ以前に発表してます、なんてことはもちろん言わない。
次回ロケットまつりは11/30(金)の予定。
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