2011/6/12(日) ロケットまつり452011年06月12日 00:00

いつ新宿ロフトから移動したのか、阿佐ヶ谷ロフトで「ロケットまつり45~Muロケットでハレー彗星の観測を成功させた男達2~」。
昨年8月の「40」(⇒ 2010/8/22記事)以来だから、4回も見逃していたか。

今回の出演者は村上卓司(元・日産自動車宇宙航空事業部~IHIエアロスペースエンジニアリング社長)、高野(こうの)雅弘(宇宙科学研究本部 名誉教授)、林紀幸、垣見恒男の各氏。聞き手はいつもの松浦晋也、浅利義遠両氏。
林氏、演壇にペンシルロケットを3種を並べている。松浦氏の前にあるM-Vの模型は、もしかして「40」でS田・T(ミクシィネーム:tomo@とかサワキャン)氏が的川先生に贈ったものか?
ロケットまつり45
内容はハレー彗星観測に限らず、日本のロケット、宇宙開発全般に及んだ。ただしロケットはM-Vがメインで、村上氏は直接タッチしていないので高野氏に手助けを頼んだとのこと。その高野氏は「しゃべらずに墓まで持って行くつもり」と仰るが、結果的に一番語っていた気がする。話せば誰かを非難することになるという理由だが、技術的なことは残していってください、と松浦氏。

技術的な話もさることながら、村上氏の<宇宙研は人の「情」の組織>というまとめが印象に残る。仕様よりも現場の意欲が先行して、仕様書は後から役所に見せるために作った(もちろん昔の話・・・だと思う)なんて話がウケていた(この辺、以前に読んだ『NASAを築いた人と技術 巨大システム開発の技術文化』という本が分析している)。
その象徴としてはやぶさが最後に撮った地球の写真を映し、「川口プロマネは冷静な男だが、その彼がはやぶさ《君》に地球を見せてやるんだ、と言うのは7年間を共にした仲間への言葉」と語る。最後の指令としては本番で発射されなかったと見られるサンプル採取用の弾丸を撃ってみる案もあったが、それを却下しての写真撮影だったそうである。しかし、送られてきた写真のスミアを見て川口プロマネが「はやぶさが涙を流しているようだ」と言ったので周囲がザワっ(川口さんどうしちゃったの)となった・・・というエピソードで会場の笑いを取る(松浦氏)のは、いい話をそのままで終わらせない宇宙野郎の茶目っ気。

次回は7/9。以前のロケットまつりでお話を伺った日電の小野氏の資料をまとめて夏のコミケ(8/14 「ロケットまつり」で出店)に出す、その予約を受け付ける予定。だが、帰宅して次回の参加予約をしようと思ったら、Web受付分はすでに終了していた。

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