2006/12/7(木) 「パプリカ」2006年12月07日 00:00

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仕事帰りに池袋テアトルダイヤ。
今敏監督作品は他に「千年女優」を観ているが、同じく面白い。傑作のレベル。
どちらも、夢と現、現実と虚構を渾然と描いているが、「千年女優」がラストで「だってわたし、あの人を追いかけているわたしが好きなんだもの」と個人の内面に着地したのに対し、「パプリカ」では夢が現実を侵食し、さらには千葉敦子の夢の世界での分身であるはずのパプリカが敦子に向かって現実優位の思い込みを否定する。大の筒井ファンという監督が原作を素材にイメージを拡げたのだろう。
当然、夢ばかりではなく映画へも愛が捧げられている。夢を描く映画ということで、ちょっと押井の「ビューティフル・ドリーマー」を思い出したりもする。

作画もよくて、特に百鬼夜行的にあらゆるものがグネグネと変形しながら行進する画面の密度は圧巻。プログラム(¥800)の表紙もその絵が飾っている。

原作は数多い「買ったけど読んでない本」としてどこかに紛れ込んでいる。読んでからもう一度映画を観たいが、上映が終わってしまいそうだ。DVDが出たら当然「買い」だが、やはりスクリーンで観たい映画。
今監督の他の作品も観なくては。

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