2011/7/3(日) 夏山サバイバル訓練2011年07月03日 00:00

無名山塾の恒例講習@奥多摩・岳嶺岩。
ロープを使う岩場や沢で危地に陥った場合の脱出方法の取っ掛かりを練習、確認する場。

今年は懸垂下降中の仮固定をエイト環、ATCガイド、ハーフマストとやってみて、後は未経験のメンバの落下衝撃体験(セカンドでビレイ中にトップが落ちた場合の模擬)とビレイからの自己脱出 (荷重を逃がしてセカンドがロープから離れる)、最後にロープの破断実験。

破断実験は、何となく切れないものと思っているロープは案外簡単に切れると認識を改めるため。アッセンダーを噛ませたロープを三分の一システムでぐんぐん引いていったらバチンと切れた。講師の思惑としてはアッセンダーでロープの表皮だけ切れるはずだったが、今回は内芯まで破断。ロープが古くて痛んでいたためかも。また、懸垂下降の支点の想定で輪にしたロープに直接別のロープを掛け、左右から交互に引いたらたちまち切れた。

2011/7/9(土) ロケットまつり462011年07月09日 00:00

垣見恒男スペシャル@阿佐ヶ谷ロフト。
前回(⇒ 6/12 ロケットまつり45)の直後は予約いっぱいだったのが、キャンセルが出たらしく昨日になって予約できたので行ってきた。
話し手は垣見氏、聞き手は松浦、浅利両氏、合いの手?が林紀幸氏。
ロケットまつり46

垣見氏、話の面白い優秀な技術者かと思いきや(実際その通りなのだが)、実は大きな声では言えないようなこともしたたかにやっているのだった。仕事ができればそれが許される社会だったということで、コンプライアンスやら個人情報保護やら空気読めやらで雁字搦め(がんじがらめ)の現在よりもいい時代だったように思えてしまう。松浦氏曰く「植木等の無責任男」。そうそう、そんな感じ。

今回はカッパ8型10号機事故の責任を押し付けられた挙句の胃潰瘍での休職から、トマホークミサイル受注の裏話、同窓生つながりで青少年不良化対策としてパチンコ玉の自動供給装置を作成し特許で大儲け、それをあぶく銭だと遊びに使い、官民合同の通称「新橋会」で中国の核ミサイル実現時期を予測し・・・といったお話。
当然のように「次回に続く」で、次は9/17(土)。うーむ、連休初日というのはいかがなものか。

今回参加の目的のひとつだった日電の衛星開発者・小野氏の資料本は、メールで予約受付、8/14コミケか次回ロケットまつりで引き換えとのこと。さっそく予約しておく。コミケに参加する予定はないが、だれかにお遣いを頼もう。

2011/7/10(日) 武尊山2011年07月10日 00:00

無名山塾の自主山行。I宮・S氏(女性)と二人で、百名山一般登山道のお気楽山行。リーダはI宮氏だが、武尊山を登り残していた自分が車を出せる彼女に声を掛け、計画してもらったもの。

朝、自宅でピックアップしてもらい、関越道経由で武尊高原キャンプ場手前の駐車場へ。スキー客向けの駐車場でだだっ広いが先に停まっていたのは1台のみ。晴れ。ここまで来るといくらか涼しい。

6:40に歩き始め、キャンプ場(営業していなかった)から登山道に入る。気持ちのよい森林歩きで徐々に高度を上げ、9時に西峰(1870.5m)。三角点の傍らにベンチがあり、地図を広げて山座同定する。これから向かう剣ヶ峰山が緑の尖塔の如くぴょこんと突き出ている。武尊山自体は奥に隠れ気味で目立たない。そこからさらに右に伸びる尾根上の出っ張りがもう一つの剣ヶ峰と前武尊。左手は雪渓の白い筋を残す谷川岳。剣ヶ峰山の左奥は巻機山や越後駒ヶ岳か。
武尊山パノラマ
剣ヶ峰山に向かって急傾斜も出てくるが、多少荒れた階段がついていたりするので特に問題はない。9:55 剣ヶ峰山(2020m)。
ここから登山道は武尊山への尾根を一瞬だけ外し、裏見ノ滝方面のルートを分けてから尾根に復帰する。そのつもりで道なりに行くと急な下りが続き、さらに武尊山頂に向きを変える様子もない。ヘンだと思って引き返すと立派な道標があって山頂ルートが分岐していた。二人揃ってこれを見落とした? キツネにでも化かされたか。
道標
正しいルートに復帰して傍らのシャクナゲや桜の花を見ながら山頂へ。上部はガスがかかったり晴れたりしている。山頂直下の急登で足元がそれまでのむき出しの地面から突然岩屑に覆われるように変化するのが面白い。ホタカという山名はやはり岩の穂先の意味で、後から日本武尊の伝説に合わせて字が当てられたのだろう。11:30に武尊山(2158.0m)。さすがに百名山だけあって山頂は賑わっている。<剣ヶ峰>があるということは木曽の御嶽信仰が入っているのだろうと思っていたが、やはり<御嶽山大神>の碑が建っていた。碑は大正時代のものだが、信仰はそれ以前からあったはずだ。
御嶽山大神

ガスのため眺望はないものの、のんびりしているうちに雷鳴がひとつ。これはいかんと下山を始める。晴れているうちにどんどん進んで樹林に入った頃に次の雷が聞こえた。幸いに逃げ切って、14:50 駐車場に到着。

往復ルートの途中にある川場温泉の悠湯里庵(ゆとりあん)に寄ってみる。日帰り入浴\1000は贅沢だったが、快適な風呂。湯上りに隣り合った武尊神社を見ているところで降り始めた。武尊山周辺に武尊神社はいくつもあるが、ここのは山の神を祀ったものではなく、江戸時代に湯前薬師として建立されたとのこと。説明書きには祭神の記載もない。
関越道に乗ってから断続的に土砂降り、稲妻。車窓から見える群馬のお米「ゴロピカリ」の看板(農協か何か?)にピッタリ。

■今回のルート
武尊山ルート

2011/7/16(土)~19(火) 飯豊連峰2011年07月16日 00:00

無名山塾・ひろしさんのお山歩クラブのメニュー。
M下講師(自分も遠足倶楽部時代に講習を受けたことがある)からお声がかかり、サブリーダーとしてお手伝い。
参加者は6人、黒一点を除いてお姉さま方ばかり。
飯豊は2008年のGWに歩いて(⇒ 2008/5/3~5/5記事お気に入りの山。今回は川入から入って大日岳までの往復で、良さを再確認した。

■7/16(土)
山都駅からタクシーで川入の民宿<杉村荘>へ。夕食に出た山菜は近くで摘んだものとか。

■7/17(日)
夜明け前、女将さんの運転で小白布(こしらぶ)沢登山口へ。一般車は進入禁止の林道だが民宿で許可を取っているとのこと。林道から枝道に乗り入れると駐車スペースがあり、登山口はその先10分ほど。4:30に歩き始め。
小さな沢を横切りブナなどの樹林を登る道は結構急登。天気がよくても地面は湿った感じで、きれいな青紫の実をつけたサンカヨウ(熟した実は食べられるそうだ。今度試してみよう)やギンリョウソウ、キノコなどが見られた。
ギンリョウソウ
標高1050m付近の秀好清水は杉村荘のお父さんだかお爺さんだかの名前とのこと。水場への枝道入口の樹の幹には「君命水」と彫りつけてある。水は塩ビパイプからじょろじょろの出。
6:30 横峰小屋跡で長坂の登山道と合流すると傾斜は緩くなる。その先の分岐を左<水場経て剣ヶ峰>へ行くと峰秀水。こちらは道脇にあり水量も多い。
7:00 三国岳~地蔵山の稜線に出ると、青空の下、いよいよ大らかな峰々が見えてくる。足元には高山植物の花。手元の図鑑と見比べた感じではコメツツジ、クロマメノキだろうか。分からないものもある。
剣ヶ峰の岩稜も、M下講師の常連さんはこういったコースに慣れているのだろう、問題なく通過。3年前のGW、この岩場(標高1620m辺)は下るのにちょっと怖かったところだと思うと、道は岩場の横(登りなら右)についているのだった。あの時は下ってきて岩場に真っ直ぐに突っ込んだのだな。
岩場の通過
8:53に三国小屋。ここで30分ほど休憩。小屋の裏手の日陰に座り、山肌で残雪の白と夏の緑が織り成す模様を眺める。
花の種類も増え、チングルマ、アカモノ、コイワカガミ、ミヤマキンポウゲなど。ヒメサユリが美しい。花を見ながら歩いて、11:10に切合小屋に到着。時間は早いが、今日の行動はここまで。天気はいいので外で景色を眺めたり、中に入ってビールを買って(お姉さまに奢ってもらって)飲んだり。自分にとっては久しぶりの営業小屋泊まり、食事は楽チンだが、寝るのは狭苦しい。

■7/18(月)
お湯を沸かすなどして5時に出発。間もなく雪渓の端を少し歩く。雪に触れるのは全行程でここくらい。草履塚を過ぎると、今度はミヤマウスユキソウ(ホソバナヒメウスユキソウかも)が咲いている。
ウスユキソウ
この辺を歩きながら寛永通宝を拾った。昔からの信仰の山で、詣でた人が落としたものが200年もここにあったのだろうか。
御秘所を通過するとまたお花畑。ホウオウシャジン、ウサギギク、オヤマノエンドウなど。
7:10~30 本山小屋で休憩。鳥居を潜った飯豊山神社も開いていて、小屋の人がお祀りしているようだ。7:50 飯豊山(2105.1m)に登頂。
山頂を後にして広々と気持ちのいい稜線を行くと、足元のチングルマの花にピンクのものが混じっている。タテヤマチングルマと呼ぶらしい。ウラジロヨウラクやアオノツガザクラがあったり左右一面ニッコウキスゲだったり、もちろんハクサンイチゲにハクサンフウロと、お花だらけ。参加者唯一の男性K原氏はせめてチングルマとハクサンイチゲの区別を覚えようと努力している。
広々とした稜線
タテヤマチングルマ
9:40 早くも本日の宿泊地である御西小屋に到着。夏の間は管理人が入っており、M下講師が手土産を渡すといろいろ話をしてくれた。不要な荷物を置いて大日岳往復に出る。
11:43 飯豊連峰の最高峰、大日岳(2128m)に登頂。単独の若者がいる程度で静かだ。百名山ハンターは本山にしか行かないのだろうか。縦走こそ飯豊連峰の醍醐味なのに、もったいないことである。
文平ノ池付近から大日岳
小屋に戻ると、少し下った水場まで水汲み。雪田の脇だが、塩ビパイプから勢いよく流れ出しているのはいったん地下に浸透した水だろう。
仕事が終わってもまだ14時。草原から踏み跡を入った小高い場所から皆で景色を眺めたり、お茶を飲んだり、またビールを奢ってもらったりして過ごした。

■7/19(火)
今日は長い下り行程なので、3時に出発。曇り空。
4:40 飯豊山~6:50 切合小屋~8:50 三国小屋~10:30 横峰小屋跡と往路を戻る。峰秀水の水場にいたサンショウウオが可愛い。
サンショウウオ
切合小屋で講師が弁当を詰まらせたり、最後の急下りでお姉さまの一人が足首を捻って講師がテーピングしたりといったハプニングがあったが、12時過ぎに駐車スペースに到着。再び女将さんの運転で杉村荘に戻った。
宿で風呂を使わせてもらい、ビールを飲む人は軽く乾杯。トマトや食べ頃の漬物など出してくれる。宿の設備は正直いまいちだが、3年前と変わらず、やはり人間は親切だった。

■今回のルート
飯豊連峰ルート

2011/7/24(日) 奥多摩・棒ノ折山2011年07月24日 00:00

無名山塾のユースメニュー。
S木・Y氏の担当だがゲスト参加なく、会員のみ4人・・・S木氏、K林・M氏、S藤・C氏(女性)、自分。

白谷沢コースは一昨年10月(⇒ 2009/10/11記事)より水量があったと思う。このコースは人気があるが、下りに使った河又に出るルートは地味で静か。
曇りで思ったほど暑くならず、楽。
棒ノ折山・白谷沢コース
飯能で昼間酒して、いい日曜だ。

■今回のルート(山行時のGPS軌跡を2025年2月時点の地形図に表示)
棒ノ折山ルート

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