2007/6/26(火) 明木茂夫『オタク的中国学入門』2007年06月26日 00:00

トンデモ本大賞で「朱!」の発表を聴いて以来のファンである明木<UFO教授@と学会>先生の新刊『オタク的中国学入門』が出たので、さっそく買って読む。
トンデモ本大賞の時、先生の講義を聴講してみたいと思ったものだが、この本は時間割仕立て。いや、楽しい楽しい。生講義を聴ける中京大学の学生が羨ましい。
「第一外国語」(『電車男』の台湾版、上海版比較)、「地理」(中国地名のカタカナ表記のムチャクチャさ)あたりは初出を読んでいるが、こうして一般書籍化するに当たってブラッシュアップされている。
「数学」で語られる歴史的仮名遣いの有用性など、「あっちとこっちがくっつく」快感を味わわせてくれる。それをエンターテインメントに仕立てるのだから達者なものだ。
ただ、「図工」の時間は好きな模型の話題で雑談が過ぎてチャイムが鳴ってしまったという感がなきにしもあらず。それでも、中国社会の一面を切り取って見せてくれている。

やはり、オタク的にいろいろツッコんで調べているご本人が楽しんでいるからこそ、出来上がった本も楽しいものになるのだろう。ただし、地名のカタカナ表記問題は別で、オブラートにくるんでいるが鋭い批判となっている。
次はUFOもので1冊を希望。

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