2006/11/8(水) 両手ぶらり?-『アメリカの宇宙戦略』2006年11月08日 00:00

アメリカの宇宙戦略』(明石和康、岩波新書)を読む。
防衛戦略から宇宙開発を見るのはジャーナリストらしい視点。
でもそんな真面目な感想はどうでもよくて...

著者がインタビューした、アラスカのフォートグリーリー基地<地上配備型中間段階防衛計画(GMD)編成司令部局長>がケビン・ノーガード大佐。ミサイル防衛拠点の責任者がノーガード、とちょっとウケたら、すぐ後に「・・・面白いと思ったが、名前は Norgaard であり"No Guard"ではない」と書かれていた(p.152)。著者も発音を聞いて喜んだが綴りを見てガッカリしたのかも。

ちょっと気になった記述。
「アポロ宇宙船とスペースシャトルはいずれも、打ち上げ時の推力に液体酸素と液体水素を使用してきた。CEVも打ち上げに関しては同じである」(p.101)。
アポロ(サターンIB、V)の第1段は液体酸素とケロシンである。シャトルでは打上げ時のほとんどの推力を担うのはSRB(固体ロケットブースター)だ。CEV(Crew Exploration Vehicle)もシャトルと同様のSRBを使用する予定。
間違いではないが、これらが完全な液酸-液水システムだと誤解を招きそう。

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