2006/8/12(土)~8/15(火) 北岳~塩見岳、大鹿村2006年08月12日 00:00

無名山塾の同期と南アルプスを縦走。16単位目。
参加者はU山・K氏、K室・H&I夫妻、S木・Y氏、自分の5名。前3人は北岳から白根三山を縦走して奈良田へ下山、間ノ岳までは全員一緒で、後2人はそこから塩見岳へ向かい鳥倉林道に下山という計画。

11(金)は甲府でステーションビバーグ。Webには治安が悪いという記事も上がっていたが、特に危ないことはなかった。ただ、ダンスの練習をしていたり、夜中でも結構人が通ったりで、あまり寝心地はよくない。広河原への始バスは4時だが、3時に係員に促されて起き出しバス停へ。

■8/12(土)
広河原で身支度をして歩き始め。曇り空だったが、しばらくすると降ってきた。しかし、レインウェアを着ると止んでしまったり。
大樺沢を二俣へ。視界が開けてみると、渋滞という程ではないが人が連なっている。我々は雪渓を渡って、人の少ない左俣コースへ。
左俣コース
バットレスがよく見える。でっかいなぁ。いつか登れるようになるのかなぁ。八本歯ノコルに向かっては梯子の連続。9年前に下った時に「フィールドアスレチックか!」と思った箇所だ(https://marukoba.asablo.jp/blog/1997/08/07/9214283)。コルに上がったところで、S木氏&自分と他の3人が少し離れたので、毎正時と決めてあった無線交信。実際にはそれほど離れていなかったけれど。

北岳山荘への分岐の手前、12時頃にドーンという音。雷かと思ったが、一発きりでどちらかと言うと発破みたいな感じでよく分からない。分岐で協議して、山頂方面に黒い雲が出てきていることから、今日は山頂を踏まずに小屋のテント場に直行することに決定。

<<<2023/12/1記:以下、記録作成のヒマがないままに終わっていた。現状で写真と記憶に残っている事柄のみ記す。>>>

北岳山荘に到着し、テント設営したところで雷雨になった。山荘に入って生ビールで乾杯、やがて雲も通り過ぎ、テント場でくつろいだ。

■8/13(日)
予定通りに間ノ岳で3人と別れ、S木氏と二人で塩見岳方向へ。この先補給できる保証が無いので熊ノ平小屋でたっぷり汲んだ水が重い。
北荒川岳よりの眺望
        北荒川岳より望む間ノ岳~農鳥岳~広河内岳
実際には雪投沢は水量豊富で、そこまで水を担ぐ必要はなかった。そのテン場で単独男性二人と一緒になり、アルコール類を交換して盛り上がった(現在の地図では、雪投沢源頭部は水場としてマークされているが、キャンプ禁止となっている)。

■8/14(月)
7時過ぎに塩見岳を東峰(3052m)、西峰(3047.3m)と踏んだ。
塩見岳登頂
西峰からは大展望。
塩見岳よりの眺望
塩見岳よりの眺望(山名)
熊ノ平小屋以降、三脚を担いだ単独の若者と付かず離れず歩いた(実際は、写真を撮りながらの彼の方がずっと速い)。深山氏といい、百名山の山頂でパノラマ写真を撮って自分のHPに載せているとのこと(帰宅後にネットで作品を拝見した。残念ながら、HP[http://mtpanorama.net/]は閉めてしまったようだ)。
下山は三伏峠を経て、昼過ぎに鳥倉登山口バス停へ。

ネットで付近のキャンプ場を探すが、遠かったり営業していなかったりで今夜の寝場所が見つからないまま大鹿村へ。何やら賑やかで、交通整理のお兄さんに訊いてみると花火大会とのこと。泊まるところを問うと「泊まっていいとは言えないけれど・・・河原から花火が良く見えますよ」。テントを張り、村の食料品店(コンビニは無い)で買出しして、花火を楽しませてもらった。
河原にテント

■8/15(火)
近所の小学校のトイレを借りて身支度してから、テント撤収。
大鹿歌舞伎の行われる大磧神社を訪ねたり、大鹿村中央構造線博物館で砂防ダムの役割を聞いたり。博物館では、三六災害の山崩れ跡をバックに写真まで撮らせていただいた。
歌舞伎舞台
三六災害の山崩れ跡
花火の案内に博物館での対応、実に人が親切で、大鹿村のファンになった。

■今回のルート
北岳~塩見岳ルート
<GPSデータより行動時間まとめ>
○8/12(土) 6:45 広河原・発~9:16 二俣~11:33 八本歯ノコル~12:54 北岳山荘のテント場
○8/13(日) 5:02 テント場・発~5:36 中白根山~6:29 間ノ岳~7:20 三峰岳~8:45 熊ノ平小屋(~9:09)~9:40 安倍荒倉岳~12:07 北荒川岳~13:42 雪投沢のテント場
○8/14(月) 5:34 テント場・発~6:20 北俣岳~7:05 塩見岳・東峰~7:12 塩見岳・西峰~8:03 塩見小屋(~8:28)~9:35 本谷山~10:27 三伏峠小屋(~10:47)~12:18 鳥倉(豊口)登山口

2006/8/20(日) 北八ヶ岳・稲子岳南壁2006年08月20日 00:00

無名山塾の岩登り講習で北八ヶ岳の稲子岳南壁を登る。17単位目。
講師K藤・H氏、CUにI藤・Y氏とK野・M氏(女性)、講習生はS木・Y氏(女性)、K室・H&I夫妻、Y永・H氏に自分。

19(土)はしらびそ小屋に前泊。講師の車にS木氏と便乗させてもらう。Y永氏、K室夫妻も中央自動車道で合流し、みどり池入口のゲート前に駐車。本日は講師の誕生日で、講習生の女性陣からプレゼントのバウムクーヘンを小屋の同宿者にも配ったりして、ちょっと盛り上がった。
しらびそ小屋
しらびそ小屋から見た南壁
        しらびそ小屋から見た南壁

講習当日は小屋から現場までで一汗。小屋で、登れるルートは左カンテのみで他は危険と聞いたが確かにその通り。ガラガラに崩れている。左カンテの取付き点はルート図の2ピッチ目に当たるらしい。
稲子岳南壁
稲子岳南壁

I藤氏と自分、K野氏とS木氏、K室夫妻、K藤氏とY永氏の組で、この順に登る。自分は経験が浅いのでセカンドのみ、他の組はリードとセカンドを交替するつるべ式。天気は基本的に晴れだが、多少ガスが掛かったりもする。それほど暑くないので助かった。

ダブルロープは初めてなので、登る前にI藤氏からルベルソを借りて使い方を教わる。なるほど、シンプルな道具がよく出来ている。リードで登っていくI藤氏は中間支点を取って左のロープを掛け、次の支点で右のロープを掛け・・・とスムーズだが、自分で行ったら左右混乱してしまいそう。
I藤氏が視界から隠れたところでズズッと遊んだ岩の動く音がして「この岩、落とさないように」と声が飛んだりもする。ゲレンデと違って本番ルートには浮石もあれば剥がれそうなホールドもある。緊張。
しかし、実際取り付いてみると、セカンドの気楽さでロープなりに行くだし、ホールドは結構あるし、岩質でフリクションはよく利くしで、それほど難しくない。ただ、高度感は抜群。目の遥か下に樹林の梢が広がっている。
怖かったのは、まず、最後にピッチを切ったテラスに上がるところ。足元が浮石だらけで落とさないように慎重に通過。ビレイを取った足元にも大きめの石が遊んでいて、うっかり触ったら動いたのでビビる。次に最後の垂直の岩。ここが核心らしい。後から聞いたところでは身体を離してみるとホールドがあるというのだが、思い切り引っ付いて、足が上がらないので膝を使ってしまった。これじゃリードでは登れないな。
ビレイ&登攀
壁を登りきったところで、I藤氏はロープを降ろして後続をサポート。自分は一足先にザレた斜面を上がって休憩。コマクサがたくさん生えていて、まだ花をつけているものもあった。
コマクサ
終了点からの登り
        終了点からの斜面を登るS木氏、K野氏。バックは天狗岳。

全員無事に登り終え、帰りは「にゅう」(「乳」という道標もあったが、当て字っぽい)を経由するはずだったが、道がロープで塞がれていたのか行き当たらず。途中から雨に降られたが、苔むした樹林は雰囲気がいい。怪しいキノコが随分顔を出していた。
稲子湯で汗を流して終了。

2006/8/23(水) チャイナハウス2006年08月23日 00:00

チャイナハウス(龍口酒家)Twitter ⇒ https://twitter.com/ryuukoushuka

先日の乞食鳥(https://marukoba.asablo.jp/blog/2006/07/06/9630940)の時に蟻酒を頼むのを忘れたので、南ア縦走(https://marukoba.asablo.jp/blog/2006/08/12/9639237)の写真集成を兼ねて企画。集まったのは6人。
お任せ料理+適当な酒で、一人あたり\6100。料理も蟻酒も、メニューにはボトルしかないがグラスで出してもらった五浪液も美味。
月の第2、第4水曜というピアノ+ヴォーカル(ハチのムサシ!)も付いて満足満腹。

2006/8/25(金) 「時をかける少女」(2006)2006年08月25日 00:00


いい評判を聞いていたし、夏休みも終わり近くで空いたろうと思って新宿テアトルへ。ほぼ満席だったが、前寄りの好みの席が取れた。

オジサンが観るにはやや気恥ずかしいが、青春映画として真直ぐでいい。主人公(芳山和子じゃない--書いてみると古い名前だ。芳山クンもケン・ソゴルも総とっかえするのも分かる)が泣いたり笑ったり一生懸命なのが清々しい。美術の入道雲が夏休み間近の気分を思い出させてもくれる。
アニメーション技術として特筆すべきものはないし、声の演技も上手いとは言えないが、しっかりした脚本と緩急を心得た演出の中で、全体がバランスよくまとまっている。

原作や過去の映像作品を離れて楽しめた。
時代が変わっても古典として通用する作品だろう。
キャラデザがエヴァの貞本で、カヲルくん?とか思ったのは余計な感想。

帰宅後に角川の公式サイトを見たところ、マジョおばさんが芳山和子だった。ケン・ソゴルは関係者の記憶を消して去ったから、原作の後日談ってことでも矛盾はないか。

映画の後、GORI(⇒ 食べログ)へ。山形正宗と上喜元(喜は実際は七の三つ重ね)。今まで店の名前を出さなかったが、もう書いてしまおう。酒も料理も旨い。
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