2014/9/23(火・祝) 秋山二十六夜山2014年09月23日 00:00

無名山塾の10月ユース山行の下見で、上野原の二十六夜山に東尾根(地図に道なし)から上がって尾崎へ下山、寺下峠を経て梁川駅まで。眺望には乏しいが、天気に恵まれて気晴らしになった。

上野原から板崎まで、バスで40分・\760。バス停から東尾根の取り付きが判り難いかと思っての下見だったが、地形図を睨みながら歩けば迷うこともなく、30分で着いた。
東尾根は取り付いてしまえば問題なし。尾根を辿って特徴的な地形を地形図と照合するだけで、1時間で二十六夜山(971.8m)に登頂。
山頂から少し下りた広やかな樹林に廿六夜塔が建っている。明治22年というと1890年、124年前か。下山した尾崎にあった解説板によると、「平安時代から盛んに行われた廿六夜待ち信仰の遺習で、旧正月と七月の廿六夜の夜半、月の出を待って拝むと幸運を得ると謂はれた。(中略)この碑は住民を病気災害から守り、養蚕の守護神として崇められている」。おそらく中国起源の風習が日本の宮中に伝わり、それが庶民にも広まったものだろう。雅な年中行事が自然を相手にした日々の生活と一体化し、人々の祈りや娯楽の場となっていた。さて100年経って、我々が失ったもの、代わりに得たものは何だろう。
廿六夜塔

下りは一般登山道(昭文社の地図で実線)なので何も考えず、さっさと行く。下りきって人家が見えると、その手前にゲート。向こうは民家の敷地かと思ってなおも踏み跡を辿ると、結局は畑に出るゲートだった。よく見ると有害獣(鹿かイノシシ? クマ?)避けのフェンスの出入り口で、通ったら閉めておけばよい。ゲートを抜けて野原を突っ切り道路に出たが、こうなると自位置が判らず、結局最初のゲートの前まで行ってルートを辿り直した。山の中より里道の方が難しい。

下尾崎のバス停で運行時間を確認してから、寺下峠への道に入る。ここも一般登山道だが、途中でずいぶん道が細いなと思ったら、いつの間にか短い破線ルートに入っていた。大地(おおち)峠方面へのショートカットで特別困難はないが、寺下峠に出るにはちょっと時間ロス。
峠からの下りでは地図に「ロープあり」と記された箇所がちょっと急だが、ロープを伝って登下降する訳ではなく、ガードレール風にロープで道を示したもの。雨の日など横滑りして転ばないようにということだろう。舗装路に出て、指導標と地図を見ながら梁川駅へ。

しかし、今年はキノコの当たり年らしい。最近の山行で、今まで見たことのない大振りで美しいものをよく見かける。今日は白くて根元にタマゴの殻の付いたのが目立っていた。後で調べたところ、猛毒のシロタマゴテングタケらしい。終了間際の登山道の真ん中で長い柄が折れていたのは背伸びし過ぎだろう。
キノコ

9:15に板崎バス停から歩き始めて、10:50 二十六夜山~11:50 尾崎(バス停確認)~12:35 寺下峠~13:35 梁川駅で、約4時間半。10月本番にゲストが来ても無理なく歩けそうだ。

■今回のルート
秋山二十六夜山ルート

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