2006/12/2(土) 日和田山 ― 2006年12月02日 00:00
無名山塾の岩登り講習。23単位目。
天気はいいが、バイクを乗り出したらたちまち指先が痛くなる朝。道端を見ると霜が下りている。8時に現地に着いてみると、なんと講習生は自分ひとりだった。K藤講師とマンツーマン。
自分はまだまだロープワークでもたつくので、まず、男岩南面⑱クラック(『日本100岩場②関東』による)を交替でリード・フォローして懸垂で下りるのを繰り返してもらう。最初、クラック通過のコツを忘れていたが、アドバイスを受けて思い出した。
お昼近くなって休憩していると、アイゼントレのグループなどで混雑してきたので女岩へ移動。トップロープで⑭南面コーナークラックの左ルート、右ルートをそれぞれ講師、自分の順で。右ルートは講師から「ここを登山靴で登ったらカレーを奢る」と言われてチャレンジ。ロープを張り気味にしてもらいなんとか登ったが、これ1本でかなり腕に来た。
男岩が少し空いてきたので、今度は⑲クラック右をリード・フォローで2回。上天気で岩の上は実に暖かい。昼寝してる人までいた。
最後にクライミングシューズに履き替えて西面⑪アンダークリングフェースから⑩で上部まで、講師リード、自分フォロー。⑩は9月の自主(⇒ 9/17 日和田山(男岩))の時、どうしても足場が取れず敗退したルートだ。今回は頭の上でビレイしている講師に「ぶら下がるかも」と言いながら登りきれた。ともかく登って気分のいいところで、15時半頃終了。
いくらかは進歩しているらしいが、西面をリードで上がれと言われたらまだ無理だ。
今日は早かったので、カレーは保留。
2006/12/7(木) 「パプリカ」 ― 2006年12月07日 00:00
ソニー・ピクチャーズ公式 ⇒ https://www.sonypictures.jp/he/815804
仕事帰りに池袋テアトルダイヤ。
今敏監督作品は他に「千年女優」を観ているが、同じく面白い。傑作のレベル。
どちらも、夢と現、現実と虚構を渾然と描いているが、「千年女優」がラストで「だってわたし、あの人を追いかけているわたしが好きなんだもの」と個人の内面に着地したのに対し、「パプリカ」では夢が現実を侵食し、さらには千葉敦子の夢の世界での分身であるはずのパプリカが敦子に向かって現実優位の思い込みを否定する。大の筒井ファンという監督が原作を素材にイメージを拡げたのだろう。
当然、夢ばかりではなく映画へも愛が捧げられている。夢を描く映画ということで、ちょっと押井の「ビューティフル・ドリーマー」を思い出したりもする。
作画もよくて、特に百鬼夜行的にあらゆるものがグネグネと変形しながら行進する画面の密度は圧巻。プログラム(¥800)の表紙もその絵が飾っている。
原作は数多い「買ったけど読んでない本」としてどこかに紛れ込んでいる。読んでからもう一度映画を観たいが、上映が終わってしまいそうだ。DVDが出たら当然「買い」だが、やはりスクリーンで観たい映画。
今監督の他の作品も観なくては。
2006/12/8(金) 蕎麦屋酒+アルファ、ベータ ― 2006年12月08日 00:00
今週から仕事場が護国寺に移った。で、近所を探検するべく、仕事帰り適当な裏道に入る。
お稲荷さんを覗いたり昔ながらの商店街(八百屋魚屋はまだしも米屋は久しぶりに見た)を抜けたりして池袋サンシャインへ。夕飯の時間でもあるし、B1Fの蕎麦屋・一久庵で秋鹿の燗と鴨せいろ。
とりあえず腹はよくなったが舌が物足りず、楽旬堂・座唯杏(らくしゅんダイニング・ざいあん)の別館へ。別館は初めてだが、金曜日でも空いていて静かでよい。店員に訊いてみると、客が入るのはもっと遅い時間だそうだ。
ここは悦凱陣(よろこびがいじん)の山田錦・冷蔵と十字旭日(じゅうじあさひ)の純米大吟醸・平成10醸造年・改良雄町・常温、それに湯葉刺。悦凱陣はグラスだったが十字旭日を頼んだら猪口が出た。注いでみるとちょっと黄色味がかっており、熟成して微かに紹興酒のような風味。燗するといっそう香りが広がるそうだ。今度試してみよう。
この店の酒メニューにはイメージの一言が付いているのだが、悦凱陣の「疾風怒濤」はいいとして、十字旭日の「錯乱坊」ってのはなによ。いや、それがウケて頼んだんだけどさ(笑)
2006/12/10(日) 谷川岳天神平・雪上訓練 ― 2006年12月10日 00:00
無名山塾の雪山講習。これで本科修了に必要な24単位目。とは言え、実際の修了には最低1年、つまり3月まではかかる。本科に入る時には月に2回も山なんて絶対無理、24単位取得は2年計画と思っていたものだが、同期の存在というのは大きくて、一人では思いもよらなかった岩登りや沢登りまで楽しみながら9ヶ月で受講してしまった。
今回は講師M本・Y氏、CUにY田・M氏、講習参加はU山・K氏、S木・Y氏、K室・H&I夫妻、S藤・H氏、Y永・H氏、ゲスト参加の夫婦に自分の計11名。
前日の最終列車で土合駅まで行き、ステーションビバーグ。
みどるの会(無名山塾のコースの一つ)も来ていて、一緒に酒を飲んだりして就寝。
5時前に起きてみると、昨日から引き続いての雨。去年の雪訓は大雪だった(⇒ 2005/12/17~12/18 土合で雪上訓練)のだが、今年は融け残った雪がほんの少しばかり。
6:40に出発してロープウェイ乗り場でゲスト夫婦と合流、天神平に上がる。雨が雪に変わってやれやれだが、スキー場の積雪は30cmとやはり少ない。気温は0℃前後で、動いていればオーバーヤッケなど不要、レインウェアで十分。
講習内容はアイゼンなしの歩行、アイゼンを装着しての歩行、耐風姿勢、滑落停止と通例通りだが、滑落停止は技術書にあるフォームの真似より、実際に即して初期制動に重点を置いた説明。天神平から尾根に上がっていくとちょっとしたラッセルになるくらいの雪はあったが、斜面はやはり薄くて、滑落停止で何回か滑ると下の草が見えてしまった。
この時期の谷川岳の雪質は柔らかくて必ずしもアイゼン歩行や滑落停止の訓練には向かない。これも講師から説明のあったことだが、雪山シーズンに向けてのメンタル面での準備という意味合いも大きい。
尾根から山頂方面にアイゼン装着で少し歩き、14時前に終了。
谷川岳に来たら水上駅前の蕎麦屋「くぼ田」に寄るのがお約束。やがてみどるの会も合流、蕎麦も焼酎の蕎麦湯割りも美味。列車に乗ってからも買い込んだ酒で盛り上がった。
2006/12/13(水) 「月に願いを!」キャンペーン ― 2006年12月13日 00:00
日本惑星協会の宣伝お手伝い記事。
2007年夏に打ち上げ予定の月探査機「SELENE(セレーネ)」に名前とメッセージを乗せてくれるというキャンペーン。
JAXAプレスリリース ⇒ https://www.jaxa.jp/press/2006/11/20061130_selene_j.html
小惑星探査機「はやぶさ」でも同様の企画があり、自分の名前は今、小惑星イトカワに届けられている。
今度はずっと身近に月だ。
生きているうちに月への観光旅行が実現して、一足先に行っていた自分の名前を見られたら感慨深いだろうなぁ。
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