2021/9/2(木) 「岬のマヨイガ」2021年09月02日 14:40

「岬のマヨイガ」鑑賞@ユナイテッド・シネマわかば。

予告編以外まったく予備知識なし、吉田玲子脚本と民俗ネタということで観る。
子供たちの居場所にマヨイガを絡めたホンワカ系のお話かと思っていたので、震災による避難生活が続く街という舞台設定と結構派手な妖怪大戦争展開が意外。だが、よい作品だった。
映画の冒頭で、そうか東日本大震災から10年と思ったが、エンドクレジットにも「ずっと応援プロジェクト2011+10...」。12月公開の同じく吉田脚本「フラ・フラダンス」もプロジェクトの一環なのか。

遠野には昔旅行したことがあるが、映画を観てまた行きたくなった。

2021/9/13(月) バイク買い替え2021年09月13日 10:00

19年近く保有していたXR-BAJAを下取りに出し、同じくホンダのrebel250を購入。最後にバイクショップ(引き続きRSイトウ)まで乗ったBAJAのメーターの示す走行距離は12,978.4kmだが、故障で一度メーター交換しているので、8,000kmプラスとして21,000kmか。

rebelは昨年10月にショップに頼んだのだが、人気機種であることとコロナ禍による品薄、モデルチェンジ待ち(結局2021年新モデルは出なかったが)が重なって、納車までほぼ1年掛かった。

rebelには納車時に首都高のETC助成金キャンペーン2021を利用してETC車載器を装備、同時に今後の拡張に備えて電源取出しユニットの装着も依頼した。作業を見せてもらったが、ショップで扱うrebelは自分のが初めてということで、機器のセットアップよりも、狭いシート下に配線を収めるのに苦労していた。rebelは今月中にもう1台入るとのことで、今回の経験を活かしてスムーズに作業できることであろう。
【装備メモ】
〇電源取出しユニット(デイトナ D-UNIT 98830
 ・ACC電源はテールランプから分岐。
 ・未使用のメスギボシには万一のスリーブずれに備えて絶縁テープを被せた。
〇ETC車載器(ミツバ MSC-BE700S
 ・電源のギボシは電源取出しユニットと規格が違ったため、双方のギボシを除去して直結。ETCは1Aしか使わない。
 ・信号ケーブルは光ファイバーのため折り曲げ不可。ループさせてまとめる。
 ・車載機本体はポーチに納めて右側後部のフレームに付けた。
rebel250 シート下
rebel250 ETC車載器
XR-BAJAの下取り価格10万円を差し引き、ETCポーチなどサービスしてくれて、支払額55万円。

メーター 0kmでスタートして家まで乗って帰った。足つきベッタリだが足を下ろした時フットステップに当たることがある、ハンドルが遠い分、猫背気味に腕を伸ばすか、それとも尻をやや前に置いて背を伸ばすか?、クラッチをかなり開けないと繋がらない、といったところがBAJAとの違いで意識された。
とりあえず足慣らしに鎌北湖まで、往復約50kmで足慣らし。
rebel250

2021/9/20(月・祝)~9/21(火) 道志山塊・御正体山2021年09月20日 00:00

5月の道志山塊縦走(https://marukoba.asablo.jp/blog/2021/05/03/9375565)の続きで、I本・I氏との個人山行。
御正体山には以前に日帰りで出掛けて時間切れになり登れなかった(https://marukoba.asablo.jp/blog/2013/12/23/9374315)。その時は東桂駅から尾崎山へと入るルートだったが、今回は都留文科大学から南下して前回ルートに合流、御正体山付近でテント泊し、5月に歩いた今倉山へと繋げる。

■9/20(月・祝)
都留文科大学前駅から大学へと歩き、楽山公園入口の看板を入ったのは9時過ぎ。晴れ。
地図に記載のある道を離れて送電鉄塔を過ぎて行くと、713mピークに「都留アルプス山/都留アルプス最高峰」の立札があり、ここまでハイキングコースになっている(https://www.city.tsuru.yamanashi.jp/soshiki/sangyo/shoko_t/5/1338.html)。南下して高度を上げていくと、930m小ピークが尾崎山へ続く尾根とのジャンクション。あとは御正体山への一般ルートと合流するまで前回と同ルート(昭文社山と高原地図の破線)なのだが、ごく断片的な記憶しかない。
しばらく自然林の中を気分良く歩くと、文台山への登りは傾斜が急な上に踏み跡が不明瞭になり歩きづらい。そこを下ってきた女性が、一般ルートに出るまでに出会った唯一の登山者だった。ザックの重さ(ルート中の水場は下山口に近い仙人水だけなので、水をたっぷり背負っている)に息を切らせ、ちょうど12時に文台山(1198.7m)。
山頂から少し東へ行ってから南へ伸びる尾根に入る。すぐにコルがあって1225ピークへと続くはずなのだが、前方でそのコルを林道が断ち切っている!? 地形図にも昭文社地図にもそんな道路は載っていない。行ってみると、こちら側は土斜面で容易に林道に下りられるが、向かい側はモルタルコンクリートを吹き付けた崖で、一見したところ尾根に上がれる箇所は無い。
尾根を断ち切る林道
ザックを置いて、自分は尾根の西側、I本氏は東側を偵察。西側は一部にコンクリの吹き付けられていない草斜面もあるが、傾斜が急で登れない(*1)。尾根の東側は、コルから少し行った地点が林道開削の先端で、作業員が3人ほどおり、重機が入っていた。ここには作業用のロープが下がっており、使ってもよいとのこと。尾根を切り崩した部分は崖なのだが、ロープを掴んで岩に足を置けば登れた。その上の急な土斜面をゴボウで上がり、工事で行き来した踏み跡から尾根に這い上ってルートに復帰。またもや息が切れた。
林道先端から尾根へ戻る
1225を越え、1211の手前で方向が変わる地点でルートを外して修正。この辺、踏み跡が明瞭だと思っているといつの間にか足元が怪しくなる。ハガケ山(1320m)に15時。山頂標は見当たらず、樹幹の赤テープに薄れたマジックで山名が記されているのみだった。
ハガケ山から1328の間には小ピークが三つ並んでいる。その二つ目に上がると、次のピークへのコルに下りる踏み跡は無く崖になっている(ただ、崖の上に赤テープが落ちていた)。前回はルートを疑いながら樹木を掴んだり踏んだりして下りた箇所だ。今回も同様と思ったのだが、一段下りるとその先の手掛かり足掛かりが見えない。ピークに戻り二人で周囲を探ったが、踏み跡のように見えるものを辿っても行き詰まる。時間を費やした挙句、場合によってはスリングを木に掛けて捨てるつもりで元の崖に戻ると、今度は下に赤テープが見えた。すると不思議なもので、先刻は見えなかったラインが浮かび上がり、さほどの苦労もなく下りられた。前回は日帰り装備で身が軽かった分、視界が利いて簡単にルートを見通せたということか。
崖を下りる
そろそろテント場を探すべき時刻だが、ともかく一般ルートまで進むことにし、合流点に17時過ぎ到着。広くてほぼ平坦なので、ここにテントを張ることにする。この時間では登山者もいないので道の上でも構わない。日没時、グラデーションのかかった富士山が美しかった。
夕暮の富士山

■9/21(火)
テントから出ると間近の杓子山に満月が沈んでいく。今晩が中秋の名月かつ満月なのだが、天文学的には今現在の方が満月に近いとラジオで言っていた。実に良い構図だったが写真を撮り損ねた。5時半出発。晴れ。
一般ルートはまったく歩きやすい。前回山頂を割愛して下山した1568mの分岐を過ぎ、6時、道志山塊の最高峰・御正体山(1681.4m)に登頂。「御正体」とは御神体、また、本地垂迹説に基づいて神体である鏡に本地仏の像を示した鏡像または懸仏(かけぼとけ)の意味という。平らで広い山頂の一角にある祠には「御正體大権現社 伊邪那美命神璽」の木札が収められていた。地図を見ると文台山の西麓に御正体神社があるが、そこが里宮、ここが奥宮なのだろうか。樹木に遮られて眺望は無いが、テン場に絶好の山頂だ。
御正体山頂
北東に向けて結構な急傾斜を下ると白井平への下山路を分ける。牧ノ沢山は特に目印もなく通過、岩下ノ丸(1303.6m)に8:20。道坂峠手前の1217.2mはあまり見かけない四等三角点で、標石はコンクリート柱に丸いキャップを載せた形。
四等三角点
トンネルの前後の口にそれぞれ下りていく道のある道坂峠から登りに転じて、5月に縦走した今倉山(1470.1m)には10時半に到着。
赤岩ではゆっくりと眺望を楽しんだ。都留の街から立ち上がって文台山~ハガケ山~御正体山と続く稜線が一望、文台山の先で行く手を阻んだ林道工事はあの辺か。遠くは南アの聖~塩見、甲斐駒なども見える。
赤岩からの眺望
あとは二十六夜山から仙人水経由で下山して西川バス停に14時半過ぎ。
芭蕉月待ちの湯は本日休館でバスも1時間以上先なので、そのまま赤坂駅近くのホテルスターらんどまで歩いて入浴した。立寄り入浴500円、薬草風呂に浸かっていると皮膚がピリピリしてくる。ホテルのレストランは開いていなかったので、大月駅近くのうづきで食事。餃子が美味しい。

■今回のルート
御正体山ルート

*1:その先まで進んで傾斜の緩んだ斜面から1225ピーク付近で尾根に復帰したという記録を、帰宅後にI本氏が見つけた ⇒ https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2939137.html

2021/9/24(金) 「カラミティ」2021年09月24日 16:55

「カラミティ」鑑賞@新宿バルト9。
レミ・シャイエ監督の前作「ロング・ウェイ・ノース」と同じく、輪郭線を廃して光と影、色の面で構成した画面が美しく、場面場面が一幅の絵画のよう。孤独な旅に出た少女が相棒や助けてくれる大人と出会い、自己を確立して帰還する物語も良い。
上映館、上映回数が少ないのはもったいない。身近な劇場でやってくれればリピートするのに。

2021/9/29(水) 「レミニセンス」2021年09月29日 09:20

「レミニセンス」鑑賞@イオンシネマ熊谷。

熊谷までバイクで。1時間前に家を出て上映開始まで20分ほど余裕があったので、天気が良ければ手頃な距離感。小さめのスクリーンに平日朝の上映で、鑑賞者は自分の他に一人だけだった。

戦争と海面上昇に傷付いた都市。貧乏人は水没しかけたエリアに住み、乾いた土地は金持ちが独占。温暖化が進んで日中は活動できず、一日は夕暮れから始まる。主人公(ヒュー・ジャックマン)は戦争中に尋問に使用された装置を操って対象者に記憶を再体験させるエージェント。装置と彼のガイドにかかると、対象者の五感ばかりでなく、周囲の状況まで再現できる。甘美な記憶に捉われ過ぎると現実に戻れなくなり、また記憶の再生中に事実と違う方向にガイドされると脳に異常をきたすらしい。飛び込みの依頼をしてきた女性(レベッカ・ファーガソン)に惹かれる主人公だが、それは仕組まれた陰謀の一環で・・・
舞台や道具立てはSFだが、ストーリーの根幹は記憶を巡るミステリでSFである必然性はない。
記憶=事実と単純化(再現された記憶が検察の証拠として採用されるほど。対象者が認識していない部分まで信用していいのか疑問だが)し、記憶世界の重層化も控えめで比較的すっきりしたストーリーラインだが、記憶という魅力的な素材を扱うにしてはやや物足りなくもある。
全体に光量を抑え水のイメージに支配された映像表現はよい。女の豊かな歌声も聴きどころ。

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