2007/4/28(土) 竜喰(りゅうばみ)谷 ― 2007年04月28日 00:00
K室・H氏企画の無名山塾自主山行で、奥秩父の沢登り入門ルート。参加者は他に、K室・I氏、U山・K氏、S藤・H氏、自分。
最寄り駅は奥多摩駅だがアプローチが長いため、入渓点近くで前泊となる。奥多摩駅からは青梅街道を西進し、エアリア(昭文社の山と高原地図)では「奥多摩」をはみ出して「雲取山・両神山」まで行ってしまう。一之瀬林道に入って3kmほど、しゃくなげ橋近くの駐車スペースにテントを張った。一之瀬川と竜喰谷の出合いはすぐそこ。
翌朝7時に出発。曇り空で水に入るのは少し寒そうなので、カッパを着こむ。天気は荒れ模様の予報。
谷に入ってすぐに釣り人1名と遭遇。「水に入るな。そっちが楽しみでやってるんならこっちも楽しみなんだから」と言う。お互い道楽なのはその通りだが、沢登りで流れに入らずに済むはずがない。そのすぐ先の滝は岸を行ったが、後は気にせずに進む。滝よりも上流に人間が入ったところで、魚が逃げ出すとも思えない。
しばらく特に難しい滝もなく進む。水も思った程は冷たくない。釜(滝の下の淵)が深くてどうしようかなと思っていると、U山氏、K室・I氏が腰まで浸かって行ってしまったり。
ルート中で一番高いF4「下駄小屋ノ滝」12mは水流の左側を上がる。
↑F4 2段12m「下駄小屋ノ滝」
↑F5 10mナメ滝
2番目のF7 10mは左側のガレを木を掴むようにして高巻き、沢床へ戻る急傾斜を懸垂下降した。
8m階段状のF8はシャワークライム。まずU山氏が取り付くがホールドが乏しく、水の冷たさに負けて撤退。次に自分がチャレンジ。流水に叩かれて手が冷たいのを我慢してホールドを探していると、たちまち袖口襟元から水が入ってズボンまで濡れてしまう。とてもスピーディとは言えないが登りきった。K室・I氏、S藤氏は最初から左岸を高巻いたが、そちらも結構怖かったそうだ。
↑ F8 2段8m
流れを快適に歩いていると、水中に金粉の如く光るものがある。これが砂金だったらピッケルじゃなくツルハシを持ってくるようだねーなどと言いながら注意して見ると、流れに溜まった砂の上に多く集まっている。指先にとって見ると角度によって金色に光ったり赤茶に見えたりする。岩の薄片らしい。
二俣を左にダテ(楯)ノ沢に入り、11:20、2.5万図で水線の消える先辺りで林道の橋(標高1520m)に出た。道に上がって装備を解き、休憩。
その先は直接1537のピークに向かおうとしたのだが、林道に分岐が多く、現在地を把握できないうちに登山道に出てしまった。あらためて位置を確認し、「ミノワの頭」と標識のある1537から尾根伝いに二ノ瀬を目指す。仕事で入る人がいるのだろう、だいたい踏み跡があったが一部藪こぎして車道に出た。
歩いている最中は天候が回復してきていたのだが、13:40 駐車スペースに戻ったところで妖しい風が巻いて降り始め。行動中に雨に遭わずに済んだのはラッキー。
丹波山温泉のめこい湯で汗を流して食事。その間に雨は通り過ぎた。
■今回のルート
※最初に1353ピークに向かっているように見えるのは、GPS衛星の
捕捉が不十分のため。実際は竜バミ谷を遡行している。
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